朝日大学ビジネス企画学科~Column(コラム-2009/11/2

 
11月2日号(第396号)


   
「障害者スポーツ」
 私が担当するスポーツ社会学で「グランドソフトボール」を行いました。グランドソフトボールとは、視覚障害者が行う野球です。特徴としては、ハンドボールを使うことや4名の全盲プレイヤーが出場することでしょうか。  
 グランドソフトボールに詳しい佐藤さんを外部講師にお迎えし、ルール・注意点を伺った後に野球場でプレーしてみました。アイマスクを着用して、ボールの音を頼りに捕る・打つ・走る難しさを学生は体験したと思います。私も、サードとして打球をキャッチしました。同じように捕った学生は「めっちゃ嬉しい!」と喜んでいました。  
 グランドソフトボールを通じて、スポーツには様々な側面があることやスポーツの持つ力・エネルギーを学生は再認識してくれたように思います。  (林)

   
「歴史で学ぶ」      <ファイナンシャル・コース>
 
 例年通り今年も1年生が朝日祭に出店しました。授業の一環として店舗経営をシミュレートする目的です。高校の文化祭と異なるのは、事前に売上数量や原価を計算して収益計画を立てる点です。実際にお客さんが来る本番では計画通りに行かず、その時その時に応じ様々な修正が必要になることや、その際の意志決定をどうするか(高校までに教えられる多数決など役に立ちません。)、取引を記録する理由や、どのようなときに公式組織が発生するかを実際に体験します。例年のことですが、この経験の中で学力とは異なる社会的技量の高い学生が見つかります。  
 ある学生は、炭の火力、焼き時間、タレ塩の具合、下ごしらえのやり方、すべてに徹底的にこだわります。彼の焼き鳥は本当にプロの味に近いものがあり、違いは作業スピード(効率)だけです。また要領は悪いのですが、言われなくとも皆が使った道具を毎日きれいに洗い整頓して翌日の作業が進めやすいように準備する学生もいます。色々な始末や気配りに長けているのです。別の学生は何が起こりそうか予想し、みなの仕事の調整をかってでます。
 これらは全て社会的技量であり、小学校を出て働きだした明治時代であれば、周りから一目置かれた能力です。しかし、最近はなぜか学力しか褒められないらしく、本人が自分に能力があることを知りません。このような学生は、就職したあとに周りから頼られるようになるのが普通です。技量を持っていることがうまく伝われば、現代でも就職の面接でたくさんの内定を取ることも可能です。学力に自信がなくとも、店舗経営で感じた自分に向いた社会的技量を大学時代に高めれば、自己PRの大きな売りができます。  
 では社会にデビューするのに勉強は必要ないのか。こんな事がありました。職人肌のA君は焼きムラのでない均等な大きさの下ごしらえがされた焼き鳥を早くほしい、気配りのB君は全体の流れを考え材料を残さないように丁寧に作業するためムラが出てスピードも遅い、お互い一生懸命であるがゆえにちょっと険悪なムードになりました。経営学のテキストでは、それぞれの貢献意欲をまとめるのはコミュニケーションと書いてあります。でも実際にどうしたらよいかは難しい…。
 もし君が歴史好きであればこんなエピソードを思い出すかもしれません。明治維新、尊皇の志士たちが夜集まり飲んでいた。次第に細部の意見の違いから激論になり、険悪な雰囲気からまさに刀を抜いて斬り合いにならんとしたその時、一緒に飲んでいた西郷隆盛がやおら立ち上がり、近くのローソクを取って自らの陰部をあぶりだし「さつまの焼き芋でごわす。」と言った。気負い立った志士たちもあまりのばかばかしさに一瞬我を忘れ、改めて冷静に議論を続けた。  暗記することなど歴史の勉強ではなく、いざというとき参考になる人間のリアルなコミュニケーションを学べるのが歴史の醍醐味だったのです。 
(岩崎)




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