朝日大学ビジネス企画学科~Column(コラム-2009/11/9)

 
11月9日号(第397号)


   
「2年生 企業見学に」
 1月5日(木)には、株式会社トーカイ様(岐阜県羽島市)のご厚意により、「羽島インター工場(水の宅配事業)」と「羽島工場(リネンサプライ)」の2つの工場を見学に訪れました。いつもより朝早い8時20分に正門前に集合し、バスで工場に向かいました。両工場を見学後、大学に戻って株式会社トーカイのご担当者様から事業内容、工場内での工夫などについて説明を受けました。
 見学した学生は、とても大きな洗濯機やキレイな浄水場に大変驚いていました。そして、実際の作業工程などメモをとりながら、大学内での講義では学べない現場の管理状態や雰囲気を感じとっていました。社員が積極的に新しい商売を考え、それを上司が受け入れサポートしていることに関心を抱いた学生、機械化されている中でも仕上げの大切な部分は人間が携わっていることに気がついた学生、普段あまり接することのない企業人の丁寧な言葉遣いやマナーに触れて感動した学生と、それぞれに多くのことを学んだ一日でした。  (中畑)

   
「選ぶ」              <消費者心理・コース>
 
 意識しているときに、ものごとを選ぶのは非常に大変です。選んだときのメリットとデメリット、選ばなかったときのメリットとデメリット、4つのケースをイメージしながら進路を決めます。ひとつの商品を買うか否かの選択ならまだ楽ですが、比較対象の商品がある場合、その数が多いほど検討は複雑になります。それぞれの特性を紙に書いて整理すれば、頭の中で考えるより多少はわかり易くなりますが、それでも決めかねてしまいます。比較対象商品が多いほど、人間は選べなくなるというのが通説です。「選ぶ」行為が意識されている場合は確かにそうですが、無意識または意識が薄い中で選択する場合はどうでしょうか。
 改めて生活を振り返ってみると、日常的に実に多くの選択を行なっていることに気付きます。傘を持っていくか否か、自転車にするかバスにするか、コンビニで買うかドラッグストアで買うか、日常生活は無意識または意識が薄い中での選択だらけです。学生がどのような姿勢で講義に臨むかというのも選択を伴いますね。限りある商品とは異なり、生活様式の選択肢は時間まで考慮に入れれば途方もなく幅広く、通説に従えば簡単には選べないはずです。でも実際には、メリットやデメリットを事前に検討することなく、一瞬の判断で選択は行なわれています。通説があてはまらないのは、恐らく意識が希薄でそれが選択を要する行為だという認識がないためだと推察します。本来、判断とは選択することを意味しますが、日常生活には、何らかの要因によって判断と選択が切り離されてしまう局面が多々生じるのです。なぜ選択の意識が薄れてしまうのでしょうか。
 ひとつに選択の効果が表れるまでの時間を挙げることができます。ダイエットとは、食べることで得られる直近の満腹感(および長期の不健康)と、食べないことで得られる将来の健康(および短期の空腹感)を比較検討して、後者を選ぶことです。長い人生を考えれば健康が選ばれて然るべきですが、世の中のダイエット成功率はそのことを表していません。それは、得るのに時間が掛かる効果を過小評価し、すぐに効果を実感できる効果を過大評価してしまうからではないでしょうか。そのため、いつの間にか健康が選択肢から抜け落ちて、満腹感すなわち目の前の食べ物をどのくらい口にするかの単純な判断事項に摩り替わってしまうのです。講義でいつも寝ている学生を見ながら、内心ではそのような思考構造を考えています。他にも要因を推察できますが、紙面の都合でまたの機会に述べたいと思います。
 選ぶ行為を分析すれば、逆に選ばせるためのヒントが見えてきます。将来、確実に効果を得られることがわかっていても、セールスポイントとしてアピールするには不充分です。すぐに実感できる効果も合わせてアピールすべきでしょう。エコカーが、環境だけでなく金銭的なメリットが加わった途端に爆発的に売れ始めたことは、それを象徴する事例と言えます。   (常川)




戻 る

関連記事

  1. 朝日大学ビジネス企画学科~Webマガジン(News&コラム-11/05/9)

  2. 朝日大学ビジネス企画学科~Webマガジン(News&コラム-11/07/18)

  3. 朝日大学ビジネス企画学科~Column(コラム-04/08/02)

  4. 朝日大学ビジネス企画学科~Column(コラム-02/04/15)

  5. 朝日大学ビジネス企画学科~Column(コラム-08/06/30)

  6. 朝日大学ビジネス企画学科~Webマガジン(News&コラム-2013/12/09)

  7. 朝日大学ビジネス企画学科~Column(コラム-02/06/17)

  8. 朝日大学ビジネス企画学科~Column(コラム-03/09/22)

  9. 朝日大学ビジネス企画学科~Column(コラム-08/02/18)

最近の記事