朝日大学ビジネス企画学科~Column(コラム-2009/5/25)

 
5月25日号(第373号)


   
「自分の故郷」
 1年生のゼミで私はいつも学生たちに自分の故郷や住んでいる場所が、どんな素晴らしい所なのかを聴いています。D君はその時、「僕は長良川の源流で生まれました、でもすごい田舎です。」と話していました。
 先週の授業で、テレビ番組制作会社の吉村社長が講師を担当され、長良川の自然環境と生態について授業をされました。長良川の源流、大日ヶ岳に住む先人達が、「山の木は切るな、川の岩は持ち出すな」と言い伝え、その教えを守ってきた人たちによって長良川の自然は守られ、生物を育んできたことを、吉村社長自身が撮影された長良川の迫力ある素晴らしい水中映像と共にお話しされ、学生たちに大きな感動を与えていただきました。
 授業が終わった後、D君は自分の故郷が本当に素晴らしいところだということを初めて知ったと私に言いに来ました。    (田村)

   
「牛丼大盛りはお得?」                <消費者心理コース>
 皆さんも過去に、ファーストフードの牛丼を3回くらいは食べたことがあると思います。先日、久し振りに食べてきました。お昼が遅かったこともあり、空腹を感じていたので、並盛りではなく大盛りを選びました。料理を待つ間、ふと疑問に思ったことがあります。並盛りと大盛りの違いって、具体的にはどれくらいなのだろうか。はっきりしているのは価格差=100円ですが、肝心の分量はどれくらい増えるのでしょうか。丼の大きさを比べればだいたいの見当がつくとは思いますが、さすがに両方を同時に注文するわけにはいきません。隣で並盛りを食べているお客さんの器を眺めて、何となく大きいような感覚を持った程度です。具体的にはよくわかっていないんですね、コストを余計に支払うことによって、どのくらいメリットが享受できるのかを。計算して合理的にというより、感情や気分で大盛りを注文していたのです。そもそも100円分に見合う牛丼の適量さえ知らないのですから、当然といえば当然です。だからと言って、商品の価格に無頓着なわけではありません。普段のショッピングの際には、商品を購入する前に必ず値札を確認しています。商品から得られる効用と価格のバランスを考えて、妥当だと評価できれば購入するし、そうでなければ諦めます。それが買い物の当然のパターンだと思い込んでいましたが、牛丼の例を考えるとそうでないケースもあるようです。必ずしも、合理性とか費用対効果とかを基準に商品を購入しているわけではないのです。牛丼の場合は、並盛りと大盛りがメニューに並列して記載されており、しかもその価格差が100円と僅かなことが、奏功しているのだと推察できます。「たった100円で多く食べられるなら、ケチらないで大盛りにしよう」という気持ちは、お腹を空かしたお客さんの自然な心理ではないでしょうか。
 ビジネスでは、合理性や費用対効果をアピールするだけでなく、消費者心理を見抜いて上手に活用していくことが欠かせません。合理性より感情が優るケースは確かにあるのです。300円台の並盛りに注目すれば、牛丼店は低価格で勝負しているように見えますが、よく考えてみるとそうではありません。大盛りやサイドメニューの注文によって、着実に客単価は上がっています。裏側では、大盛りやサイドメニューを選びやすい工夫がしっかりとなされているのです。低価格イメージで来店を促し、店内では消費者心理を効果的に刺激しているわけですね。
 今度、牛丼を食べに行く際には、ぜひこのような視点でもお店を観察してみてください。きっとおもしろい発見ができるはずです。ちなみに、インターネットで調べても、並盛りと大盛りの違いは判明しませんでした。   (常川)




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