朝日大学ビジネス企画学科~Column(コラム-2009/7/27)

 
7月27日号(第382号)


   
「貯金と貯筋!」
 「貯金」の“オカネ”は使えば使うほど減ります。しかし「貯筋(ヒトの筋肉)」の“オカネ”は使えば使うほど貯まってゆきます。同じ「ちょきん」でも貯金と貯筋とでは質的に違います。こんなユニークな内容の講義を7月25日のオープンキャンパスで紹介しました。参加して下さった高校生の皆さんは「驚き」「笑い」そして真剣な眼差しで模擬授業の世界を体験することができたと思います。
 経営学部ビジネス企画学科では、人を驚かす、笑わす、元気にする・・・そんな授業を多数用意しておりますので、興味のある方は是非、8月1日と22日(土曜日)のオープンキャンパスにお越し下さい。お待ちしております。     (藤野)

   
「消費者の慣れ」                <消費者心理・コース>
 
 特別な状態が長く続くと、良くも悪くも慣れが生じ、刺激に対する感度は段々と鈍くなります。数年前、あるファーストフードチェーンがハンバーガーを100円以下で発売した際は、世の中に大きな衝撃を与えましたが、今では当たり前の価格になりました。電化製品やアパレル製品など、他分野でも同じような事例が数多く挙げられます。これは価格に限ったことではなく、商業サービス全般に言えます。24時間ずっと営業しているお店や年末年始も休まないお店が増えると、そうでないお店には何だか不便さを感じてしまいます。要は感じ方の問題なのですが、頭に残しておきたいことは、人が感じ方の拠り所にしている水準が日々変化している点です。そのため極端に言えば、昨日と同じことを繰り返しても、今日は受け入れられないという事態も起こり得るのです。自分は何も変わっていなくても、周りはどんどん変わります。その変化が消費者にとって良い方向に向かうなら、消費者はそれを容易に受け入れ、次第にその状況に慣れていきます。その結果、「平均的なサービス」と思われる水準はどんどん調整されます。昔は、10万円でも安いと思っていたパソコンが今では当たり前、なぜなら5万円のパソコンを発売するメーカーが現れたからです。安いパソコンの水準が10万円から5万円にシフトしたわけです。
 周りで起こる変化を規制することはできないので、サービスの提供者としては、追随するか、嫌なイメージを甘んじて受け入れるかしか選択肢はありません。原因を外に求めたくなりますが、自分で起こした変化に周りが過剰反応して、更にレベルが下がることもあります。ここ数年のデジカメや薄型テレビの値下げ競争で、ほとんど利益が出ない構造になってしまったのは、電機メーカーが自らの首を絞めている部分もあるわけです。インドで約20万円のクルマが発売されるそうですが、長期的にはちょっと心配な出来事です。商品が売れないと安易に価格を下げる、つまり顧客サービスを無理して充実させてしまうことがあります。しかしそれは、顧客の慣れを喚起し、サービス水準の調整を促す行為でもあります。ライバルを蹴落とすつもりが、自らを苦しめることにつながらないか、インパクトのある戦略を行なう際には、先の先まで展開を予測しておくことが大切です。究極の安値は「無料」です。ほとんどの情報が無料でダウンロードできるネット世界に慣れた世代が大人になった際には、どのような仕組みでサービスに課金するのでしょうか。広告を出稿できる企業には限りがあり、世の中のサービス全てを網羅することはできなくなるでしょう。現在、このビジネスモデルから莫大な利益を享受しているネット企業各社にそのツケが回らなければ良いのですが・・・。   (常川)




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