朝日大学ビジネス企画学科~Column(コラム-2009/8/17)

 
8月17日号(第385号)


   
「3年生、インターンシップに参加」
 先日、事前研修を終えた3年生は、主にこの8月上旬にそれぞれが希望する企業のインターンシップに参加しました。期間は1日のところもあれば、10日間にわたるところまでまちまちですが、銀行、ホテル、自動車販売会社、メーカーなど、それぞれの企業において、貴重な就業体験を積むことができたようです。慣れないスーツを着て、緊張感漂う企業に身をおき、かなり疲れた様子でしたが、社会人としての接客態度・マナーを学び、営業の様子を間近にすることができた喜びと、無事に終えた充実感を感じていました。 就職に向けての本格的な第一歩を踏み出した学生たちは、この経験から学んだことを活かし、就職活動に邁進していってくれることと思います。 (中畑)

   
「統計数字の見方」            <消費者心理・コース>
 
 モノが溢れる時代でも、自由に選択して買い物をする楽しみは昔も今も変わりません。それが何かは自分自身でもわかっていないことがほとんどですが、消費者は常に「欲しいモノ」を探しています。実際に買うつもりがなくても、百貨店や繁華街、ショッピングセンターには多くの人が集まります。あてもなくモノを物色し、フィーリングが高まれば購入に至ることもあります。人が「何かを買いたい!」と思う欲求は、個人差はあるかもしれませんが、平均的には以前に比べて著しく衰えたわけではありません。 不況で消費を控えたい心理は否定できないものの、モノが売れない要因を買い手ばかりに求めていては、打開策は見えてきません。確かに、百貨店では売上の前年割れが続いていますが、客観的に見渡せば、それも当然のことではないでしょうか。端的に言えば、プレイヤーすなわち競合が増えているのです。ディスカウントショップ、エキナカ、アウトレットモール、テレビショッピング、ネットショッピングなど、今や欲しいモノを探したり、買ったりする場所は多岐に渡ります。わざわざ百貨店に出向かなくても、欲しいモノを得る方法はいくらでもあります。従来は百貨店で買っていたモノを他業態で買うケースが増えれば、それだけ百貨店の売上が減るのは当然です。市場環境は大きく変化し、更に変化していくことでしょう。変化している以上、前年比の数字にこだわり過ぎるのは、あまり得策とは言えません。大事なのは、前年に比べてどうかより、現在の市場環境にマッチした最適な戦略や方策を講じているかという視点です。
 ここ数年で、消費者は欲しいモノを選ぶ楽しみの他に、欲しいモノを探す場所を選ぶ楽しみを得ました。そうだとすれば、百貨店は店内の魅力を高め、売る仕組みを充実させることも重要ですが、訪れる場所として選ばれる魅力を脇に置いたままでは片手落ちです。先に挙げたいくつかの場所には、いずれも明確な魅力があります。ディスカウントショップ=安さ、エキナカ=アクセスのしやすさ、アウトレットモール=テーマパークのような楽しさ、ネットショッピング=便利さ、といった具合です。対して百貨店の魅力は何でしょうか。すべてをそこそこに兼ね備えているように見えますが、核となる要素が思い浮かばないのが現実です。まずはそこを強化してくことが優先課題ではないでしょうか。
 数字は動きを直感的にわかりやすく表現しますが、それだけを見て判断すると、ものごとの本質を見誤ることになりかねません。数字を理解するときは、大小や増減だけでなく、大局的な観点から意味を読み取ることが欠かせません。消費者心理で扱うマーケティングデータも、比率や割合だけを見るのではなく、定性的な側面からの分析を合わせて考えることで、新しい発見が見つかりやすくなります。   (常川)




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