朝日大学ビジネス企画学科~Column(コラム-02/05/27)

 

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5月27日号(第8号)  



 今週の話題 

「1兆円の利益」
 戦後最大のデフレ不況の中、5月の中旬以降、企業より続々と2002年3月期の決算発表がされ、毎日のように新聞紙面をにぎわせています。その中でも特に注目を集めて大きく扱われているのが、トヨタ自動車の決算内容です。
 トヨタ自動車が発表した2002年3月期連結決算は、経常利益が前期比14.5%増の1兆1135億円、日本の民間企業として初めて1兆円の大台に乗りました。北米市場が好調だったことに加え、為替が円安に推移したこと、徹底したコスト削減が利益を押し上げたとされています。本業の儲けを示す営業利益も29.1%増の1兆1234億円と1兆円を超え、売上高も12.5%増の15兆1062億円で過去最高になりました。
 他の自動車メーカーも、ホンダは販売好調で営業利益6392億円、日産自動車が経営再建プランを前倒して達成して営業利益4892億円と、それぞれ過去最高益を更新しています(連結ベース)。グローバル化が進んでいる自動車メーカーは国内の不況にもかかわらず好決算となっています。

 それにしてもトヨタ自動車の経常利益、営業利益ともに1兆円を超える決算は立派な内容です。どうしてトヨタ自動車がこんなに利益を出せるのか、自分なりにトヨタの秘密に迫ってみたいと思います。

1. 無借金経営により金利負担がない
 トヨタ自動車は昔から「自分の城は自分で守れ」という創業以来のDNA(遺伝子)により無借金経営を続け、逆にトヨタ銀行と言われるように余裕資金2兆円を運用することにより利益を出している。

2.ムダのない会社の体質
 トヨタ生産方式としてムダ、ムリ、ムラを無くす努力の継続。特に「終わり無きカイゼン活動」により、徹底したムダの排除を地道に実践して、それを企業風土として定着させています。

3.常に社員に危機感を持たせる経営
 昨年の社員への年頭挨拶で、奥田会長から「時代を超えて強さを維持できるのは、経営環境に柔軟に対応し、『常に自己変革する』企業だけである。」と話された。そして自己変革するために過去のしがらみに囚われず、原点に立ち返り、真に強い事業構造を作り上げていくことを「打倒トヨタ」と言う言葉で示しました。

 日本のNO.1企業になっても、なお満足せず常に危機感を抱き、常に先の目標に向かって真面目に一人一人の社員が努力する企業風土がある限り、当面トヨタの優位は継続すると思います。皆さんもご自分の未来のために「打倒、今の自分」をキャッチフレーズに、自己改革に取り組んでみてはいかがでしょうか。   (ダイナ)  


 パソコンで遊ぼう 
「遊びへの近道、それがショートカット」
 パソコンをすごく速く操る人がいます。一体「この人何やってるの??」と思うほどの速さでサッサッと手が見えない位のスピードで操作をしている人を見たことはありませんか? そんな神々しさを感じさせる人たちがもっている力、今回は、その操作術をご紹介します。

 日ごろパソコンを何気なく操作しているなかで、キーボードよりもマウスに触れる頻度が多いと思いませんか? Windowsが主流になった現在、マウスはパソコンを身近にしてくれた大発明ですが、この大発明にも実は弱点があります。
 それは、文書を作成し、コピーをとり、保存する、といった連続した作業手順の中で、その都度、マウスに手を移す必要があります。このことは作業の流れを乱し、タイムロスが起こります。
 上級者がこのロスを避けるために使うのが「ショートカット」です。ショートカットとは「○○キー」を押しながら、「△キー」を押すというような、複数のキーを組み合わせてマウス操作と同等の機能を果たすことを言います。
 今回は簡単に覚えることができて、使用頻度の高いショートカットの例をご紹介します。

 
1.Ctrl + C → コピー  ([Ctrl]キーを押しながら、[C]のキーを押す)
2.Ctrl + V → 貼り付け (以下、同様)
3.Ctrl + X → 切り取り
4.Ctrl + A → 全て選択
5.Alt + Tab → 起動しているタスクの切り替え
6.Alt + F4 → アプリケーションの終了
7.Windowsマーク(旗のマーク) + E → エクスプローラーの起動

 これらの操作は、ほぼ全てのソフトで使えます。例えばInternet Explorer(以下IE)とWordを同時に立ち上げているとします。「今、Wordで文書を作成しているがIEで引用したい情報を探したい」というときに、Altを押しながらTabを押すと Word→IE と切り替わります。Web検索で、希望の情報が見つかれば Ctrl + C でコピーをとり、 Alt + Tab で再度 IE→Wordに切り替え、 Ctrl + V で貼り付ける といった一連の作業をキー操作で処理することができます。右手でマウスを操作し、左手でショートカットを操ると、作業スピードが飛躍的にアップします。
 絵や地図を書いたり、名刺を作ったりといったお遊びの場で、Web情報を何度も取ってきたり貼りつけたりする作業が必要なときにこの技が威力を発揮することうけあいです。
                                                 (モモ)

 身近なビジネス 
「天候デリバティブ」
 今年の5月前半は、雨の日が多くて梅雨みたいでしたね。そういえば、桜の開花も早かったし、異常気象にならなければ良いのですが少し心配なところです。ところで、この天候に関して、最近の新聞で「天候デリバティブ」という言葉をご覧になったことありませんか。このゴールデンウイーク前後にしばしば登場しています。

 「デリバティブ」は、「金融派生商品」と言われ、もともと金融市場、とりわけ証券市場で取り扱われています。お金を貸したり借りたり、株を売ったり買ったりする本業の取引から派生して出来たもので、金融商品の価格変動による危険を避けるために開発されました。数年前に、これで大損した企業が出たためにニュースで大きく取り上げられたので、「デリバティブ」という言葉をご存知の方も多いと思います。

 では、天候とこのデリバティブがドッキングして何が生まれたのでしょう。世の中には、天候によって売り上げが大きく左右される仕事がたくさんあります。テーマパークなどの屋外レジャー施設、屋上などのビアガーデン、スキー場などなど。これらの業者は、雨が降ったり、気温が低かったり、雪が降らなかったなどの気象条件で売り上げが大きく変動しても、「あーあー、ついてないなあー」と諦めるしかありませんでした。ところがこの「天候デリバティブ」を利用すると、保険を掛ける分、利益は下がりますが、悪天候などによって発生する損害をくい止め、利益の埋め合わせが出来るようになります。

 天候による売上不振の危険を避けたい業者は、「雨が降った場合、気温が○○度以下だった場合、雪が積もらなかった場合・・・、雨量・気温・積雪量に応じ、お金をもらうことが出来る」という権利を買います。この権利を買うことによって、天候が思い通りでなかった場合、権利の売主から当初約束した金額を受け取ることが出来ます。天候に恵まれた場合は、この権利を買ったお金は無駄になりますが、その代わり売り上げは見込み通り順調に行くことになります。

 このような権利を売買する仕組みの商品を「天候デリバティブ」といっています。保険料を支払うことによって安心を買うという保険の仕組みに似ていますね。この権利の売り手は、銀行、損害保険会社など金融機関が主でしたが、総合商社も名乗りを上げてきました。権利の売り手は、コンピュータを駆使して過去のデータを分析し、確率や統計のノウハウをもとに予測を行い、料金(オプション料といいます)を算出します。
 ある損害保険会社の売り出している商品の一例を挙げますと次のようになっています。オプション料 1口50万円、対象期間 6月1日から6月10日までの10日間、対象期間の日々の降水量が、5㎜以上観測された期間が2日を上回る場合、1口当たり1日につき100万円を支払う。ただし最大支払い限度額は1400万円とする。

 最近、「こういうものがあったら良いな」というニーズに応じて、いろいろな商品が開発されています。「天候デリバティブ」は、金融市場に存在していた商品を天候に左右されやすい業界に転用してみたというところがミソでしょう。いかがですか、貴方もアイデアを出して、彼女に逃げられた場合、一流レストランで腹一杯おいしいものが食べられて、失恋のうさをはらす「失恋デリバティブ」なんて商品を開発して売り出してみませんか。(韋駄天)


 


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