朝日大学ビジネス企画学科~Column(コラム-02/07/01)

 

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7月1日号(第13号)  



 今週の話題 

「ワールドカップ雑感(2)」
 とうとう4年に1度のワールドカップ・サッカーが、ブラジルの優勝で閉幕しました。
アツという間の1ヶ月でした。今回のワールドカップ・イベントを通して感じたことを先週のコラムで取り上げましたが、今週はその続きです。

(3)ワールドカップ戦に備えて各国チームが日本各地でキャンプを張りました。カメルーンを迎えた大分県の中津江村では、チームの到着が遅れ右往左往する様子がマスコミで報道されました。結果的には、村にとって意義深い交流ができたようです。しかし、ある地方の外国チームを迎える担当責任者が、スケジュール通りにいかない仕事の心労から自殺するという出来事がありました。本当に痛ましいことです。
 世界各国にはそれぞれの文化があり、日本人の文化や考え方とは異質であるという認識が必要です。異文化が遭遇する世界的イベントを担当する関係者には、「柔軟でものおじしない態度」で対処する心の余裕が何よりも重要なことであり、われわれ日本人が最も配慮しなければならないことだと考えさせられました。

(4)日本と韓国はワールドカップの共催国でありながら、大会を迎える国民意識に大きな違いがあるように思いました。日本は大会が始まるまで関係者以外の盛り上がりは、いまいち欠けていたように思います。それに比べ韓国では、国を挙げて外国客を迎えようとする行動がみられました。大勢のボランティアの人々が、公園や地下鉄のトイレを様々なグループで掃除するなどもその一例です。どうして日本と韓国では、こんな違いが見られるようになってしまったのでしょう。日本は経済的に豊かになったかも知れないが、心は利己的・個人主義的な方に向かっているといわれることに関係しているのかも知れません。行動様式を比べて、米国は個人主義、日本は集団主義といわれていたのですが、今では日本は集団主義と個人主義の混合に変わってきたように思います。韓国の行動様式こそが集団主義といえるのではないでしょうか。

 さて、4年後のワールドカップはドイツで開催されます。世界で最もサッカーが盛んな地域は、ヨーロッパと南アメリカだといわれてきました。しかし、今世紀に入って初めて開催された今回の大会を通して分かったことは、アジアやアフリカが確実に力を付けてきているということです。次回ドイツでの大会が今から楽しみです。   (コツキ)
 


 パソコンで遊ぼう 
「もう辞書なんていらない(2)」
 本当に歴史的なドラマをいくつも見せてくれたワールドカップが終演しました。決勝戦までもがドイツ対ブラジルの世紀の対決になり、最後まで楽しませてくれました。
 先週は、韓国とイギリス、アメリカなど英語を使う国のメディアを紹介しましたが、世界にはたくさんの言葉があって、それら数カ国語を使いこなすことなど、一般人には不可能です。そこで、今週ご紹介するのは、日本語、英語、ドイツ語、フランス語、イタリア語、ポルトガル語、スペイン語、韓国語の8カ国語を相互に翻訳することができる「LogoVista翻訳サービス」の多言語テキスト翻訳です。この翻訳サービスは、高価な翻訳ソフトが無料で体験できるうれしいサービスです。いつものように下のアドレスをクリックしてください。  
 「LogoVista翻訳サービス」 http://www.logovista.co.jp/trans/  

 「翻訳サービスメニュー」が表示されますので、「お気に入り」に登録しておきましょう。メニューから「多言語テキスト翻訳」を選択すると2つの窓が表示されます。左側の窓が「原語」、右側が「翻訳言語」と表示されています。この状態で、左側の窓に先ほどの8カ国の言葉を入力し、原語をフランス語など入力する原語に合わせ、右側の翻訳言語は日本語で、中央の「翻訳実行」ボタンを押します。こうすると右側の窓に翻訳された日本語が表示されるという仕組みです。

 英語以外の言葉をパソコンで入力できる方は少ないと思いますので、例として、次期ワールドカップ開催国ドイツの巨大な放送通信会社(日本のNHKとNTTが一緒になった様な会社)ドイツテレコムのホームページにアクセスします。

 「ドイツテレコム」 http://www.t-online.de/  

 TOPページは画像が多いので、適当にクリックして文字の多いページを探してください。タイトルや見出しは、形は文字でも画像として扱われていると翻訳できませんから注意しましょう。
表示されたホームページの文章部分の左上にマウスをあわせて、マウスの左ボタンを押し、そのまま右下方向にマウスを移動させると、選択された部分が反転表示されます。左ボタンを離し、今度はマウスの右ボタンを押し、メニューの中の「コピー」を選択してください。次に、お気に入りに登録していた「Logo Vista Translate Demo」を選択し、翻訳サービスのホームページに戻ってください。「多言語テキスト翻訳」の左側の窓にマウスをあわせ、右ボタンを押して「貼り付け」を選択します。
ドイツ語を左側の窓に貼り付けることができたら、原語をドイツ語に、右側の翻訳言語を日本語に設定し、画面中央の「翻訳実行」ボタンを押します。数秒待つと右側の窓に翻訳された日本語が表示されます。ちょっとたどたどしい日本語ですが、単語を辞書で引くよりスピーディに文章の意味を解釈することができます。

 左側の原語に日本語、翻訳言語を英語にすると和文英訳ができます。子供の宿題を簡単に手伝ってあげることができます。お父さんの株が上昇すると思いますよ。一度試してみてください。    (ミンミン)

 身近なビジネス 
「私の思いはみんなの思い?」
 韓国がワールドカップでアジア初の決勝進出を目指し、古豪ドイツと対戦した準決勝の視聴率は48%を超え、日本国内での注目度もかなり高かったようです。この点だけを見ても、今回の共同開催は、両国の人々の心の距離を近くするのに、少なからず貢献したといえるでしょう。テレビ解説者もエールを送っていました。言うまでもなく韓国は日本にもっとも近い国のひとつであり、Jリーグにも多くの選手が参戦しています。本来、親しみを感じて当然の国です。

 準決勝の当日、共催国である韓国を応援するため東京・国立競技場の大型スクリーンで試合を同時に観戦する「パブリックビューイング」が実施されました。2500円の入場料にも関わらず、多くの韓国人、日本人などが来場し最後まで大変盛り上がったとのことです。恐らく多くの方は、私と同じように好意的にこのイベントを捉えられていたのだと思います。

 しかし、ある記事を読んだ瞬間、マーケティングの実務者であるにも関わらず、不覚にも「自分の価値観を社会全体も同じだろうと大きく広げすぎていた」ことに気づかされました。
その記事の要旨は、『このイベントを提案した事務局などに、”抗議の電話や電子メールが相次いだ”』というものでした。サポーターの心温まる応援に対して、何故抗議するのか、はじめは全くわかりませんでした。抗議の理由は、”日本はホスト国であり、特定国に偏った応援は慎むべきだ!”、”日本サッカーの聖地(=国立競技場)での韓国の応援はやめて!”、”審判の誤審を肯定することになる!”などが主なものです。どれも言われてみれば、それなりの説得力があります。先の好意的な意見も含めて、どれが正論とは一概には言えません。

 どんな事に対しても必ず対極する意見があり、一方の意見に100%の支持が得られることはまずありえません。ものごとの価値判断は人の数だけバリエーションがあり、それぞれの判断には相応の正当な理由があります。個人の価値観ばかりを主張しても、なかなか周囲を説得することはできません。個性を発揮するのと同時に、「周囲の考え方や見方を客観的に観察する冷静さを保つ」ことが、コミュニケーションを円滑に行なうためのコツです。特に、マーケティングを実践しようとしている人にとっては、欠かすことのできない鉄則です。

 メーカーの開発担当者が『とても良いものが完成した』として自信を持って社会に送り出した製品が、市場で思うような評価を得られない、ということはよくあります。なぜでしょう? 今回の記事に解決のヒントが隠されていました。  (寅)


 


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