朝日大学ビジネス企画学科~Column(コラム-02/08/12)

 

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8月12日号(第19号)  



 身近なビジネス 

「路線バスの試み」
 岐阜のリバーサイドモールというアウトレットモールを見学に行きました。車がないのでバスで訪ねてみましたが、1時間に2本の運行で、駅から約6キロの運賃は大人380円。タクシーに割り勘で乗るのと余り変わらない金額です。
路線バスは身近な存在ですが、通勤客以外にはあまり利用されません。バスを待つよりタクシーやマイカーを利用する人も多いでしょう。印象面でも、”来ない、遅い、高い”のマイナスイメージが先行しています。

 企業サイドから見ると、不採算路線の運行は止めることが経営効率化の特効薬ですが、社会的責任もあり簡単に路線変更できません。バス会社は結果的に人が乗らないバスを運行し続けることになります。
しかし苦しいからこそ、最近バス会社が打ち出している施策には、自由な発想や本業のそばのチャンスの発見・発掘など、他のビジネスでも応用できるヒントがありそうです

 まず、車体と路線という”資源”を活用したラッピングバスです。車体側面に広告をペイントして広告対象を乗客から通行人にまで広げた画期的なアイデアです。車体の大きさから注目度も高く依頼主から好評で、広告収入増収に貢献しています。資源の再活用、規制緩和、景観への配慮などをうまくバランスさせた結果生まれたビジネスです。
次に、小型バスで駅周辺を中心に、短い範囲を頻繁に周回させる”ミニバス”があります。人口密度が高い地域では1台のバスで短間隔の運行が可能で、低コストかつ顧客満足度の高いサービスになります。”便利””安い”などの今までと違うイメージも演出できます。ミニバスは乗客ニーズをしっかりと従来の運行ノウハウを結びつけた結果生まれました。地方でも自治体の補助を得て活用されています。
 更に”物品の車内販売”も始まりました。売られているのは”ビニール傘”です。バスに乗ったら急に雨が降ってきて困った経験は結構ありますよね。車内に傘を数本置いても費用は小額ですから、”売れる売れない”は別として、ビジネスの試みとして理にかなっています。日常生活の不便を便利に変えていくことはサービスの基本。そこから生まれたビジネスです。
 ”バス共通カード””停留所での運行状況表示””深夜バス”など、この他にも様々なアイデアや工夫が見られます。

 規制緩和が進む中、小手先の戦術のみならず、既成観念を捨ててビジネスというゲームのルール、範囲、サービスをもう一度見直すことが、ますます重要になっているようです。   (寅)


 パソコンで遊ぼう 
「ペーパークラフトの世界」
 今回はローテクかつリアルな世界を体験しましょう。それはペーパークラフトの世界です。実はネット上で隠れたブームになっています。このブームを反映して各種型紙がダウンロードできるサイトがたくさん公開されています。
 折り紙や雑誌の切りぬき、女性であれば着せ替え人形と『紙』で遊んだ想い出の数々、インタ-ネットでタイムスリップしましょう。

 検索サイトGoogleで「ペーパークラフト」と入力すると、実に28,900件と多くの関連サイトがあります。
 そんな時には、リンク集 「飛び出せ!ペーパークラフト」がおすすめです。ホームページを開くと一面に「新着、鉄道・船、建築、その他」など各カテゴリー別にリンクされています。そこからは自由にネットサーフィンを楽しんで下さい。
 
 では、具体的な人気サイトを2つご紹介しましょう。

キャノン(プリンタメーカー)運営サイト:BJ TOWN ペーパークラフト
型紙16枚(地図・建物・乗り物)を全て作成すると、ひとつの街ができる構成になっています。
日産自動車 運営サイト:ペーパークラフト・ライブラリー
日産製の乗用車の型紙が公開されています。完成後に自分で着色できる「色無し」ファイルや作成前にパソコンソフトで着色できるファイルもあります。

うまく作るコツといえば根気が一番です。まずは簡単そうな型紙でトライしましょう。夏のブレイクタイムにはおすすめです。   (ぱそもも)

筆者が40分で製作したスカイラインGT-R

 今週の話題 
「食品問題を考える」
 食肉業界最大手の日本ハムまでがBSE(狂牛病)対策の国産牛肉買い取り制度を悪用して利益を得ていたことが発覚し、連日マスコミで報道されました。同じ牛肉偽装事件では、雪印食品がその責任を問われて解散に追い込まれたケースが、まだ我々の記憶に新しいだけに、「日本ハム、お前もか」といいたくなります。

 今年は食肉や野菜の産地偽装表示の問題だけでなく、無認可香料問題、中国産冷凍野菜の残留農薬、遺伝子組み換え作物の混入など、つぎつぎに我々の「食」に対する問題が明るみに出ました。食の問題は、そのまま我々の口に入るものだけに怖くて恐ろしい問題です。

 中国産冷凍ホウレンソウからは、なんと基準の180倍の残留農薬が検出されています。TV報道で、中国現地の農民が「この野菜は、自分たちは食べない」と話していたのには驚きました。つまり、日本へ輸出するために過剰な農薬を使用して、虫のついていない見栄えのいい野菜をつくっていたのです。

 見栄えのいい食品づくりは、加工食品ではもっと巧妙で複雑に行われています。見栄えのいい色を出すために、さまざまな「着色料」が使われていることはよく知られています。また、香り付けのために「香料」が、味付けや保存のためには「酸味」や「保存料」「防腐剤」が使われています。しかも、例えば、香料などは分析してもどんな成分が使われているのかなかなか分からないのが実状です。

 我々は、毎日毎日、顔も名前も知らない生産者のつくった食品を口にしているのです。たとえ生産者自身を知らなくても、製造や流通を行っている企業名(ブランド)が分かれば、それなりの安心の目安とすることができました。しかし、「日本ハム」や「雪印食品」のケースでわかったように、ブランドも単純に信頼することは危険なようです。

 「狂食の時代」(J.ハンフリース著、永井・西尾訳/講談社/2002)というタイムリーな本が出ました。それによると、「我々先進国の消費者は1年に4キログラムもの食品添加物を摂取しており、フルーツサラダの果物からは57種類もの殺虫剤が検出されている」とか。一見便利で快適な生活をしているように見える先進国の人々の方が、実は発展途上国の人々よりも危険に満ち溢れた生活をしているのです。我々の社会は、昔とくらべ本当に進歩・発展してきたといえるのでしょうか。じっくり考え直してみなければなりません。  (コッキ)


 


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