朝日大学ビジネス企画学科~Column(コラム-02/10/14)

 

コラムに関するご意見はこちらへ→
10月14日号(第28号)  



 身近なビジネス 

「前年対比の落とし穴」
 10月に入り、そろそろ各企業から中間決算の数字が発表され始めました。最近のIR(investors relations 対投資家広告宣伝活動)重視の風潮から、発表がどんどん早まってきたことは大変喜ばしいことです。その発表の中で、前年対比の数字も発表されています。財務分析を行う時、企業の成長性を見る指標として、前年対比の数字は大変重要視されています。

 しかし私は、以前から前年対比の指標を重要視することに対してやや疑問を感じていました。かつて私は、ある会社で業績責任を担う立場にいた時に、前年対比の目標に非常に苦しんだことがあります。ある年に、特殊事情があって、前期対比で30パーセント数字が伸びたことがありました。翌年、特殊事情を斟酌しない、前期対比15パーセント増の目標が来ました。なんとか頑張って、8パーセント増の実績を残しました。しかし、目標の半分の達成率ということで責任を追及されました。ボーナスの査定も厳しかった事を覚えています。当時、前期対比で15パーセント増であればトップクラスの業績でした。2年間の平均年伸率は、18.5パーセントだから十分期待に応えたはずです。15パーセントずつ2年伸ばすよりも数字は上だ、と反論しましたが、認められませんでした。

 売上にしても、利益にしても大きいに越したとありませんが、前年対比にこだわり過ぎるあまり、いろいろな事情を無視して達成不可能な計画を立ててしまい、現場に無理をさせてしまうことがあります。まじめで優秀な営業マンであればあるほど、無理な目標を与えられても必死に達成しようと努力します。知恵を絞り、悪知恵を働かせ、挙句の果てに脱法行為を犯すということにもなりかねません。無理をすることの弊害にも目を向ける必要があります。不祥事を起こした、雪印、日本ハム、西友、三井物産などの現場をかばうつもりはありませんが、現場に目標数字を超越するモラルを期待することは酷ではないか、という気もします。
 前年対比と同じような意味でよく同業他社比を目標にする事があります。これもやはり安易な目標設定といわざるを得ません。同業といっても商品構成、立地、歴史、組織構造など条件が異なるので一概に比較できないと思います。

 企業が永遠に成長し続けるということはありえないと思います。経営者は、企業としてのあるべき利益や売上高を把握して、適性利益を確保(魚は、食べられるだけ捕ればいい)する、という考え方に立つべきではないでしょうか。         (即興詩人)


 パソコンで遊ぼう 
「フリーソフト(2)」
 フリーソフトの2回目は、前回お約束の私がお勧めする圧縮・解凍のフリーソフトを
ご紹介します。   「+Lhaca」 ←(ここをクリック)
ホームページの「+Lhaca —– 2000年代の圧縮・解凍ツール」という文字の下に、
Lhaca072.EXE という文字があるので、その上でダブルクリックしてください。
「ファイルのダウンロード」という窓が開き、[ディスクに保存]を選択し、「OK」を選ぶと保存場所を聴いてきます。私は「マイ ドキュメント」の中に、「Download」というフォルダを作ってその中にソフト別にフォルダを作って保存することにしています。「ファイルのダウンロード」の窓の中の保存場所表示窓の横にある▼印のボタンを押すと、「マイ コンピュータ」などが表示されます。その中から「マイ ドキュメント」を選ぶなどして、好きなフォルダの中に「Lhaca」という名のフォルダを作り、そのフォルダを開きます。その状態にしてから「ファイルの保存」窓の右下にある「保存」を押すと、「ダウンロード」が実行され、指定のフィルダに「Lhaca072」が保存されます。

 ここでインターネットを終了して、「Lhaca」フォルダの中を見ると、書類とフォルダをパソコンの中に入れる様なアイコンの圧縮されたLhaca072が保存されています。解凍ソフトが無いのにフリーソフトをどうやって開くのか心配しなくても大丈夫です。 Lhacaは解凍ソフト不要の自動解凍になっていますからアイコンの上でダブルクリックするだけで解凍とインストールをやってくれます。インストール先を聴いてきますがそのまま「OK」を押します。+Lhacaの使い方などが表示されますので、時間があれば読んでください。インストールが終了するとディスクトップにフォルダと書類が電磁石の様なものに挟まれた+Lhacaのアイコンが追加されますから、このアイコンをダブルクリックすると、設定画面が表示されます。解凍先、圧縮先の両方を「ファイルと同じ場所」にした方がわかりやすいと思います。

 これで、日本で一般的なLZHと海外のZIP、2つのの圧縮方式を解凍することができるようになりました。これで圧縮されたソフトは、Lhacaと同じアイコンで表示されますから、ダブルクリックするだけで簡単に解凍して使える様になりました。また、Word文書などをメールに添付して送る場合など、複数のファイルを一つにまとめて圧縮したほうが便利で早く送れます。操作は簡単で、1つまたは複数のファイルを選択し、ドラッグ&ドロップでディスクトップの+Lhacaのアイコンの上に持っていくだけで圧縮してくれます。
フリーでソフトを公開している作者の村山富男さんに感謝ですね。次回は、フリーソフト(デモソフト)を使って音楽で遊んでみましょう。        (ミンミン)

 今週の話題 
「ノーベル賞の受賞を祝す」
 今年のノーベル賞受賞者に二人もの日本人が選ばれ、我々日本人に大きな喜びと勇気を与えてくれました。一人は物理学賞の小柴昌俊東大名誉教授、もう一人は化学賞の田中耕一氏。お二人の受賞に心から祝福申し上げたいと思います。
 
 小柴教授の受賞理由は、ニュートリノ天文学という新しい学問領域を開拓し、画期的かつ実証的な成果を上げたことでした。大マゼラン星雲で起きた超新星爆発によって飛び出してきたニュートリノを岐阜県神岡町にある観測施設カミオカンデで検出に成功したのです。100年に数個あるかどうかという超新星爆発に偶然遭遇したことが、大発見につながったわけです。その小柴教授は記者会見でこんなことを言っています。「東京大学をビリで卒業したが、こんな学生を教授にしてくれた大学に恩義を感じている」と。

 もう一人の田中耕一氏は、京都に本社がある株式会社島津製作所のライフサイエンス研究所主任という立場にある方です。受賞理由は、生物を構成するたんぱく質など高分子の質量を正確に測定するのに不可欠な技術を開発したことです。この技術は、新薬開発や病気の治療、植物の品種改良などバイオ技術の発展に欠かせない重要なものなのです。

 しかし、この開発には幸運な間違いがあったそうです。実験中、混ぜるつもりのなかったある溶液を物質に落としたら、従来とは違ったものが出てきたというのです。この偶然がノーベル賞の受賞理由となる開発につながったのです。まさに「ひょうたんから駒」だったのです。また、田中氏は、就職先の第一希望はソニーだったけれど、そこに入れなかったので現在の島津製作所に入社したそうです。

 お二人のノーベル賞受賞者のことがいろいろと報道されるに従って、日本人として嬉しさと同時に、何か勇気を与えられているような気がするのは、私だけでしょうか。「ビリで卒業」「第一希望の就職先ではなかった」「幸運な偶然」などという言葉にどこか親近感を覚えたり、無意識のうちに勇気づけられているのですね。お二人の仕事ぶりに共通していることは、「夢」を見つづけておられることです。我々もこの機会に、改めて自分の夢を再確認してみるのも必要なことかも知れませんね。   (コッキ)


 


戻 る

関連記事

  1. 朝日大学ビジネス企画学科~Webマガジン(News&コラム-12/06/11)

  2. 朝日大学ビジネス企画学科~Column(コラム)

  3. 朝日大学ビジネス企画学科~Column(コラム-07/10/08)

  4. 朝日大学ビジネス企画学科~Column(コラム-08/02/25)

  5. 朝日大学ビジネス企画学科~Webマガジン(News&コラム-1/1/14)

  6. 朝日大学ビジネス企画学科~Column(コラム-06/08/21)

  7. 朝日大学ビジネス企画学科~Column(コラム-2009/12/21)

  8. 朝日大学ビジネス企画学科~Column(コラム-08/02/18)

  9. 朝日大学ビジネス企画学科~Column(コラム-03/02/17)

最近の記事