朝日大学ビジネス企画学科~Column(コラム-02/11/04)

 

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11月4日号(第31号)  



 身近なビジネス 

「LIFE SIZE」
 大学までは、自転車で通っています。たった10分ですが、急につのった寒さが直接身にしみるだけでなく、空気のにおいや風の音、草木の彩りの変化など、日常のちょっとした移り変わりをずっと身近に感じるようになりました。一昨年までの片道40キロを便利な電車で通勤する生活に比べ、五感がより働くようになった気がします。

 人間の移動手段はもともと足です。遠出をすれば、岐阜名古屋間30キロ程度を移動することもあったでしょうが、普段は半径6キロくらいが生活圏だったでしょう。昔の人はずいぶん狭い地域しか知らず、さぞ知識や世間も狭かったんじゃないかとも思います。
しかし、彼らは、いつ頃あの場所にどんな花が咲かないとおかしいとか、川の水はあそこまでだったら安全だといったことをつぶさに知っていたはずです。熟知した現実感のあるコントロールできる半径6キロを持っていたとも言えます。そんな生活がわずか100年いや60年前までは日本中で行われていたわけです。
 生活は移動距離に代表されるように飛躍的に便利になりましたが、人間の体に本来備わった五感というセンサーは、動物として走るスピードでもっとも働くように調節されているはずです。それが文明の進歩にあわせて大きく変わったとは考えづらく、だから、東京では感じられなかった雨の降りそうな匂いを、ここ岐阜では思い出すことができたのかもしれません。

 「踊らにゃ、損、ソン」でも書いたように、人間はビジネスでも、動物としての生活ペースにフィットした、分かち合う喜びや危険の察知といった感覚を持っていると思います。
しかしその感覚は、人という自然を介すことなく便利さを味わえる現代生活の中で、徐々にさび付いているかもしれません。近くの人間と繰り返し触れあう中で、どういう行動をとる人は信頼しても安全なのか、どの程度のけが(赤字)なら授業料と思って捨ててもいいのか、そして相手への奉仕が思わぬ形で戻ってくる等、社会との距離感が見えてきます。

 ソニーがまだ無名の頃、イギリスでカラーテレビを爆発的にヒットさせた新聞広告があります。そこにはテレビが大きく描かれていて、このようなことが書いてあったそうです。「ブラウン管部分を切り抜いて、ご自宅の庭を眺めて下さい。生き生きしているでしょ(Life size.)それがソニーのカラーテレビの色です。」
まわりの人とのライフサイズのふれあいが、ビジネスの第一歩です。   (カピタン)


 パソコンで遊ぼう 
「フリーソフト(5)」
 今回はパソコンの画面を整理整頓するフリーソフトをご紹介します。
 Windowsでは、パソコンの基本画面を「デスクトップ」と呼びます。「マイ ドキュメント」や「マイ コンピュータ」のアイコンがある画面です。(最新のWindows XPでは、これらはみんなスタートメニューの中に隠されてしまいました)
 
 さて、皆さんのパソコンのデスクトップには何が映っていますか? 学生たちのパソコンをのぞくと本当に色とりどりです。男子学生のパソコンは、車や女性(彼女?)の写真が背景に映っていてアイコンがどこにあるのかわからないほどです。
 ご紹介するフリーソフトは、デスクトップに並ぶアイコンをきれいに整理して並べることができるソフト「クイック デスクトップ」です。 → Quick Desktop
 ホームページの左側に「ダウンロード」の項目があって上から3番目に「Quick Desktop」の項目がありますので、ここをクリックします。
次の画面の中央に青い画面に白い線で碁盤の目の様な、このソフトを使用した画面の例が表示されています。このソフトは、この碁盤の目の中にアイコンを入れるときっちり整理してくれるのです。Windowsの基本機能だけで「アイコンの自動整列」を設定すると、すべて左詰になって思い通りの順番に並べることが難しいですよね。また、自動整列を切るときれいに並んでくれません。

 画面下に「ダウンロード」の項目があって、今お使いのWindowsによって2種類のファイルが用意されています。Windows95/98/Meの方は上側のインストーラ版を、Windows2000しか書いてありませんが、XPでも大丈夫のようですのでWindows2000とXPの方は下側のインストーラ版の方をクリックしてください。いつもの「保存」のメニューが出ますから、保存するフォルダを指定してダウンロードします。インストールする前にデスクトップのアイコンの無いところでマウスの右ボタンを押し、メニューの「アイコンの整列」の「アイコンの自動整列」と「等間隔に整列」のチェックをはずしておいてください。また、プロパティを選択し、「画面のプロパティ」、「デスクトップ」の背景を一番上にある(なし)にすると青い無地のシンプルな画面にできます。あとはダウンロードしたファイルをダブルクリックしてインストールしてください。碁盤の目の中の好きな場所にアイコンを移動すればできあがりです。私はこのすっきりした画面が好きで長いこと愛用させてもらっています。作者の川本洋市さんに感謝です。    (ミンミン)


 今週の話題 
「大気汚染訴訟」
 大気汚染による健康被害の原因を自動車の排気ガスに限り追求した東京大気汚染訴訟の判決が、29日東京地裁でありました。判決は、原告たちが自動車排気ガスが原因でぜんそくになったことを認め、道路管理者である国、東京都、首都高速道路公団に損害賠償を命じました。しかし、今回の裁判での最大の争点であった自動車メーカーの法的責任については、「わが国の経済社会に相当の不利益を与える」とか「基準となる汚染濃度を認定できないから」などとして認めませんでした。

 経済社会の利益は住民の健康被害より優先するものなのか、素朴な疑問をもってしまいます。東京都の石原知事は、判決内容は不服ながら、多数の健康被害者が発生していることを重く見て、控訴しないと言っています。また、国にも控訴しないように呼び掛けるほか、自動車メーカーの費用負担も含めた被害者救済制度の創設を強く国に要求するとも述べています。被害者や住民の心情をよく理解した発言だと思います。
 
 ところで、自動車による大気汚染や健康被害が問題になってきたのには、自動車の普及台数が大きく関係していることは明らかです。日本では1970年に自動車の普及台数が約1700万台に達し、1998年には7400万台を越えました。土地面積単位あたりで見ると、日本は世界でもっとも自動車密度の高い国になっているのです。過去30年間の自動車普及台数や自動車道路の整備の状況などは、日本の経済、社会、自然という観点から判断して、最適水準をはるかに超えているといえます。

 最近の日本の経済社会開発のあり方を振り返ってみると、自動車での来店者を前提にした大規模スーパーマーケットが郊外に続々とつくられたことが象徴しているように、自動車のもつポジティブな側面にのみ目を向けてきたように思います。しかし、これからは大気汚染、騒音、健康被害など「外部不経済」の問題にしっかりと目を向け、自動車利用によって発生する「社会的費用」の負担の問題については、自動車メーカーにも応分の協力を求めるような制度の創設を考えるべきではないかと思います。  (コッキ)


 


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