朝日大学ビジネス企画学科~Column(コラム-03/01/20)

 

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1月20日号(第42号)  



 身近なビジネス 

「あなたのロイヤリティーは?」
 
 1月も、成人の日の連休が終わり、落ち着きを取り戻してきたようです。相変わらず寒い毎日が続いていますがお元気ですか。
 さて昨年の暮れの話になりますが、国立国語研究所は、分かりにくいカタカナ語を日本語に言い換える提案を発表しました。官公庁が作成する「白書」のなかによく意味が分からないカタカナ語がある、と言う声を受けたものです。 日本語は、外国の文化をカタカナで取り込むことにより、非常に優れた発展を遂げてきました。お隣の中国では、こういった方法を採らなかったため、テレビを「電視」、コンピューターを「電脳」と置き換えたりして苦労しているようです。
 しかし昨今では、外国の言葉の意味を未消化のまま、カタカナ語として取り入れることが多くなった結果、かえって分かりにくくなってきたようです。 ビジネスの世界でも同じように困ったことが起きてきています。最近、経営者がカタカナ語を乱発するようになったため、経営者の伝えようとしている内容が、部下に正確に伝わらないということが発生するようになりました。日本語としてまだ十分定着していないカタカナ語を振り回すと、真意が相手に上手く伝わりませんし、それどころか、下手をすると伝言ゲーム(*)をやっているようなことにもなりかねません。「これからは、ロイヤリティー(独占販売権など加盟店料)を引き下げることによって、フランチャイジー(コンビニストアーなどの加盟店)の拡大を目指す」と経営者が言っても、部下は、ロイヤリティーの意味を「忠誠心」と受け取り、一生懸命に忠誠心を下げたのでは笑い話になってしまいます。(日本人は、RとLの発音が苦手ですからね) ビジネスの世界では、コミュニケーション(意志疎通)が大変重要ですから、わかりやすい言葉で、正確かつ迅速に自分の意志を伝える必要があります。(部下が辞書を引いているようではいけませんよね)あまり難解なカタカナ語を使うということは、自分自身のボキャブラリィー(語彙)不足を露呈することだ、と戒める必要がありそうです。

<クイズ> さて、次の単語のうちいくつ意味がお分かりですか?
ストックヤード  セカンドオピニオン  ノーマライゼーション  コンソーシアム ユニバーサルサービス (国立国語研究所 「分かりにくい外来語の言い換え例」から  答えは来週のコラムで)

(*)伝言ゲーム   いくつかのチームにわかれて、それぞれ伝言を隣りの人に次々に耳打ちして、最後の人までどれくらい正確に伝わったか競うゲーム。時に、とんでもない伝わり方になることがあります。           (即興詩人)


 パソコンで遊ぼう 
「自分の身は自分で守る(9)」
 この特集も2年越し、9回もの超連載になってしまいましたが、今回で一応の連載最終回とさせていただき、今までのまとめをさせていただきます。
1. パソコンウイルス感染ルートのトップは電子メール 特に、「添付ファイル」付きのメールは取扱注意です。知らない人からのmailや、たとえ親しい友人から送られてきた様に見えるメールでも、件名が不審な場合や、メールの内容に不審な点がある場合は、開かずに削除しましょう。
2. 第2のウイルス感染ルートはホームページです。個人運営サイトや海外のアダルトサイトなどからソフトや壁紙などの画像データをダウンロードすると、これにウイルスが潜んでいるというケースが多い様です。 ダウンロードしなくてもホームページを見ただけで感染したというケースも増えています。怪しい場所(ホームページ)に立ち入らないように気を付けましょう。
3. ADSLなどの常時接続回線に接続している場合でも、使用していないときはパソコンの電源を切るか、ネットワークとの接続を切りましょう。悪質なコンピュータ、ネットワークなどに精通した「クラッカー」と呼ばれる人たちが戸締まりが悪いコンピュータにウイルスを侵入させようと狙っています。

大げさじゃないかと思う人もいるかもしれませんが、自分のパソコンの中の重要データが破壊されるなどの被害が出てからでは遅いのです。 重要なデータは定期的にバックアップをとるなど「自分の身は自分で守りましょう」。 あなたとパソコンの健康管理はビジネスマンのたしなみです。   (ミンミン)

 今週の話題 
「デフレ下の03年春闘」
 今年も労働組合の「春闘」の時期がやってきました。「春闘」といえば賃上げ交渉と、相場が決まっていましたが、どうも今年は様子が異なるようです。 長引くデフレが深刻化するなか、好業績でリード役のトヨタ労組がベア(ベースアップ)要求を断念しました。金属労協(IMF・JC)やNTT労組なども前年に続きべア統一要求の見送りを決定しました。ベア要求を決めた主要労組は、私鉄総連やV字回復した日産労連など少数になっています。  連合は今年の春闘の具体的な進め方を協議する中央闘争委員会を開いて、雇用の安定を最優先するためベースアップの統一要求を見送り、定期昇給の確保やパート従業員の賃金の底上げを目指す方針を確認しました。  
 一方、経営者側は国際競争力の確保から、ベアゼロは当然のこととして、定昇を含めた「賃下げ」まで踏み込む考えを示しており、2月上旬の要求提出から、大手の回答のヤマ場となる3月12日に向けて、厳しい労使交渉が本格化します。  

 一般的に、賃上げ交渉は定期昇給とベアから構成されます。賃金制度自体に組み込まれ、就業規則などに基づいて定期的に賃金を上げるのが定期昇給です。これに対してベアは、物価上昇や社会情勢の変化などにより、従業員の給与水準を一斉にかさ上げすることを指します。  
 今年はベアゼロが当然で、定期昇給の確保の攻防戦となる模様です。キャッチアップの段階からフロントランナーになった日本の企業は、賃金も世界トップ水準(製造業、2001年、月平均で日本31万2167円、英国26万6171円、フランス19万3859円、韓国13万8255円、中国9492円)となっており、これ以上の賃上げは国際競争力の低下につながり、雇用も守れない状況になっています。右肩上がりであった日本の賃金も「賃下げ」の懸念が現実味を帯びてきました。 連結経常利益が1兆円を超えるトヨタ自動車の労組でさえ、生産性向上分を別枠要求(平均で年間6万円)するもののベア要求を断念する情勢となって、春闘の流れは賃下げも含む定昇の攻防と雇用確保が焦点になるのは覚悟しなればなりません。   (ダイナ)


 


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