朝日大学ビジネス企画学科~Column(コラム-03/03/03)

 

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3月3日号(第48号)  



 身近なビジネス 

「雛祭り」
 
 今日3月3日は、五節句の一つ桃の節句です。日本では昔から雛祭りとして女の子のお祝いの日になっています。 雛祭りと言えば、内裏様にお姫様、三人官女や五人囃子の雛壇飾りが綺麗で、子供の頃には大変うらやましく映ったものでした。端午の節句という男の子の日(今は、子供の日ということで女の子をのけ者にしてはいけませんが)の鎧や兜に比べてもはるかに優雅に見えました。特に我が家は、男だけの兄弟で、兜が一つぽつねんと飾ってあるだけでしたので特にそう感じたのかもしれません。
 
 ところで雛祭りの雛人形ですが、景気も良くないし、少子化の波の影響もあり、かなり苦戦しているのかなと思っていました。ところがどっこい、どうしてどうしてなかなか堅調のようです。団地向け省スペースのお雛様がよく売れている一方で、この不況下にもかかわらず、5段飾り、7段飾りといった高級品も名古屋を筆頭に売れているそうです。どうも親が子供のために買うのではなく、お爺ちゃん、お婆ちゃんが、孫のためにここは奮発して高級品を買ってあげているようです。 やはり何と言ってもシルバー世代は、お金を持っていますからねェ。子育ては終わり、ローンも終わり可処分所得が高くなっているのでしょう。 しかし一方で、シルバー世代の欲しい物が無い、温泉以外これといったレジャーが無い、あったとしてもゲートボールではあまりお金は使いませんし、要はシルバー世代にとってお金の使い道がないということが言えるのではないでしょうか。 贈与に対する税金の軽減など、シルバー世代の持つお金を引っ張り出そうとあの手この手と手を打っていますが、なかなか上手くいきません。孫へのプレゼントなどのように、シルバー世代が、喜んで財布の紐を弛めるような仕掛けなり、商品を開発する必要があります。一時流行った、生前葬をヒントに誕生日や結婚記念日などメモリアルデー(記念日)に、親戚縁者、友人、ゆかりのある人々を招いてホテルでパーティーを開催するとか、欧米の豪華客船世界一周の旅を手本に、孫と行く日本国内一周の船旅など如何でしょうか? それにしても遠い日に食べた、あの雛あられの味がなつかしいですね。

<蛇足> 今年の雛祭りの日付は030303の3並びになりました。 即興詩人の○○才の誕生日でもあります。子供の頃は「女の子の日に生まれた」と随分からかわれましたが、今では「日本中の女の子が祝ってくれている」と居直っています。         (即興詩人)


 パソコンで遊ぼう 
「パソコンは本当に便利になりました」
 前回まで「パソコンは本当に便利なのか?」と題して特集してきましたが、私のようにパソコンと20年以上つきあっている人間から見ると本当に便利になったと思います。 今回は、日本のパソコンの歴史を取り上げてみましょう。
 1979年、NECが発売した8ビットのPC-8001が初めての家庭用コンピュータ(パソコン)第1号と考えます。ただし、このパソコンは漢字が使用できず、使える文字は数字とアルファベットそしてカタカナだけで、主にゲーム用として使用されました。
 1981年、同じくNECから漢字が使用できるPC-8801が発売され、ビジネス用途として使われ始めました。私もこのパソコンを購入して勉強を始めました。
 翌年1982年、16ビットのPC-9801が発売されましたが、当初は8ビット用のソフトの方が優秀でした。しかし、徐々に16ビット用のソフトの開発が進み、
 1985年にワープロソフト「一太郎」が発売され、現在のExcelの前身であるマイクロソフトの「マルチプラン」と共にビジネス分野は完全に16ビットに統一されました。 しかし、このころのパソコンではまだ画像などを取り扱うには能力も低く、ハードディスクの容量もメガバイト単位と足りないために、スーパーコンピュータと呼ばれる1台数億円のコンピュータを使用して地図の表示や動く映像の研究が進められていました。 NECやIBMなどのマイクロソフト陣営のパソコンは、数字や文字などを処理することが得意で信頼性も高かったのですが、画像や音楽などの処理はアップル・コンピュータのマッキントッシュの方が得意とされ、デザイナーやミュージシャンなどのカタカナ職種の人たちの多くはアップルを使うという様に分かれていました。
 1995年、マイクロソフトはWindows95を発売し、アップルの得意分野であった画像や音楽などのソフトのほとんどをマイクロソフト陣営のパソコンでも使用できるようにしてしまいました。 パソコンは16ビットから32ビット処理に進化し、ハードディスクもメガバイトの1000倍のギガバイト単位に巨大化、そしてADSLなどのブロードバンドによって、インターネットでテレビと同様の動く画像を見ることができる時代を迎えたのです。 パソコンは本当に便利になりました。  (ミンミン)

 今週の話題 
「トレーサビリティ(2)」
 先週、トレーサビリティの由来と概要について書きましたので、今週はその適用事例として航空機と牛肉について紹介します。
 
  安全性が何よりも重視される航空機では設計から運航までの全過程においてトレーサビリティに基づく安全性・信頼性管理がなされています。機体メーカーでは、設計情報(設計仕様、図面、加工仕様、品質管理仕様など)および製造・検査情報(素材購入先、加工状況、ロット番号、検査項目と検査結果など)が維持管理されています。航空機は先端技術のかたまりで、安全性と信頼性は総て技術で決まるような印象を持っている人も多いと思いますが、航空機の宿命である軽量化によって生じた技術上の弱点(有限寿命設計注など)は実際に航空機を飛ばしている運航現場の整備・検査・飛行技能によってカバーされているのです。すなわち、安全性・信頼性維持の半分は航空機の運航に直接係わっている整備士、整備検査員、パイロットなど、人の技量と努力によって支えられています。  従って、全過程を通したトレーサビリティの確立のためには、顧客側の整備・運航基準づくりと履歴の記録・保管体制づくりが併せて必要であり、重要なのです。このようなメーカーから顧客に至るトレーサビリティ網を基盤として安全な空の旅への努力が続けられているのです。  

 トレーサビリティは従来、工業製品をつくる製造業で普及してきましたが、最近では食品業界でもトレーサビリティを売り物にして安全性を見えるようにしようとする動きが活発になっています。 例えば、国産牛では、子牛の出生時からの生産情報(性別、品種、生年月日など)、農家情報、飼料給与情報(飼料名、種類、原材料名など)を管理してトレーサビリティを確保し、これを積極的にホームページで公表して差別化・ブランド化を図り業績を伸ばしている産地も出てきています。一見、コスト増につながるようなことも、前向きにとらえて工夫すれば業績向上につながる好例です。(Y.K)

注)有限寿命設計: 無限寿命設計の場合より強度を下げて重量軽減を図る代わりに、一定時間使用後は損傷の有無に係わらず、必ず交換することを前提とした設計。


 


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