朝日大学ビジネス企画学科~Column(コラム-03/05/26)
身近なビジネス |
「ジンギスカン鍋」
 ここのところようやく陽気の良い季節になりました。なんとなく汗をかきたくなる季節でもあります。 4月14日号「健康産業」で健康管理の重要性について書きましたが、その後、私は1週間に2回の頻度で、朝日大学のAUトレーニングルームでエクササイズを行っています。 そうこうするうちに一緒にエクササイズを楽しむ仲間が増えてきました。仲間には2年生や今年入学した1年生もいます。 そして先日、エクササイズの後、私のアパートで、焼肉パーティをやることになりました。 中国の留学生が、腕を振るってくれ、豆板醤を使った本格的な中華料理を作ってくれました。とても美味しくて皆大喜びでした。 わいわいがやがや楽しくお喋りしているうちに、いろいろとインターナショナルな面白い話が出ました。 モンゴルでは、肉の中で1番高いなのが、豚肉で次が鶏肉だそうです。牛肉や羊の肉は安いそうです。もっと驚いたのは、野外ビアガーデンのメニューにある「ジンギスカン鍋」(鍋を逆さにしたような丸い鉄板の上に羊の肉や野菜を乗せて焼いて食べる料理です)は、モンゴルには無いということです。何でも、大正時代に寒冷地用軍服製造のため、北海道で大量飼育を始めた、羊の肉を有効利用するために考え出された日本料理だそうです。第2次大戦後、札幌のビール園が、丸い鉄板をジンギスカンの兜に見たて、モンゴル名物の羊肉を焼く「ジンギスカン」として大々的に売り出しました。 これまで、私は「ジンギスカン鍋」をすっかりモンゴルの郷土料理だと思い込んでいました。 この料理を作り出した商魂とネーミングに脱帽です。今度は「ジンギスカン」で乾杯と行こうかと思っています。 (即興詩人)
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パソコンで遊ぼう |
「日常生活の中のパソコン(2)」
ビジネスの現場(企業)では、パソコンを使った電子メールの利用はあたりまえになっています。ビジネス企画学科でも、学生と教員間の連絡、学生からの課題提出等に電子メールを使っています。でも日常生活の中ではどうでしょう? 学生達にとっては、携帯電話を使ったメールが一般的なようです。あの小さなボタンを驚くような(少なくとも私にとっては)スピードで押している姿があちらこちらで見受けられます。 学生達に初めて電子メールの使い方を説明した時、「絵文字は使えますか?」という質問を受け、彼等にとっては電子メールというのは、携帯メールの延長線上にあるということを改めて実感しました。 携帯電話を利用した様々なサービス(ソフトウエア)が提供され、携帯電話(ハードウエア)そのものにも次々と新しい機能が搭載されることで、”携帯電話”は”携帯端末”へと進化を続けています。学生達はこの進化を自然に受け止め、使いこなしていくことでしょう。むしろ私達教員が、この動きに取り残されることのないよう学習を続けていくことが必要ですね。 (MAGGIE)
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今週の話題 |
「消費者の目線で考える」
600万人が登録している携帯電話の着メロサービスの存在、ご存知でしたか?なんと、iモード所有者の5人に1人が登録していることになるんです、驚きですよね。 もちろん、iモードの着メロとしては、これまで不動の1位を続けています。 この着メロサービスを提供するのは、「JOYSOUND」で有名なカラオケのエクシングで、その親会社は、もともとミシンで名の知れたブラザー工業です。
今回、2年生の授業では、ミシンメーカーがどのようにしてカラオケ、そして、着メロへと、ビジネスを展開してきたのかなど、エクシングで開発企画に携わる水谷グループ長から、開発の裏話を聞くことができました。 5、6年前、着メロ本がブームの頃に、「入力が面倒」という消費者の声にいち早く耳を傾け、着メロのダウンロードサービスの事業化を進め、携帯電話で和音が再生される機種が発売されるのを待っていたそうです。ゲーム配信でスタートした通信事業のノウハウを活用して、通信カラオケに、そして、コンピュータミュージックの技術を生かして着メロにと、事業領域を拡大してきた背景には、消費者の行動を的確に捉え、時代を先取りしていく柔軟な発想と、過去にとらわれないチャレンジがあったことが感じられました。 高校生、大学生では、遊びの主流に位置付けられるカラオケや着メロは、とても身近に存在するビジネスだけに、聴講した学生は興味津々です。 後半は、2機種のカラオケの音を歌い比べる評価モニターを体験しました。カラオケといえども、地道に消費者テストを繰り返し、科学的に市場の反応を把握している現場に触れ、商売の難しさ、面白さを実感したようです。商売をする上で、「顧客を知ること」、「常に考え続けること」の大切さを知ったのではないでしょうか? (ぼちぼち)
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