朝日大学ビジネス企画学科~Column(コラム-03/06/09)

 

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6月9日号(第62号)  



 身近なビジネス 

「組織ってなによ」
 
 授業で組織や官僚制は、本来構成員全体の目的を効率的に達成する仕組みであることを説明した後、今までどういうイメージを持っていたか?を50名の学生に書いてもらいました。いわく、幹部が下に命令する仕組み、規則ルールで縛る、縦社会、強制して奪い取る仕組み、あまり内部の人間の権利を守ってない、なかなか動いてくれない、等々圧倒的多数が批判的な意見でした。
 一部の人の利益を守るために普通の人間に働くことを強要する仕組みのことが、多くの人の「組織、官僚制の定義」となっているようです。

 国有化されるりそな銀行の上級管理職の多くが、現在茫然自失状態という話を聞きました。これから見ず知らずの国家公務員の差配で自分がどのように扱われるのか(クビか賃金カットか配置転換か)まったくわからないからです。まさにこれから学生の「定義」通りの組織勤めがはじまるのでしょう。
  直接見聞した山一証券破綻の際も、引き継ぐ人もいないもっと厳しい状況で同じく多くの経営幹部が茫然自失でした。それでも組織は甲虫の殻のように、しばらく構成メンバーを庇護します。同時期破綻した香港の証券会社ペリグリンでは組織は2ヶ月程度存在していました。(あとは弁護士が紙の上で処理していました。)
 山一の場合、関係者にできるだけ迷惑をかけぬよう組織は2年以上残務処理を続けましたが、それを支えていたのは強い義務感を持って顧客や仲間を守ろうとした無名の人たちでした。「本当に働いていた人が誰なのか初めてわかった。破綻前にこのことに気がついていれば違った結果となったかも」とある経営幹部は述懐されました。

 さてあなたの会社や組織は学生の「定義」と同じでしょうか?いや仲間やお客の目的を守るところだ、と自信をもって答える方が身近にいらっしゃったら、賞味期限切れでない組織運営をしているその会社の株を買われることをお奨めします。   (かぴたん)

 パソコンで遊ぼう 
「ピンぼけ写真?」
 6月の約一ヶ月、1年生は岐阜の観光スポットなどを若者の感性でカメラに収め、発表するカレンダーコンテストを行います。カメラ付き携帯電話の普及で学生たちも気軽に写真を撮っているのですが、人前で発表する写真となるとチョット気を付けて欲しいことがあります。
 下の写真は、春休みのオーストラリア海外研修報告会の模様ですが、左側「写真-1」は、「ピンぼけ」といわれる写真です。  
 昔、カメラには距離調整リングが付いていて、カメラと被写体(撮影したいもの)との距離を正確に合わせないとだめでした。しかし、最近のカメラはピントを自動調整してくれるため「ピンぼけ」はほとんどありません。それなのにどうして「写真-1」の様な不鮮明な写真になるのでしょう。実は「ピンぼけ」ではなく「手振れ」が原因なのです。「手振れ」はシャッターを押す時にカメラが動き、画像が流れて写ることです。明るい場所での撮影は良いのですが、室内や夕暮れ時の撮影には注意が必要です。  
 手振れを防ぐには、カメラを三脚に取り付けて撮影するのがベストですが面倒です。 そこで、手振れ克服のポイントを2つ。  
1.シャッターボタンの押し方
上から力を入れてたたく様に押すとカメラが動いてしまいます。軽くシャッターボタンに置いた指をジワッと手のひら側に滑らす様に押すと手振れは防止できます。
2.薄暗いときは、ズームの望遠を使わない。
望遠で撮影するとわずかな手の動きが強調されるため手振れになりやすいのです。 被写体との距離が遠いときはズームにたよらず、近づいて撮影します。 望遠ではフラッシュも届きません。報道カメラマンの様にぐっと前に出ましょう。

 
下の「写真-2」は、カメラを手に持ってタイマー撮影をしたものです。タイマーを使うと、撮影の時にシャッターボタンを押さないので、手振れしにくいのは当然ですよね。 次回も、いい写真を取るためのワンポイントをお伝えします。   (ミンミン)

 今週の話題 
「トヨタ自動車工場見学」
 
 ビジネス企画学科1年生の学外授業として、トヨタ自動車の元町工場とトヨタ会館を見学してきました。元町工場はトヨタ初の乗用車専門工場として、1959年操業開始した伝統ある工場です。実は私がトヨタ自動車に入社したときの新入社員教育で、組立ラインの作業実習をしたのもこの工場でした。元町工場の生産車種はクラウン、ブレビス、プログレ、マークⅡブリット、プリウス、RAV4EVと主に付加価値の高い高級車を製造しています。  

 大型バスで元町工場正門に到着すると、トヨタ自動車の企業PR部の杉本さん(若くて美しい女性でした)が出迎えていただいて、親切に案内してもらいました。工場の見学コースは組立ラインの上部に通路が設けてあり、車が出来上がっていく様子がよく分かり、作業者の邪魔にならないように配慮されていました。所々で立ち止まって、杉本さんがマイクで説明した内容は、正にトヨタ生産方式を現場で勉強するものでした。(百聞は一見に如かず)
 トヨタ生産方式の2本の柱の一つジャストインタイム(必要な物を、必要な時に、必要な量だけ生産したり、運搬したりする仕組みと考え方をいう)の道具としての「かんばん」の説明。もう一つの柱として人偏のついた自働化(機械設備の異常や、品質の異常、作業遅れなど何らかの異常が生じたら、自動停止するようにしたり、作業者自身が停止スイッチを押してラインを止められるようにすること)を具体化したラインを止める白いヒモの説明。目で見る管理の「あんどん」の説明。作業員の創意工夫提案より生まれたワゴン台車、ボデー傷つき防止カバー等々の説明。いずれも現物を前にした説明は、トヨタ生産方式を理解する最高の機会でした。

 工場見学の後はトヨタ会館に行き、環境、安全、技術、カーデザイン、モータースポーツ等の各コーナーを見学し、全トヨタ車が集められているショールームでは、思う存分好きな車を触ったり、乗ったりしました。 トヨタというと台数、売上高、利益高等派手な数字ばかりが目立つようですが、本当のトヨタの秘密は工場の地道な努力(カイゼン)の積み重ねの中にあるように思います。学生の皆さんはいかが感じたでしょうか。            (ダイナ)

 


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