朝日大学ビジネス企画学科~Column(コラム-03/08/11)

 

コラムに関するご意見はこちらへ→
8月11日号(第71号)  



 身近なビジネス 

「続・行動する想像力」
 
 前回ふれたような悪夢の危機感は行動する想像力の源泉の一つですが、合併した組織はその後にもう一つの危機が待っています。お互いの財産を当てにして結婚したカップルが式の翌日から財産分与争いをはじめるような、なわばり争いです。本来ビジネスを伸ばすために外部に対して使われるべき時間、才能、努力が、組織の内部での影響力を強めるために浪費されます。これを和らげる手法は吸収ですが(今回の自由党)、それとて過去のコラム「組織って何よ」でふれたような、茫然自失状態を一方に生み出します。
 別の行動する想像力を発揮した企業があります。7,8年前、キャラクタービジネスや、テレビゲームの企業に大きく水をあけられた老舗玩具メーカータカラの私募債発行を手伝いました。ヒットした他社ゲームソフトの続編を買い取り、何とかトップ企業を追撃したいという計画です。昔ヒットメーカーだった老舗が、柳の下のドジョウ狙い、しかも他人の褌の小手先で光明をみいだそうというのですから、これから苦労されるなと思いました。しかし、その後2000年に創業者の次男の佐藤慶太社長が就任して、莫大な投資リスクを負いつつも子供用カラオケや大人向け玩具でヒットを連発し見事にブランドイメージを立て直します。社内に残っていたヒットメーカーとしての遺伝子を活かして、おもちゃは子供向けという固定観念を切り替えつつたくみに商社的・企画会社的な玩具メーカーに変身したのです。

  佐藤社長がかき立て続けた想像力は、社員と共有できる自社の伝統と特色を増幅するドリーム=おもちゃの楽しさでした。日産のゴーン社長も、就任してすぐテストコースに行き自社の車で高速走行し、本来のわくわくドキドキ感を味わえるスピードで走ることができない取締役をたしなめたそうです。 組織は生き物に似たところがあり、頭が悪いといって下手に頭を切り落としてすげかえると死んでしまいます。合併して肥満体になっただけでは、虚勢は張れますが、本当に力持ちになるわけではありません。悪夢の危機感で追い立てるだけでなく、組織メンバーが共有できる胸がときめくドリームを想像し、行動し続けることで組織のエネルギーを引き出すことが基本です。社長とは、悪魔のように細心に計算した、天使のように大胆なドリームを、率先して信じる仕事でもあります。
 この実感を味わうため、夏休みは是非「タッカー」というアメリカ映画をビデオ屋で借りられることをお薦めします。    (かぴたん)

 パソコンで遊ぼう 
「インターネットの力」
 大学は夏休みですのでいつもと異なる話題を取り上げてみます。7月に発表されたインターネット協会監修の「インターネット白書2003」によると、2003年2月時点での日本のインターネット利用人口は、携帯電話を含めた全体で5,645万3000人、家庭からの利用者は1,596万2000人となり、昨年時点の家庭からの利用者数583万8000人から飛躍的な伸びを示しました。ブロードバンドで米国や韓国などから遅れをとったと言われていた日本ですが、これで一挙にトップグループに入り、また、別の調査でも日本のインターネットは高速、低料金で世界トップとの結果も出ています。  

 家庭からインターネットへの接続方法の中で、ADSL接続によるものが昨年の20%から約62%と大きく伸びたことによるものです。岐阜市内を始め各地の大きなショッピングモール店頭などで行われているYahoo!BBの販促キャンペーンをご覧になったかたも多いと思いますが、あの孫正義氏が率いるYahoo軍団が家庭へのインターネットの普及を一挙に進める原動力になっていて、NTTの独占をもひっくり返す勢いです。  
 インターネットの急激な普及は、マスコミ4媒体と言われる新聞、雑誌、ラジオ、テレビに投入されてきた年間約4兆円の広告費の行方にも大きく影響を与え始めました。  
 1960年代テレビがラジオの広告費を追い抜き、1980年代テレビが新聞の広告費を追い抜いたように、インターネットの広告費がラジオや雑誌などマスコミ媒体の広告費を追い抜くのも遠い将来ではないでしょう。安く高速な回線が全国の家庭に普及したことでインターネットに提供される情報は、現在の静止画像からテレビ番組に近い動画へ比重が移り始めました。コンテンツの内容が今後大きく変わってくることでしょう。  

 私たち利用者にとって、インターネットがより身近で有用なメディアとして定着することは嬉しいことです。しかし、同時に一般の利用者も情報発信者となることができる新しい形態のこのメディアを健全に育てていくために我々に求められることも大きいことを考える必要があります。     (ミンミン)

 今週の話題 
「夏季ビジネス英会話集中講義」
 
 先週で大学の前期授業・試験も終了しましたが、前期最後の授業となったビジネス英会話集中講義についてお話したいと思います。この集中講義は、当学科として本年度から始めて実施したものです。2年生のクラスが本学の名古屋サテライトで7月末の3日間、正に朝から晩まで、英語集中講義を外人ネイティブ講師より受けました。講義を受講した女子学生の一人がつぎのようなコメントを寄せてくれています。
 「ビジネス英会話はもちろんですが、他にビートルズのLet it be や Imagine の歌を歌い生きた英語の勉強をしました。特に私にとって Imagine の歌は、初めて歌詞を見て歌ったもので、深い感動を覚えました。」
 通常の授業と違い、凝縮されて英語を学び、またいつもと違った英語を学ぶことで英語に対する感性がしらずしらずの内に養われていくのだと思います。上記のコメントを寄せてくれた学生は、この夏米国カリフォルニアのU.C.L.A.(University of California at Los Angeles) に朝日大学の海外研修制度(全額大学負担)を受けて3週間の短期留学をしますが、新しい感性をまた一つ育ててきてくれるものと期待しています。
 感性と言えば、ビートルズの歌を学生のほとんどが知らないのに、外人講師ともども、びっくりしてしまいました。思い込みがGeneration Gapを忘れさせていたのです。
 皆さんも次回はいっしょにビートルズの歌を歌いませんか。     (山上憶良)

 


戻 る

関連記事

  1. 朝日大学ビジネス企画学科~Column(コラム-08/11/3)

  2. 朝日大学ビジネス企画学科~Column(コラム-04/03/15)

  3. 朝日大学ビジネス企画学科~Column(コラム-06/02/20)

  4. 朝日大学ビジネス企画学科~Webマガジン(News&コラム-2014/6/30)

  5. 朝日大学ビジネス企画学科~Webマガジン(News&コラム-12/1/30)

  6. 朝日大学ビジネス企画学科~Column(コラム-2009/10/5)

  7. 朝日大学ビジネス企画学科~Webマガジン(News&コラム-2013/7/22)

  8. 朝日大学ビジネス企画学科~Column(コラム-06/06/19)

  9. 朝日大学ビジネス企画学科~Column(コラム-03/07/28)

最近の記事