朝日大学ビジネス企画学科~Column(コラム-03/08/18)

 

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8月18日号(第72号)  



 身近なビジネス 

「プラスのフィードバック」
 
 大学では学生の授業満足度を調査するだけでなく、複数の質問に答えてもらうことで学生一人一人が他人から自分がどう評価されていると思っているかを調べ、教員による個別の指導・助言の参考としています。最近、自分は人からネガティブに見られていると自己認識している学生が目立つようになりました。でもそんなに自分に残酷になる必要はないのに。

  ここ10年日本の社会は、バブル崩壊、複合不況、価格破壊、金融・経営破綻、政治・官僚不信とネガティブな自国評価をしたくなる状況が続いています。マスコミもこれみよがしに眉をひそめてみせ、自分の事は棚に上げて、口直しにたまちゃんでなごむ、といった雰囲気が蔓延しています。
 しかし日本がナンバー1と賞賛されていた時期にも、赤字を垂れ流す事業部やなわばり争い、仕事以外の飲食・交通費を請求する社員や、会議とは鼻毛を抜いてキレイに机の上に並べる時間だと考えている支店長がいました。それでも、仕事を終えて一杯飲んでひとしきり愚痴をはき出すと、翌日はまた元気に働く人が多かったのです。
 良かった時期との一番大きな違いは、企業の外部環境がデフレという縮んでいく経済状況にあり、努力してもなかなか成果が顕れないことです。この結果、努力→成果→満足感というプラスのフィードバックが得られづらく、構成員一人一人の閉塞感無力感が強まります。では、プラスのフィードバックを再現するにはどうしたらいいのでしょう。

  自信を取り戻すには勝つことです。勝つためにはまず弱い敵にあたることです。セールスマンは7件続けて断られるとやる気を失います。部下の回る取引先が断る先ばかりにならないよう、取引獲得の可能性の高いお客を何件か交えておくのができるマネージャーでした。ある生保の支社長が「得意先と間違って飛び込んだ会社が契約に興味を持っていた。あわてていたのでビルの名前しか覚えていないが。」と部下に伝えたところ、そのビルで5件の新規契約を取り付けたそうです。部下にとっての外部環境をあらゆる手を使ってちょっと整えてあげるのです。

 学科の中でも、学生に応じて努力の継続とこつを教員が助言し、資格試験等でちょっとした自信作りを手助けしています。学生一人一人の持ち味は、自己認識に関わらず、かわいいかわいいと皆にほめられていた幼い頃とほとんど変わっていないからです。
 厳しい時代であればなおさら、学生や社員が自分自身をプラスに評価できる支援材料を創り続けることが、教員や経営者に与えられた大きな課題です。  (かぴたん)

 パソコンで遊ぼう 
「CIE・・・Computer in Educatio」
 今、NIE(Newspaper in Education)が教育の場で広く行われています。ご承知のように”教育に新聞を”を意味しますが、目的とするところは、子供達の活字離れ、読書嫌いに歯止めをかけ、活字文化に親しませる手段として行うもので、新聞の切り抜きを使わず、全ページを丸ごと活用して全てのジャンルから、クラス全員で”考えてみたいテーマ”を探し出し、ディベートの素材に、また、マーケット論の勉強に、と生徒・学生の自主性や主体性を醸成することをねらいとしています。

  ところでCIEという言葉をご存知でしょうか。”CIE”とは “Computer in Education””教育にコンピュータを”を理念にビジネス企画学科が行っている新しい取り組みのことですが、情報を集める、情報をまとめてレポートに仕上げる、人により強く訴えかけるべく表現方法の工夫で自分の考えを相手に明確に伝える、といった社会における基本的素養を醸成する手段としてcomputerを活用していこうとの考え方です。具体的には講義資料作成にPowerPointを駆使し、それをprojectorで表示し、key wordなどの簡潔表現で学生に伝わりやすい工夫をして理解度を高める等の他、学生の自主性と主体性を喚起する(自ら課題を見つけ、自ら学び、自ら考え、主体的に判断や解決を行えるようにする)ために、授業にコンピュータを絡ませたカリキュラム、つまり教師からの課題を受けて、情報収集、レポートを作成、レポート提出までのプロセスにコンピュータを絡ませた教育システムを試行しています。

 この試みは始まったばかりですが、学生の主体性が少しずつですが見られるようになってきました。私達はこの取り組みを更に展開するべく、日々の学科会議で論議し、試行錯誤を続けています。     (もも)

※今週の写真は、郡上八幡で8月13日~16日に行われた「郡上おどり」の模様で、この間夜8時から明け方まで徹夜で踊り明かす毎日が続きました。

 今週の話題 
「食の安全ダイヤル」
 
 食中毒の季節なのに、今年はまだニュースになるような食中毒事件を聞いたり、見たりしていません。冷夏のせいもあるのでしょうか、ちょっと不思議な気さえします。昨年の今ごろは、集団食中毒はもとより無認可添加物、輸入野菜の残留農薬、食肉偽装表示などの事件が次々と発生していました。また、その少し前にはBSE(狂牛病)問題があり、遺伝子組み換え食品への不安も表面化するなどし、「食」に対する問題が大きくクローズアップされました。「のど元過ぎれば熱さを忘れる」の言葉どおりに、もうあの騒ぎのことを忘れた人も少なくないのではと思います。

 しかし、そうした過程を経て、食品が安全かどうかを評価する「食品安全委員会」が今年7月1日、内閣府に発足したのです。これは、政府が設置したいわゆる「食の番人」なのですが、農業や食品行政を行う担当官庁からは距離を置いた独立の行政機関です。この委員会では、消費者からの意見や質問を受け付ける「食の安全ダイヤル」[電話番号:03-5251-9220]を8月1日からスタートさせました。われわれは、賢い消費者として生産者や流通業者をしっかりと監視していくためにも、このダイヤルを十二分に活用すべきだと思います。
 
 ところで、サッポロビールでは2006年までにビール・発泡酒の主原料である麦芽とホップをすべて、生産者が特定できる契約栽培品に切り替えると発表しました。消費者の間で「食の安全」へのニーズが高まっていることに対応した措置だということですが、ビール大手が主原料を全量、契約栽培品でまかなうのは世界でも初めてのことだそうです。生産者がどんな農薬・肥料をどれだけ使ったかといった「履歴管理」が行われることで、われわれは安心して安全なビールを味わうことができるわけです。サッポロビールのこうした行動が、他のビール会社や他の食品産業へ波及して行くことを期待したいものです。
(COX)

 


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