朝日大学ビジネス企画学科~Column(コラム-03/10/20)

 

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10月20日号(第81号)  



 身近なビジネス 

「君が欲しい」
 
 突然猛烈に何かが欲しくなることってありませんか。
『20世紀少年』という漫画が面白いと聞き、安い暇つぶしと近くの古本屋でさがしたのですがありませんでした。その後たまたま町の大きなブックオフに寄った際に全く在庫がないと言われました。そしたら突然、猛烈に欲しくなり、新刊を何巻も買ってしまいました。当初あったら買おうくらいの気持ちだったのが、是非欲しいに変わってしまったのです。  
 同じようなことが、証券会社で仕事をしているときにも起こりました。国債等の債券という商品は、決まった額が発行されますが、買い手の興味は短期間しか続かないため数日で売り切らないと不良在庫になってしまいます。買い手である機関投資家は、組織なので合理的に判断して購入するはずです(リスクとリターンを考えて、自分たちの資産として値上がりしそうなもの、安全なもの、期間のバランスを取るものを合理的に購入する)。しかし、当初はいらないと言っていたのに、売れ行きが好調で残り少ないかもしれないということを聞きつけると、購入依頼が殺到する現象がしょっちゅう起きていました。

 あるものが世の中に少ないこと(希少性)は、人々から求められる可能性を秘めています。さらに、みるみる残りが少なくなっているという事実を突きつけられると、急いで手に入れたい、という「感情」がわきおこります。動物でも同じ事がおこり、漁師は少ない撒き餌に魚が群れることを「喰いが立つ」といい、動物学者は「摂食狂乱」といいます。恋愛でも、まあ好き程度に感じている相手に、ある日恋敵が出現して接近すると、なぜか、とっても好きに変わることってよくありますよね(僕の結婚したワケの一つですが、この偶然にとっても感謝しています)。

 ところで、商売人は人間のこの性質をうまく利用することがあります。限定○○個、先着何名まで、本日限り、といった売り文句です。債券でも、わざとこっそり自己売買部門に買わせて、売れ行き好調として機関投資家の気を引く証券会社もありました(法律に触れますが)。
 突然むくむくと何かがむしょうに欲しくなったときは、売り手のたくらみが働いている可能性があります。しかし、いったん動き出した感情に逆らうことは容易ではありません。

 欲しくなったプロセスを振り返り、他人にコントロールされることを避けられるのは、事前に人間という生き物の感情の癖を知っている人だけです。賢い消費者に、賢い恋人になるためにこそ、アツくなっていない大学時代に人間の性質や癖を冷静に知ることが大切です。    (かぴたん)  

 パソコンで遊ぼう 
「ネチケット」
 最近、コンピュータウイルス問題が頻発しています。時あたかもウイルス元年と命名したくなるくらいにウイルス氾濫状態になりました。
 ウイルスといえば病気ならさしずめ抗生物質という特効薬で治療しますが、コンピュータウイルスの場合も抗生物質に相当する駆除ソフトを使って、対症療法的に治療されてきました。ところが抗生物質はご存じのように投与を続けるとウイルスに耐性ができ、薬が効かなくなって、また新たな薬の開発が必要とされるといった同道巡りになっています。

 コンピュータウイルスの場合も同じく、抗生物質に相当した駆除ソフトでウイルス退治するのですが、すぐ亜種に変身して、新たな駆除ソフトを投入しなければならないといった病気と同じパターンに陥っています。今はまだ発生した問題への対策を行うことだけに目が向けられていますが、根本的にはウイルスに感染しない体力(ワクチン)をつけておくことが大切です。というのも、今は被害者の立場ですが、ウイルスに汚染されたことを知らないまま、メールのやりとりでウイルスをまき散らす加害者の立場にいつ変わってしまうかわかりません。こうなるとメールを受けた方の事態は深刻です。あるメルマガで紹介されていましたが、汚染された受信メールによってデータが壊され、数億円の被害が発生して送信者に賠償請求されたとの記事がありました。知らなかったとはいえ、送ったメールが原因で多額の損害賠償請求されるといったとんでもない事態が現実に起こっているのです。

 インターネットメールは、本来、人とコミュニケーションをするための楽しいツールのはずです。しかしその裏には落とし穴が潜んでいることも十分承知しておかなければなりませんね。”迷惑メールは、送ることも受けることも防ぐ”という最低限のネチケットを心がけておきましょう。   (もも)

 今週の話題 
「中日・落合監督就任」
 
 今年のプロ野球セ・リーグは早々と8月に阪神タイガースの優勝が確実となり、その後の試合は阪神戦以外は消化試合のようになり、阪神ファン以外は興味半減のシーズンでありました。根っからの中日ファンの私としては、「ドキドキ」も「ハラハラ」もしない、全くつまらないシーズンと言えました。  
 開幕早々から阪神の独走を許した巨人、中日の監督がそれぞれ2年目にして引責辞任となりました。中日の新監督には、元中日でプロ野球評論家の落合博満氏が就任しました。 3冠王3回をはじめとする数々のタイトルを手にした正真正銘の超一流プレーヤーが指揮を執ることになりました。 「トレードは必要ありません。新たな外国人の補強も望みません。今の戦力で十分戦えます。」落合監督の意表を突く言葉に、中日のフロント幹部たちは耳を疑ったそうです。就任会見でも落合監督は言い切りました。「潜在能力を持った選手が、若手、ベテランと結構いるんですから。彼らの力を10%底上げすれば優勝は狙えるんです。」また「プロ野球は難しくなりすぎた。投げて、打って、走って、守っての四つの基本に忠実に、単純な野球をしたい。」と語っています。
 現役時代の新監督は独立自尊で身につけた自分の形にこだわりました。オレ流でした。あまりの個性の強さから指揮者に不向きとされてきましたが、オレ流にチーム再建の夢を託した中日球団の決断を買いたいと思います。今シーズン阪神だけが目立ったプロ野球人気を取り戻すには、中日・落合新監督のオレ流采配が改革への刺激になるよう期待します。
 彼なら何とかしてくれるに違いないと思わせる何かを落合新監督は持っている。
(ダイナ)

 


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