朝日大学ビジネス企画学科~Column(コラム-03/11/24)
身近なビジネス |
「外部講師」
先週の2年生の専門演習は、外部講師を招いて「実務家から見た貿易の話」というテーマで行いました。一口に貿易といっても実際に行うとなると、手続きはかなり複雑で、いろいろなリスクもあるということが分かりました。また、2年前に中国が加盟したWTO(世界貿易機関)についての説明がありました。学生は、英語を伴う難解な用語に戸惑う場面もありましたが、貿易の仕事に現在携わっている講師からの話でしたので臨場感があり、大変熱心に耳を傾けていました。 留学生のなかには、大学を卒業してから、将来、日本と自分の母国との間の貿易関係の仕事につきたいと希望している学生がたくさんいます。そういう意味では大変参考になったのではないでしょうか。 また、WTOは世界基準なので、貿易の仕事をするためには英語が必要とのことで、英語の勉強の必要性が再認識されたと思います。ビジネス企画学科を中心に実施している 「異文化コミュニケーションサークル」に参加して英語力アップを期待したいところです。 また中国やロシアを始めアセアン諸国では、通関士が不足しているとのこと。一日に1時間の勉強をすれば1年で合格可能な資格と説明がありましたので、こちらもチャレンジする学生が出てくることも期待したいと思います。 (即興詩人)
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パソコンで遊ぼう |
「ヴォーカロイド?」
興味深い新商品を見つけたのでご紹介します。「VOCALOID」と名付けられたこの商品は、パソコンで音楽を作る音楽制作ソフトです。パソコン画面の五線譜に音譜を乗せて音楽を作るまでは従来のものと同じなのですが、このソフトの特徴は歌うことです。お時間が許せばインターネットで是非サンプル音楽をお聴ききください。
粗を探せば発音が曖昧なところはありますが、駅などで流れる合成音のアナウンスよりよほど流暢で自然に聞こえます。数年前までのパソコン音楽は安っぽく、生の楽器とは全然違う音なのに「エレキギター」や「管楽器」などと書かれていてうんざりしたものでした。しかし最近のものは本当にリアルな音が出るようになったと感心させられていたのですが、最も難しいとされていた人間の声をとても良く表現しています。 このソフトは、電子音による合成ではなく、実際の歌手が歌った「音声ライブラリ」を基に音程や拍子、ビブラートなどの表情をつけていくため、歌手の特徴が前面に出るのだそうです。好きな歌手の音声ライブラリを使うと、その歌手が自分の曲を歌ってくれるという趣向です。このソフト単なる音楽制作だけでなくいろいろな分野に活用できると思います。 (ミンミン)
※ 下の写真は狂い咲きではなく、岐阜・愛知で見られる春と秋に咲く珍しい桜です。
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今週の話題 |
「外来語」
外来語の日本語への言い換えを検討している国立国語研究所の専門委員会は、このほど 47の外来語の言い換え例を最終報告として公表しました。それによると、グローバルは 「地球規模、全地球的」、ボーダーレスは「無境界、脱国境」、マーケティングは「市場戦略、市場活動」などとなるのですが、やはり使い慣れたカタカナ語の方が我々にはピッタリくる気がします。ノーマライゼーションについては「等生化、等しく生きる社会の実現、共生化」などとなり、かえって用語の理解を難しくしているようにさえ思います。
大学では最近留学生が増え、どの授業にも熱心に出席してきます。彼(彼女)らからは、カタカナ外来語の元になった原語(ほとんどの場合英語ですが)のスペルを知りたいという質問をたまに受けます。私はなるべくスペルを黒板に書くようにしていますが、面倒な問題もあるのです。例えば今回の最終報告の中にある「インフラ」は「社会基盤、産業基盤」と言い換えられていますが、インフラという言葉は日本人が勝手に造った省略語です。語源となった英語はinfrastructureだという説明が要るというわけです。
それにしても、日本語には漢字と平仮名の外に「カタカナ(片仮名)」のあるお陰で、我々は外来語を表記するのにどれだけ助けられているか知れません。漢字表記しかもたない中国語と比べると、その便利さが一層よく分かります。特に異文化社会との交流が日増しに拡大しているグローバル化時代を迎えて、カタカナ文字の効用はどれだけ評価しても評価し過ぎることはないはずです。 (COX)
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