朝日大学ビジネス企画学科~Column(コラム-03/12/22)

 

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12月22日号(第90号)  



 身近なビジネス 

「ヘンーーーシン!」
 
 世の中には色々な職業があります。建物解体業というと皆さんはどのようなイメージを持ちますか。ちょっと微妙な職場-危険、きつい、汚い、いわゆる3Kな職場と感じませんか。あまり日の当たらない業種ですが、最近日本ブレイク工業という会社の「社歌」がちょっとしたブームになっています。http://www.realand.jp/
 戦隊ものをイメージさせるアップビートな曲と、ヒーローっぽい力強く爽やかな男性ボーカル。子供の頃の変身願望と正義の味方へのあこがれと一体感を満足させてくれる不思議な曲です。インターネットでの口コミと深夜テレビ番組から広がった人気で市販CDまで発売されました。問い合わせがあまりにも多く本業の電話がかかりづらいといった悪影響も出たようですが、特に若い社員には元気を生みだす曲となったのではないでしょうか。業種のイメージとともに、「社歌」の陳腐なイメージも変えるインパクトを持っています。

 人間はイメージに左右される動物です。周囲も本人も、それぞれの様々な特質のうち一つか二つにしか注目できません。注目された特質が世間的に評価されるものだと本人は自信のレベルを深め、周囲も敬意を払う好循環がおこります。業績の良い会社の社員が有能な社員とは限りませんが、注目され敬意を払われていると感じることで自信ありげな顔つきに変わっていきます。
 昔は世間の注目や敬意は20年くらい変わることがありませんでした。しかし80年代以降極めて短期間に変化することが多くなったようです。周囲の評価が変化しやすい時代、21世紀に必要となる能力は、今現在の周囲の注目点ではなく、自分自身の特質の中に新しい注目点を見つけ出し、それを周囲に伝えることに挑戦する能力であり、それが幸せに自信を持って生きていけるコツです。日本ブレイク工業の伝え方は、その点大変すぐれたものです。

 そんな能力ないよ、簡単じゃないよ、無理だよ、と思う人は、成功した実例が僕たちのまわりにたくさんあることを思い出すと良いかもしれません。落ちぶれた会社との世間のイメージをゴーンという社長の登場で切り替えた日産や、職人やお笑い芸人のネガティブなイメージを変えた料理の鉄人たちやたけしです。
 20世紀最大のイメージチェンジャーは、何でもかじり怖い病原体を運ぶ、薄汚いゴキブリのように毛嫌いされていたネズミを、愛らしいペットのような小動物とのイメージに切りかえた「ミッキーマウス」でしょう。イメージチェンジは誕生後75年たった今でも有効です。(かぴたん)

 パソコンで遊ぼう 
「第15回ビジネス能力検定」
 12月7日に(財)専修学校教育振興会主催の第15回ビジネス能力検定試験が朝日大学キャンパス内で行われました。朝日大学会場での試験は前回7月に続いて2回目になりますが、日頃、通学しているキャンパス内での受験ということで、学生はリラックス状態で試験に臨んでいました。  

 インターネット時代を象徴して、解答は翌日、即、配信され、受験者はすぐに自己採点ができるようになりました。早速、学生がインターネットで解答を確認して自己採点を行いましたが、私達が予測していた合格率(一年生3級受験者で50%の合格)にほぼ一致した数字となりました。1年生は社会経験も少なく、職業観を持たない中での受験で、”半分合格すればよし”と考えていたのですが、ほぼそのとおりの結果となりそうで、受験担当としては安堵しているところです。1年生には特別授業は行わずに、自習中心の学習方法をとりましたが、多くの学生が受験への高い意識と意欲を維持して、自習してくれたことが結果として現れそうです。また、2年生においても、多くの学生が、1.2級を目指して、積極的に挑戦してくれました。これも学生の自己採点によれば、1級(1次試験)をはじめとして、2級にも複数の合格者が見込まれる状況です。

 今回のB検受験で、学生が見せてくれた主体的学習態度は、好結果はもとより、ビジネスの場では最も重視される大切なことで、この意識をいつまでも持ちつづけて欲しいと願っています。   (もも)

 今週の話題 
「トヨタに警告」
 
 国家試験である1級小型自動車整備士検定の筆記試験問題を、トヨタ自動車の社員が系列販売会社に漏洩した問題で、国土交通省は「再発防止に万全を期し、検定の信頼回復を」などとする警告書をトヨタに交付しました。
 トヨタはこれを受けて岩月副社長ら担当役員3人の減俸など社内処分を発表。11人の代表取締役全員も対象に含め、奥田会長と張社長は報酬50%を3ヶ月間自主返納。本件に関わった社員と監督責任者には諭旨退職を含む厳正な処分を行いました。さらにトヨタ関係者で受験した3,291人全員が受験を辞退しました。「創業以来の厳しい社内処分」を決めましたが、企業イメージの回復は容易ではないでしょう。
 ライバルの追随を許さない徹底したコスト削減で知られる「トヨタ生産方式」。2兆円以上の余裕資金を持ち「トヨタ銀行」とも呼ばれる強靭な財務体質。国内シェア40%以上を誇る販売力。世界の新車販売でも、フォードを抜いて世界第2位の座が目前と、様々にトヨタを賛美する声も、遠い過去のものとなる可能性もあります。
  国家試験の信頼性を損ねてまで、身内の合格者を増やそうとした今回の不祥事の裏には何でもNo.1でないと気がすまないトヨタの慢心が感じられます。間違った成果主義で、目的のためには手段を選ばない考え方は、今まで築き上げた信頼を一気に失うことになります。
 しかし今回の不祥事に関する危機管理の面では、さすがトヨタと思われる素早い対応が見られました。12月1日に、国土交通省から、前日行われた1級小型自動車整備士検定の筆記試験問題がトヨタの販売会社関係者に事前に知らされていたとの告発が、複数寄せられたとの指摘を受け、直ちに対策本部を社内に設置し、調査した結果、その指摘が事実であることを認め、12月3日には張社長が記者会見において、調査した事実関係について報告し陳謝しました。12月12日には冒頭の厳しい社内処分と今後の対策を発表しました。従来から積極的に取り組んでいるコンプライアンス徹底活動を強化し、法令遵守・企業倫理の確立に全力を持って取り組む意思表明がありました。
 危機管理は、素早い対応と、トップが自ら動いて判断し、事実を隠さずに公表することが大切だと思います。       (ダイナ)

 


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