朝日大学ビジネス企画学科~Column(コラム-04/02/02)

 

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2月2日号(第96号)  



 身近なビジネス 

「映画のみかた」
 
 先日「シービスケット」という映画を家族で見ました。馬が好きな次女のご機嫌取りのつもりでしたが、競走馬と一緒に走っているような迫力と、失敗しても不運でも金がなくても仲間とチャレンジすれば道が開けるというシンプルなお話に、思わずちょっと元気になって帰ってきました。日本映画制作者連盟の発表によると2003年の映画興行収入は2,032億円と過去最高を記録したそうです。
 日本の映画興行はテレビに押され長い間低迷が続いていました。すたれかけた商品が再び復活するのはなかなか容易ではありません。上映時間を短くして価格を下げるなどの実験を試みてもダメだったものが、98年頃から徐々に回復傾向です。
  一つにはショッピングセンターなどにシネコン(複合映画館)が作られ、買い物を楽しみながら時間を気にせず映画を見られる環境が整ったことがプラスに効いています。80年代イギリスではシネコンの展開で映画人口が2倍に増えたそうです。
  しかしそれだけではないことが、テレビ局が作った映画「踊る大捜査線THE MOVIE2」が昨年の興行収入No.1(173.5億円)だったことから想像できます。昨年夏テレビ局は公開に併せて特番を組んだり、繰り返し番組の中で宣伝をしていたことを覚えていませんか。そういえばここ数年洋画のテレビスポット広告が大変増えたこともお気づきでしょう。「シービスケット」もテレビで知りました。
 アメリカ映画の平均制作費は、30年前は11億円程度だったものが最近は70億円近くになっています。同時に広告宣伝にかけるお金も5億円くらいから30億円以上に増加しています。つまり、大体10本に2本くらいしか利益がでないと言われているハイリスク商品の映画は、作るだけではなく大がかりで複雑な宣伝を組み込まないとヒットしなくなっているのです。また宣伝費を考えれば、いきおい大作が当たり前になっています。そのアメリカ映画の最大の海外顧客は日本です。
  一方、日本の「踊る大走査線」の制作費は10億円、日本映画の平均は4億円程度です。リスキーな映画の分野で、こぢんまりと映画を作っているのですから、日本映画は更に儲かりづらいビジネスになっています。洋画に比する興行収入をあげられるのは、日本映画界ではテレビ局とスタジオジブリ(タイアップが上手)くらいです。ビジネスモデルを高度なリスクマネジメントで大幅に変えないと生き残れない分野です。
  そうした中で、今回「たそがれ清兵衛」がアカデミー賞外国映画部門にノミネートされたのは、本当にすごいことだと思います。     (かぴたん)

 パソコンで遊ぼう 
「SECOM」
 私事で恐縮ですが、昨年、故郷に終の棲家を構えました。1500戸のコミュニティを形成する団地の一角にあって、車の往来は殆どなく、静閑すぎる環境に、功、難、評価の分かれるところですが、私は今、本、大学勤務の身で、この屋の住人は、家内と、愛犬「もも」の二人?暮らしの状況にあって、この屋を建てる上で最も考慮した点が、防犯に対する配慮でした。
 ちなみに、この地の刑法犯の推移を調べてみると、平成9年を境に増加に転じ、15年度の実績は11,500件で平成9年の約1.7倍と急激な増加を示しています。ここ近年、犯罪は顕著な増加を示し、このような状況を知るほどに、やはり、”自分の身は自分で守らねば”と真剣に考えてしまいました。”じゃあ、どうしようか”と考えた結論が、”SECOM”を装備することにしたのです。24時間体制で監視してもらえ、また、事件発生時には10分以内に警備員が駆けつけてくれるということに安心感を覚え、決断しました。そこまでは良かったのですが、実際に操作方法の説明を受けて、”使いこなせるか?”の不安が過ぎりました。この安全管理システムは”IT”の塊で、” ユーザーは携帯電話も満足に使いこなせない”という観点が、完全に欠落していたことに気がついたのです。  
 住み始めて、その不安は的中してしまいました。家内の操作ミスで、家中の警報機の、警報音と警告メッセージが、けたたましく鳴り響き、近所の人たちが飛び出してくる、”SECOM”の担当者が駆けつける と、戦場さながらのパニック状態に陥りました。この失敗で、家内は”SECOM”にアレルギー反応を示しだしましたが、使用中止するなぞもってのほかと、その後も性懲りもなく周りへの迷惑を繰り返しながら、学習努力によって、やっと”SECOM”を征服するに至り、今は、真の安全と安心を得て、快適生活を享受できるようになりました。
  ITも”成せば何とか成る”ものですね。これが、世の”ITアレルギー”の方への自信喚起にでもなってくれればいいのですが。   (もも)

 今週の話題 
「トヨタ、世界販売2位」
 
 最近、景気の良い話題が少ない中で、我々を勇気付ける明るいニュースです。  トヨタ自動車が2003年の世界の自動車販売で米フォード・モーターを抜き、米ゼネラル・モーターズ(GM)に次ぐ世界第2位に躍り出ました。フォードは03年の世界販売台数が前年比3.6%減の672万台と落ち込んだため、前年比10%増の678万台と好調なトヨタにわずか6万台の差で抜かれ3位に転落しました。  
 トヨタの国内販売台数は3.9%増の230万台でしたが、海外販売が13%増と大きく伸びました。カナダを含めた北米市場では6%増の203万台を売り、同市場でビッグスリー(米3大メーカー)以外で初となる200万台を突破しました。ビッグスリーが1台当り約4000ドルの販売奨励金を投入して、販売を支えているのに対してトヨタ、ホンダ、日産の日本勢は1000ドルの奨励金で販売台数の増加に成功しています。  
 2004年のトヨタの世界販売計画は708万台を見込んでいます。世界最大の自動車メーカーGM(03年販売台数860万台)の背中が遠くに見えてきました。  
 世界販売2位に対するトヨタの張社長のコメントは「自動車メーカーはヒット車種に恵まれるかどうかで、販売台数が相当左右されるものであり、フォードにはそうした中で瞬間的に肉薄したものと理解している。」でした。控えめな言い方はいかにもトヨタらしいと思いました。  
 この驕らない姿勢がある限り、トヨタはグローバル企業として世界中に受け入れられ、常に成長し、いずれ世界No.1を実現すると思います。    (ダイナ)

 


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