朝日大学ビジネス企画学科~Column(コラム-04/03/15)

 

コラムに関するご意見はこちらへ→
3月15日号(第102号)  



 身近なビジネス 

「思い出せないニーズ」
 
 時間にも財布にもゆとりがあるのんびりした昼下がり、商店街を通って待ち合わせの駅前へ向かう道をぶらぶら歩いていると、クイーンの「I was born to love you.」がどこからともなく聞こえてきます。「ああ、テレビドラマ『プライド』の主題歌だ、クイーンってなんかいいかも。そういえばベスト盤がでたな。ちょっと欲しいな。」と感じます。でも、CDショップはもう通り過ぎてしまいました。あなただったら、CDを買いに戻るでしょうか?後で買おうと思っても、しばらくするとCDが欲しくなったことも、『プライド』のことも忘れてしまい、二度と思い出さないことが多いのではないでしょうか。

 ビジネス企画学科では大学での授業の手法を現場に当てはめてソリューションを探そうと、一宮市商工会議所主催の『一宮商人塾』に1年間協力してきました。若手経営者同士の心を開いた議論と、実際の経営への挑戦から見えてきたポイントは二つありました。
 一つは、冒頭の例のように、消費者はニーズを抱いても、面倒くさいと感じると買う行為まで結びつかず、またニーズ自体も短時間で忘れてしまうことです。店頭を通る人たちを店に呼び込むためには、通り過ぎる前にニーズを思い出させる知恵が必要です。パン屋さんでは通行方向に向いたキーワードが目立つ看板や、新鮮さをアピールする工夫で、売上を大きく伸ばすことができました。
  もう一つは、売っている商品が最終的にどのように使われるかを想像することの大切さです。ドラマ『プライド』を制作しているディレクターは、好みのタレントを見たい人、竹内結子のような恋人が欲しい人、あか抜けた都会生活にあこがれる人、純愛ドラマが好きな人と様々なタイプの視聴者が、番組をどう受け止めるかに想像力をふり絞ってドラマを作っています。決して自分の好みだけでドラマを作ることはありません。毛糸を売っている店なら、その毛糸で作られたセーターがどのような場面で誰に満足感を与えて使われるかを想像し、そのような場面を増やす工夫に知恵を絞る必要があります。面白くなければ次回のドラマを見てもらえないのと同じように、満足のいく消費がなければ、次の毛糸を買いにくることはありません。

 どの経営者も、消費者の目で自分の店や商品を考える大切さは知っています。しかし自分がお客様になったつもりで自分の店や商品を見るだけでは、こだわりがじゃましてどうしても勘違いしがちです。自分の店を他人の店として観察できる人は少数派です。素直に耳を傾けるのにはちょっと努力は必要ですが、他のあきんどに冷たい他人の目として店を見てもらい感想を聞いた方が、問題点がはっきりします。商人塾では、売上が伸びたという成功体験を通じ、忘れていた商売の面白さを思い出し、耳に痛いことを聞き知恵を絞る努力が可能になったようです。   (かぴたん)

 パソコンで遊ぼう 
「個人認証」
 昨今はインターネットで”もの”が購入できる時代になりました。食品、消費財、文化、など、あらゆるものがインターネットを通じて売買され、その簡便さが若者層にフィットして、消費行動が大きく変わりつつあります。
 反面、トラブルも多発し、ネット取引で”お金を振り込んだが商品が届かない”などの問題が絶えません。また、世の中を騒がせていることのひとつに、個人情報の漏洩問題もあります。大手のプロバイダー、通信販売会社、通信会社、金融機関などから大量の個人情報が漏れ、これに起因する商業詐欺、セキュリティ、契約などの被害が多発し社会にもなっています。しかしこれらの被害は、決済時に100%の信頼度をもって本人であることを確認できさえすれば、被害のほとんどは防止できるはずです。
 こういったことから、昨今、ネット社会をにらみ、認証信頼性を限りなく100%に近づけるよう、認識・認証技術開発が活発に進められるようになりました。今、最も注目されているのが生物計測学的認証(バイオメトリクス認証)技術で、指紋、顔の骨格、黒目紋様、網膜血管模様、手の甲静脈血管パターンなどを対象に特定個人を認識することですが、それぞれに “同じものがない”のが共通する特徴で、そこに注目して、あらゆる利用シーンにおける完全認証に向かって、様々な分野で実用化研究が行われています。
  いまはまだ実験段階にありますが、実用化に向け開発は着実に進んでいます。インターネットの利便性を安心して享受できるように、1ユーザーとして是非とも早期の認証技術確立を望みたいところです。   (もも)

 今週の話題 
「B検成績優秀者の表彰」
 
 ビジネス企画学科では平成15年度の取組みとして、ビジネス能力検定の資格取得に挑戦してきました。  
 ビジネス能力検定(B検)は、現代の職業社会が必要とするビジネス能力をどの程度備えているかを、客観的基準で評価する技能審査です。社会人として必要なビジネス知識、社会常識、ビジネスマナー、ビジネススキル等が、1級から3級の級別検定で評価されます。B検は各級を着実にステップアップし、的確なビジネス能力を身につけられる、非常に役に立つ資格です。  
 平成15年7月と12月に検定試験が実施され、1年間の取組みの成果として、B検合格者は3級26名(2年生17名、1年生9名)、2級5名(2年生)、1級1名(2年生)となりました。2年生は、24名中18名がB検資格を取得しました。(資格取得率は日本人100%、留学生57%)  

 さらに、うれしいニュースとしては、7月に2級合格した小池 孝君が平成15年度合格者の中から特に成績優秀者として「財団法人専修学校教育振興会優秀賞」を受賞することになり、本日(3月15日)東京のアルカディア市ヶ谷私学会館に於いて表彰されます。  平成15年度B検2級は9367名が受験し、うち4137名が合格(合格率44%)した中で、わずか5人の受賞者のひとりとして選出されたことは、大変名誉なことだと思います。   つづいて12月には1級にも挑戦し、2月の2次試験もクリアし見事合格したことは素晴らしいことで、ビジネス企画学科のみならず全学の学生を勇気付けることになるでしょう。小池君が切り開いてくれたB検1級への道をめざして後に続く学生がどんどん現われるように願っています。    (ダイナ)

 


戻 る

関連記事

  1. 朝日大学ビジネス企画学科~Column(コラム-03/05/05)

  2. 朝日大学ビジネス企画学科~Column(コラム-05/07/18)

  3. 朝日大学ビジネス企画学科~Webマガジン(News&コラム-2013/8/5)

  4. 朝日大学ビジネス企画学科~Webマガジン(News&コラム-10/08/2)

  5. 朝日大学ビジネス企画学科~Column(コラム-07/07/02)

  6. 朝日大学ビジネス企画学科~Webマガジン(News&コラム-2014/7/21)

  7. 朝日大学ビジネス企画学科~Webマガジン(News&コラム-12/06/04)

  8. 朝日大学ビジネス企画学科~Webマガジン(News&コラム-10/04/12)

  9. 朝日大学ビジネス企画学科~Column(コラム-06/05/01)

最近の記事