朝日大学ビジネス企画学科~Column(コラム-04/03/28)

 

コラムに関するご意見はこちらへ→
3月28日号(第156号)  



 身近なビジネス 

「CQUスタディーツアー①」
 
 このコラムに登場するのは久しぶりです。短期海外研修の引率で、3週間オーストラリアに行っていました。表題のCQUというのは、セントラル・クイーンズランド・ユニバーシティーの略で、この大学は、南回帰線上のロックハンプトンという町にあります。ロックハンプトンは人口65,000人のこじんまりした町ですが、治安は良く、広々とした美しいところでした。
 そこで学生たちは、語学学習のほか、周辺の観光地などを訪ねながら、オーストラリアの自然、文化、歴史について学びました。  
 Heritage Village(文化遺産村と言ったところです)に行ったときのことです。月曜日ということもあったのでしょう。見学客は、私たちグループのほかには、2組のカップルくらいしかいませんでした。1人あたり、6.5オーストラリアドル(約550円)の入場料にもかかわらず、私たちのグループに4人のガイドがつき(1人はオールドコスチュームの娘さん)、馬車、1920年代のクラシックカー、トラクターに乗せてもらい、さらに、牛の乳搾り、ポニーと羊へのエサやりなど、いろいろな体験をさせてもらいました。本当に珍しい体験に皆大喜びでした。
 この対応は、どう考えても採算を度外視しています。通常の経営感覚でしたら、観光客が少ない時には、ガイドの人数を絞り、イベントも減らしそうなものです。しかし、今回のこの対応に、茶道の「一期一会」の「最大のもてなしをする」という精神を見せてもらったような気がします。まさにホスピタリティーの原点ではないでしょうか。このような対応は、やがて評判をとり、結果として観光客の増加につながることでしょう。
 今、日本では観光立国を目指す動きがありますが、最初から「計算ありき」ではうまくいかないでしょう。Heritage Villageのこの対応は、おおいに参考にすべきだと思います。  (田ノ上)

 パソコンで遊ぼう 
「次世代DVD」
 
 今月発表されたSONYのトップ交代は世界のビッグニュースになりました。出井会長と安藤社長が退き、ハワード・ストリンガー副会長が新たにCEO会長に、中鉢副社長が社長に昇格するとのことでした。この中鉢次期社長が次世代DVD規格に対する重大な発言をしたことが注目されています。  
 SONYは、約20年前にビデオ戦争と言われた「βマックス対VHS」のビデオカセット規格を巡る歴史的な対立に代表される様に新規の規格を提唱し、強行に押し通してきたメーカーです。βマックスの様に敗退したものもあれば、CDやMDの様に国際統一規格として採用されたものもあります。  
 この様な中で、現行のDVDより長時間記録ができる次世代DVDの規格が2つの勢力に分かれて対立しています。一方がSONY・松下電器を中核とする「Blu-ray Disk」陣営、もう一方がNEC・東芝が中核となっている「HD DVD」陣営です。  
 現行のDVDが赤色レーザーを使用しているのに対し、次世代DVDは、両陣営共に赤色より波長が短い青色(青紫色)レーザーを使用することで高密度大容量記録を実現しています。Blu-ray Diskは、最大27GBの記録容量を持ち、従来DVDの3倍の記録容量を誇示していましたが、HD DVDも改良によって同等の容量が可能となり、将来的に40GBとなる見通しが発表されました。Blu-ray Diskもさらに記録密度を上げる開発を行っています。
 しかし、Blu-ray Disk用読み取り装置は現行のものと大きく構造が異なり、互換性確保が難しく、製造コストも大きくなるのに対し、HD DVDは、現行のDVDと共通部分が多く互換性を持った装置が安く供給できるメリットを持っています。
 中鉢次期社長が両陣営の規格統合、あるいは歩み寄りの可能性を打ち出したことは、SONYが従来の強硬独自路線から柔軟な協調路線に替わっていく流れなのか、規格統一はユーザーにもメリットが大きく、業界発展にも良い影響を与えると考えます。 (田村)

 今週の話題 
「リサイクルの国際化」
 
 1997年に容器包装リサイクル法が施行されました。この時は、氾濫するペットボトル対策として、分別収集は自治体、再資源化は容器・飲料メーカーが費用を負担し、再資源化業者に処理を委託するというサイクルを定め、処理にコストがかかることは当然だと考えていました。その後ペットボトルの再生化技術は急速に進展し、各地に民間業者による再生化工場がいくつも稼動していました。しかし、最近はその工場に原料となる使用済みペットボトルが集まらなくなっているそうです。原因は使用済みペットボトルが再生用資源として海外へ輸出されてしまうからです。年間輸出量は、国内生産量の2割強にあたる10万トン以上だと推定されています。  <BR>
 国際間には、有害廃棄物の国際移動を禁止する「バーゼル条約 (1992発効)」があり、かって日本のある民間業者が、フィリピンへ「古紙」という名目で違法な廃棄物を輸出したことが国際問題になったことがありました。使用済みペットボトルの場合は、破砕・洗浄して輸出することで条約に抵触しない措置をとっています。今や海外に輸出されるリサイクル資源はペットボトルだけではありません。テレビやラジカセ等の家電中古品から古紙や金属廃棄物などあらゆるものが発展途上国に輸出されています。今年4月、再生資源の国際流通について協議する国際会議が東京で開かれることになっています。リサイクルにも国際的な視点が求められる時代になってきました。   (横山)

 


戻 る

関連記事

  1. 朝日大学ビジネス企画学科~Webマガジン(News&コラム-12/06/11)

  2. 朝日大学ビジネス企画学科~Column(コラム-02/07/08)

  3. 朝日大学ビジネス企画学科~Column(コラム-04/06/28)

  4. 朝日大学ビジネス企画学科~Column(コラム)

  5. 朝日大学ビジネス企画学科~Column(コラム-02/10/07)

  6. 朝日大学ビジネス企画学科~Column(コラム-03/06/02)

  7. 朝日大学ビジネス企画学科~Column(コラム-09/2/9)

  8. 朝日大学ビジネス企画学科~Column(コラム-06/04/17)

  9. 朝日大学ビジネス企画学科~Column(コラム-04/10/11)

最近の記事