朝日大学ビジネス企画学科~Column(コラム-04/06/07)

 

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6月7日号(第114号)  



 身近なビジネス 

「アットホームダッド」
  
 私のゼミで恒例のビジネスゲームが始まりましたが、例年のように社長役となった女性が大活躍しています。東南アジアでは、日本と韓国を除くと女性が権限と責任を持って働くことは珍しくありません。男性と女性を区別すること自体時代遅れですが、現実の日本の社会では、女性の社会進出を阻む色々な問題があることも事実です。女性が働く環境の法的な整備は、1985年の男女雇用均等法の実質制定から進み出しましたが、当時はまだ労働基準法に定めた女性保護の規定等があだとなり、本気で仕事をしたい女性が多くの職場で男性と同等に働けませんでした。私がいたのは海外と直接電話で取引する職場で、ニューヨークの市場が開き仕事が忙しくなるのは夜10時過ぎでしたが、労基法により女性を帰宅させなければならず、後輩女性から働かせてくれと泣きながら抗議をされたことを思い出します。当時から外資系の会社は、同様の優秀な女性を肩書きだけは管理職にして規定をすり抜け、力量をフルに発揮させていました。

 労基法、男女雇用均等法は97年に改訂されこのような問題は少なくなりましたが、働く男性と女性の意識、社会的な認知、働く女性のための社会装置、インフラの整備がまだ残された課題です。意識としては良くセクハラが取りあげられますが、それより大きい問題は、年配男性による女性の能力軽視と、若年女性の「就職は結婚までの腰掛け」意識です。
 男性の女性能力軽視は、平均的な学生が意欲においても集中力においても女性優位であることを考えると時間的に淘汰されることになるでしょう。有能な人材が安く放置されていれば、それを活用した企業が生き残るからです。90年代の米国銀行不況では、シティバンクが女性の登用を進め勝ち残りました。
 一方腰掛け意識は、かなり職業意識の高い女性でも一種の保険として隠し持っています。昭和30年代のサラリーマンが、しくじったら田舎に戻って農業をやると言っていたのと同じ感覚です。しかし、現在の年金改革からも透けて見える将来の日本の多くの家庭像は、共働きを前提としたものになりそうです。女性も手に職を持ちプロ化しておかなければ、フリーターと同程度の低賃金に甘んじなければならなくなります。これも徐々に消えていく意識かも知れません。

 残るのは男女とも働きながら、最も大切な良い家庭生活を維持しうる社会装置、インフラの整備です。テレビドラマ『アットホームダッド』のような喜劇を生まない仕組みが大きな社会的要請となりそうです。介護保険導入後の老人福祉事業への民間の進出と同じく、託児施設や教育の充実に新しいモデルを先んじて構築することが、とてつもなく大きなビジネスチャンスとなります。日本のビル・ゲイツを目指すのなら、挑戦しがいのあるテーマです。   (岩崎)

 パソコンで遊ぼう 
「高機能携帯電話機」

 最近、高機能携帯電話機を活用したビジネスモデルに注目が集まっています。今、高機能携帯電話機といえばカメラつきブロードバンド対応モデルが主流ですが、これらの機能をフルに活用した新しいビジネスやビジネスシステムが次々に登場するようになりました。
 新しいビジネスやシステムの開発者が注目している点は、ブロードバンドがもつ通信速度の速さに加え、固定額での常時接続というメリットをフルに活用することにあります。   電話とコンピュータが一体化され、ポータビリティ性を備えることによってこれはもう立派なPDA(Portable Digital Assistant)になります。”いつでも、どこでも、誰とでも”の実現には、小型でポータビリティ性が高く、しかもコードレスで長時間使える個人端末の完成が大前提ですが、今まで”これ”といったものはありませんでした。しかし、昨今の急速なIT関連技術の発展によって携帯電話機が高機能化され一気に携帯端末の主役になろうとしています。一例ですが、ある生命保険会社では契約者の健康審査を商談の場で携帯電話機で撮影し、その動画を本社に送り、専門家のチェックを受けてすぐに審査結果が出せるシステムを採用し、契約者は病院へ行くことなく、その場で契約を済ますことができるので、契約者、保険会社双方とも手間(時間)、コスト削減に繋がっています。  
 携帯電話機の普及率は2002年末で62%を超え、鈍化傾向にありますが、老いも若きも必需品化しており、携帯電話のもつ利便性は更に高まりそうに思います。今後、料金低下方向にもあり、普及率のさらなるアップでますます高機能化が加速され、ユビキタス時代の主役になる日も遠くないように思います。  (大山)

 今週の話題 
「エジプト考古学」

 「古代エジプト」と聞いただけで、巨大なピラミッド、高度な古代文明、クレオパトラのいる宮殿等々、夢とロマンの世界が頭の中を駆け巡ります。
 先日の日曜日に朝日大学岐阜歯科学会30周年記念として、エジプト考古学者の吉村作治先生の公開講演会が長良川国際会議場で開催され、聴講しました。講演のテーマは「ファラオの食卓」―エジプト食物語―でした。早目に会場に到着したので、ミーハー的気分でテレビの「世界・ふしぎ発見!」で、お馴染みの顔が直接拝見できるように前の方の招待席の真横に着席しました。
 開演前に入り口でもらったパンフレットの講師プロフィールを見ると、吉村作治先生は1943年生まれで私と同じ年齢でした。子供の頃に読んだ「ツタンカーメン王のひみつ」という一冊の本に魅せられ、エジプト学者になろうと決心したそうです。その夢をかなえるべく早稲田大学在学中の1966年にエジプト調査隊員として現地に行き、以来、現在まで約40年間エジプト発掘調査を継続し、数々の貴重な発見をしてエジプト考古学者として国際的にも高い評価を得ています。
 近くで見る吉村先生は人懐っこいちょび髭のおっさんという顔で、時々ジョークを交えて、満員の聴衆を常にひきつけ、あきさせない話術の達人でした。発見される遺物で最も多いのは皿やつぼ、杯などの土器のかけらだそうで、掘り出した土器のかけらをじっと見つめて、妄想と幻想の世界に入り込むのが考古学だと言っていました。
吉村先生のように少年時代の夢をかなえ、一生夢とロマンを追い求めて生きられる人生は何と素晴らしい幸せな人生ではないかと、うらやましく思いました。  (亀井)

 


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