朝日大学ビジネス企画学科~Column(コラム-05/06/20)

 

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6月20日号(第168号)  



 身近なビジネス 

「ジーコのマネジメント2」
 
 男子サッカー日本代表「ジーコジャパン」が、アジア二次予選最終戦を待たずに4勝1敗勝ち点12でグループリーグでの2位以内を確定し、来年6月ドイツで開催されるワールドカップ出場を決めました。ワールドカップ出場は3回目、予選を勝ちあがって出場するのは2回目となります。
  以前とは異なり、サッカー協会の育成プログラムと国内リーグの活性化が実り海外で活躍する選手も増え選手層が厚くなっているジーコジャパンですが、二次予選の勝ち上がりは容易ではありませんでした。格下と見られた北朝鮮にリードしながら追いつかれ、後半ロスタイムの得点で辛勝。1ヶ月後のイラン戦では10万人の観客が入るアウェイでの試合で前半の失点を後半追いついたものの再度逆転され引き分けを逃がしました。続く日本で行われたバーレーン戦では、負けると3位から浮上するのが難しくなる中、苦戦を強いられ後半の相手のオウンゴールで何とか勝ちを拾いました。  
 ホームアンドアウェイで各国と2試合を戦うリーグ戦で前半2勝1敗は悪くはありません。しかし、敵地で戦うアウェイ2試合が残っていることを考えると甘くないと思われたリーグ戦後半開始直前には、親善試合とはいえ2試合続けて敵のカウンターを食らって完敗。敵地で戦うバーレーン戦を前に心配が募りました。ところがアウェイの試合にも関わらず、選手たちは今までとは見違えるような動きを見せ、美しい動きだしとワンタッチプレーの連続から、難易度の高いミドルシュートを決めてくれました。続く北朝鮮戦も危なげなく勝ちワールドカップ出場が確定しました。  
 ワールドカップ一次予選が始まったのは昨年2月。そこでのジーコのチームマネジメントは、端から見るとまだ様子見といった気配を漂わせていました。しかし出場を決めた直近の2試合では、選手を叱咤激励しゴールを誰よりも喜ぶ監督の姿が印象的でした。マネジメントとしての監督の役目が①リーダーシップ②システムの構築③戦略の提示という3つの経営手段で集団を引っ張るものだとすれば、辛抱強い選手起用と共にジーコは本来の持ち味である①リーダーシップをしっかり示し、選手との距離も縮まっていたようです。  と同時に、選手起用のシステム(報償システム)も海外組優先から調子の良い選手を使うという方針に切り換えることでチーム全体の活力を引き出しました。得点力不足と言われたフォワードが、北朝鮮戦では国内組、海外組とも得点したことは大きな成果でしょう。  
 またバーレーン戦の前に選手たちが自主的に集まって話し合ったという報道もあります。ジーコがねばり強く要求していた日本では分かりづらい戦略、選手自ら考えるサッカーが、言われたことはきちんとやるが自ら責任をとる大胆な行動には躊躇しやすい日本人選手には困難にもおもえたクリエイティブなサッカーが、ワールドカップでは見られるかも知れません。ジーコのマネジメントの成功を本気で願っています。    (岩崎)


 パソコンで遊ぼう 
「公衆無線LANサービス」
 フジテレビとニッポン放送の争奪戦を繰り広げたライブドアが新たなサービスを開始すると発表しました。  
 新サービスは、広く普及し始めた「無線LAN」を使用することです。無線LANの利点は何と言ってもLANケーブルをつながなくてもインターネットなどに接続できることです。
 その上、携帯電話やPHSなどを使わなくても、PCカードタイプなどの無線LANアダプターでLANケーブルを使った場合と同等の高速接続が可能となることです。それも月額525円という低価格、定額で利用できるとホームページに書かれています。  
 当初は東京の山手線内で利用可能となるそうですが、1台のアクセスポイントでカバーできる範囲が半径数十メートルですから、山手線内だけと言っても2200カ所のアクセスポイントを電柱や商業施設などに設置するわけですから、大変な設備投資と維持費が必要となります。  
 また、このサービスはライブドアのホームページ内などの制限内であれば無料で接続することもできるのだそうです。堀江社長が買収する以前のライブドアの主力サービスが、ダイヤルアップ接続の無料プロバイダーだったことを思えば時代の流れに沿った事業の見直しと言うことでしょうが、この事業本当に成功できるのでしょうか。本格稼働は今年の10月だそうですが、このサービスの今後を注目したいと思います。    (田村)

 今週の話題 
「レジ袋の有料化」
 買い物の際の包装材として、これまでは無料で使われてきたレジ袋が、早ければ2006年度から有料化されることになりました。ペットボトルや瓶などの再資源化を促す「容器包装リサイクル法」の見直しが進められている中で、レジ袋を有料化する方針が決まったのです。消費者は、買い物バッグを持って行くか、そうでなければこれまで無料だったレジ袋を「商品」として購入するか選択を迫られることになります。
  しかし、この方針を実施するためには問題も少なくありません。環境省や経産省は法規制による有料化には「営業の自由」との兼ね合いから問題もあると見て、スーパーやコンビニなどの業界団体と自主協定を結んでやってもらうことを考えているようです。しかし、業界団体が全国一律にレジ袋の価格を決めることは独占禁止法に違反する恐れがあります。逆に、自由な価格決定を許せば1枚10円もあれば1円もあるということになり、この価格差はやがて安い方に揃い、有料化が事実上尻抜けになる恐れもあります。
 レジ袋を有料化しようという最大の目的は、有料化による排出量の抑制であり、これによる地球環境の保全にあることは明白です。今や地球環境の保全対策は、私企業の自由な営業権よりはるかに優先すべき大義なのです。政府は、環境保全という「公共の福祉」のために、レジ袋の有料化を業界の自主協定に委ねるのではなく、是非とも法規制によって実施する道を取ってほしいものです。    (横山)

 


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