朝日大学ビジネス企画学科~Column(コラム-05/09/19)
パソコンで遊ぼう |
「電子マネー(1)」
電子マネーの利用が拡大しています。電子マネーとは一体何でしょうか。それはお金の価値を持たせた電子化データを、お金で購入して、それを使って“もの”を買ったり、“サービス”を受けたときにお金と同じ支払手段として使えるいわばカタチのない(データ)お金ということができます。 その仕組みについて考えてみます。電子マネーの代表的なものに、ソニー陣営の“エディ”と、JR東日本陣営の“スイカ”があげられます。これらは“ICカード型”と呼ばれるプリペイド方式で、利用者は、まず、このカードを取扱店等で購入します。カードには価値情報(金額)を書き込む(チャージ…入金する)必要がありますが、これには取扱店頭、現金入金機、インターネット、e-バンク、日本郵政公社などで書き込みができるようになっています。あとはカードを持ってショッピングに出かけますが、買いものの代金決済は現金を扱うことなくカード払いの要領で支払いを済ますことができます。 これだけならクレジットやプリペイドカードと何等変わりませんが、電子マネーの最大のポイントは、磁気カード方式に比べ信頼性と安全性が飛躍的に高められることと、加えてICが組み込まれていることで、いろいろな情報をカードに持たすことができ、利用者への利便性を今まで以上に高めることができます。こうなれば現金や何種類ものカードを持ち歩くことなく一枚のカードですべての決済(支払い)がおこなえ、ますます便利な世の中になっていくことでしょう。 すでにICカード機能が組み込まれた携帯電話機(おサイフケータイ)も発売され、鉄道運賃精算や航空機の搭乗手続きがおこなえるなど多くの利便性が生みだされています。 次回の“電子マネー(2)”では利便性と安全性について考えます。 (大山)
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今週の話題 |
「敬老の日」
今日は敬老の日です。2002年までは9月15日が敬老の日でしたが、2003年からは体育の日・成人の日と同様の移動祝日になり、9月第3月曜日が「敬老の日」になっています。 この敬老の日の由来は、2つの説があるようです。1つの説は聖徳太子説です。聖徳太子が大阪に四天王寺を建てた時、あわせて敬田院・悲田院・施薬院・療病院の四箇院を設置したと言われています。その内の悲田院というのが、今でいえば老人ホームで、この悲田院ができたのが9月15日であったため、この日が選ばれたというものです。 2つ目の説は養老の滝説です。昔、美濃の国にお酒の好きなおじいさんと、孝行な息子がいましたが、貧乏のためお酒を飲ましてあげることができませんでした。この息子が酒の流れる滝を見つけ、お酒をたらふくおじいさんに飲ませることができ孝行ができました。そのことを聞いた元正天皇は霊亀3年(717年)9月その地に行幸し、これを瑞兆として元号を養老と改めたとのことです。この故事に基づき全国的に9月中旬頃に地域のお年寄りを招待して敬老会を開くということが以前から行われており、そこで9月15日を敬老の日に定めたと言うものです。 皆さんはどちらの説が良いと思われますか、私は養老の滝説がほのぼのとして好きです。 「敬老の日」を前に2005年の「長寿番付」が発表されました。国内に住む100歳以上の高齢者は2万5605人で、前年を2568人上回って過去最多を更新しました。このうち女性が85%を占めています。最高齢は福岡県赤池町の皆川ヨ子(よね)さんの112歳です。100歳以上の高齢者は、1963年わずか153人でしたが、81年に1000人、98年には1万人になっています。最近の10年間は前年比の伸びが10%を上回る勢いで増え続けています。 日本の人口構造の高齢化は極めて急速に進んでおり、現在65歳以上の高齢者は約2500万人で、高齢化率(総人口に占める割合)も約20%に上昇しています。今後とも高齢化率は増え続け、2015年には26%、2050年には36%と、世界に例を見ない水準の高齢社会が到来すると見込まれています。 恐ろしい勢いで進む日本の高齢社会を考えますと、国も個人も人生100年の計が必要になると思われます。 (亀井)
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