朝日大学ビジネス企画学科~Column(コラム-06/02/20)

 

コラムに関するご意見はこちらへ→
2月20日号(第203号)


 身近なビジネス 
「就職希望ランキング」
 先日2007年度春卒業予定学生の就職希望ランキングが発表されました。
 総合ランキングの上位を見ると、1位2位は、昨年同様サントリーと全日本空輸がランクされました。トヨタ自動車が1つ順位を上げ、長年3位以内に入っていたJTBが逆に5位に落ちました。そして資生堂が女子学生の大幅な支持率アップに後押しされ、8位から4位に躍進しています。
  しかし今回の大きな特徴は、金融機関の大躍進です。三菱東京UFJ銀行とみずほフィナンシャルグループが大幅に順位を上げ、ベストテン入りしましたし、第一生命、三菱東京UFJ信託銀行も大きく順位を上げています。金融機関は長いことバブル崩壊後の不良債権の処理に悩まされていましたがようやく一段落し、安定してきたことが評価されているようです。
 また、就職希望する理由としては、「仕事が面白そう」「一流である」「規模が大きい」「安定している」とやや「寄らば大樹の陰」傾向が現れています。しかし今人気のある企業は、ある意味で最盛期を迎えているといえます。
 10年後あるいは20年後の自分たちの将来を見据えて就職先を選んでほしいと思います。 2007年度の就職戦線もいよいよ本番を迎えようとしています。学生諸君の健闘を祈っています。    (田ノ上)

 パソコンで遊ぼう 
「わが身を守る」
 春休みを利用して、学生の皆さんが使用しているパソコンのセキュリティー関連のチェックを行っています。ウィルス対策ソフトメーカからは頻繁に新種ウィルスに関する情報が流れてきます。1月末には2月3日にパソコンを起動するとパソコン内のファイルを削除してしまうウィルスに関する情報がありましたが、幸い?春休みに入った後であったため実害はありませんでした。
 加えて最近では「スパイウエア」の脅威に関する情報が増加しています。以前は不要な広告メールを送りつけたり、勝手に特定のサイトに接続させたりといったものが多かったのですが、最近では個人情報を盗んで金銭的な被害をもたらすような悪質な内容のものが問題となっています。
 そしてパソコンにスパイウエアをインストールさせる手口も巧妙になってきました。例えば昨年末には金融機関を装って「セキュリティー対策用」と偽ったソフトウエアをCD-ROMで郵送し、パソコン内にスパイウエアをインストールさせようとした事件があったことはご存知のことと思います。また、大手のポータルサイトやクレディット会社のホームページを装ってフィッシング詐欺を行う事例もニュースになりました。
 このようなインターネットを利用した犯罪から身を守るためにはそれぞれ個人が注意をしていくしかありません。ウィルスに対しては対策ソフトのアップデイトを確実に行っていくこと、そして紛らわしい情報やWebサイトを安易に信用しないで慎重に対応していくことを心がけて欲しいと思います。   (妹尾)

 今週の話題 

「グローバリゼーション(3)」
 
 1991年にソヴィエト連邦が崩壊しました。これにより1917年のロシア革命以来この地球上で行なわれてきた75年に渡る社会主義という経済システムの実験が終了しました。結論は、計画経済の下では①社会の需要を満たすことが難しい、②利潤追求という動機と自由な競争がないため生産性の向上が見られない、などの要因によって資本主義システムとの競争に敗れたと見なされています。しかし、本当に社会主義システムは資本主義システムに劣るのでしょうか。地球規模(グローバル)の観点から経済活動を見たとき、大量生産、大量消費、大量廃棄を推し進めた結果、膨大な地球資源を消費し、圧倒的に地球環境を破壊・汚染したのは資本主義経済だったといえます。今や資本主義経済システムに対しては、イエローカードが出されている状態です。  
 それでは、社会主義を誕生させたあの革命は、一体何を求めた運動だったのでしょう。それは、産業革命がもたらした余りにひどい貧富格差(社会的な不公正)に対する抗議でした。公正なルールに基づいた社会づくり(能力に応じて労働し、分配は公正に)を求める運動、つまりユートピア(理想郷)建設の運動だったはずです。これは、決して間違った目標ではなかったはずです。しかし、革命政府が中心となって進めた計画経済が、官僚組織の肥大化の温床となり、自由競争のない非効率で、不公正な社会を生み出してしまったのです。つまり、社会主義が「組織原理」によって運営されたのが間違っていたのであり、本来望んでいた「公正原理」によって運営されていれば、結果は違っていたはずです。  
 現実の世界を見渡すと、「市場原理」が隅々まで浸透した結果、我々には想定外の「勝者は資本、敗者は人間」という状況が出現しています。自由競争の世界では、勝者だけが存続を許され、敗者は去らねばなりません。グローバル化した世界で勝ち続けてゆくことは大変なことです。地球市場で活躍する大企業の社長も、実は「資本」というご主人に仕える「執事」にすぎないのです。消費者である市民も無批判な行動をとっていると資本に奉仕する「下僕」になってしまいます。おいしいものをタラフク食べて、あとで痩せるクスリを買って飲んでる人とか、高価なブランド品を持ちたがってる人をよく見ます。企業の広告・宣伝にのせられて無駄な商品、贅沢な商品を買い込み、気がつけば、使い捨て商品の山の中で生活していたりする。これは「勝者は資本、敗者は人間」の典型事例です。
 もはや紙幅がつきましたので、結びの言葉にします。グローバリゼーションは「市場原理」に基づく運動の当然の結果です。現在の状況を放置していては、この先の地球と人類に明るい未来はありません。我々の社会システムの中に「市場原理」をチェックする仕組として「公正原理」に基づく有効性のある制御装置(コントロール・システム)を早急に設置しなければなりません。  (横山)

 


戻 る

関連記事

  1. 朝日大学ビジネス企画学科~Column(コラム-06/04/24)

  2. 朝日大学ビジネス企画学科~Column(コラム-2009/6/1)

  3. 朝日大学ビジネス企画学科~Column(コラム-04/02/28)

  4. 朝日大学ビジネス企画学科~Column(コラム-04/12/06)

  5. 朝日大学ビジネス企画学科~Column(コラム-07/12/24)

  6. 朝日大学ビジネス企画学科~Webマガジン(News&コラム-12/09/03)

  7. 朝日大学ビジネス企画学科~Webマガジン(News&コラム-11/10/10)

  8. 朝日大学ビジネス企画学科~Column(コラム-03/06/30)

  9. 朝日大学ビジネス企画学科~Webマガジン(News&コラム-10/01/18)

最近の記事