朝日大学ビジネス企画学科~Column(コラム-06/02/27)

 

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2月27日号(第204号)


 身近なビジネス 
「職場での快感」
 ビジネス企画学科は今年始めて卒業生を送り出します。卒業研究もおわり、全員が無事就職・進学を決めました。いよいよ学生ではない社会人としての活動が始まります。最後に4年生に伝えたいのは、新しい居場所で仕事の経験を通じて、はやく職場での快感を見つけ出して欲しいということです。  
 職場での快感は、まず体を動かすことから徐々に生まれます。銀行に就職し、来る日も来る日もお札や硬貨を勘定して伝票と確認する作業をやらされました。正確に手で勘定するには、百枚一束を間違いがないか縦と扇のように開いて2回数えますが、初心者は3分近くかかります。1千万円だと30分です。緊張しますし、単純作業でしだいに飽きてきます。こんな事のために就職したのか、なんて気持ちもわいて、最初は情けなく、ため息もでました。
 しかし、ベテランは一束30秒ほど、1千万円でも5,6分で正確に数えるのを見て、ゲーム感覚で毎回時間を計ってみることにしました。最初の3週間はほとんど上達しないのですが、徐々にスピードアップし、半年後には一束45秒くらいで数えられるようになりました。ちょっといい気持ち。これが最初に感じた職場での快感でした。
 次に感じる快感は、先輩や顧客から行動を評価されることです。電話の応対も最初は要領がわからず、電話が鳴ると恐怖感を感じました。しかし、先輩の応対をまね、仕事の流れが分かってくると電話を受けることが「仕事している。」と感じられる瞬間となり逆に楽しくなります。ある時、「彼は電話の気配りがいいねえ。おかげで間違って振り込まずにすんだ。」とお客様が言っていたと先輩に聞いた時は、舞い上がってしまいました。
  快感の中で慣れてくると大失敗もしますが(お客様に百万円よけいに払い戻して大騒ぎになりました)、そうした経験をもとに、質的に高い技量や考え方を持っている「すごい」先輩がはじめて見えてきます。あこがれを感じ、ああいうふうに仕事がしたいと思い、自分で仕事に工夫を凝らすようになり、それが楽しいと感じます。これが三番目の職場での快感です。こうなれば、自信を持って人生を渡り歩く技量が手に入ったも同然です。
  このように職場での快感は、能動的に行動し経験した後に手に入ります。経験していない人にはその良さが分からないという点では、今まで身近にあった快感を得られる商品やサービス(ウオシュレットや高級ホテルなど)と共通していますが、その多くは機械(または他人)が何かをやってくれるという受動的な快感で、達成感とは無縁です。職場は生活費を稼ぐ場ですが、与えられた仕事(行動)の中に小さな楽しみを見いだし経験を深めていくと、消費からは得られない深い充足感を味わえる場になります。
 この快感をうまく組織・制度としてくみ上げた企業はエクセレントカンパニーと呼ばれます。お気に入りのスポーツチームが優勝した時のように、所属しているだけで満足感を感じることもできます。エンジョイ・ユア・ジョブ!    (岩崎)

 パソコンで遊ぼう 
「電気用品安全法」
 電気用品安全法という法律を皆さんご存じですか。この法律は以前あった「電気用品取締法」が改正され2001年4月に施行されもので、これ以降に製造または輸入された電気製品で法律の対象製品には右の写真にある「PSE」マークが付けられています。 (PSE=Product Safety Electrical Appliance & Materials の略)  
 この法律は、製造・輸入された電気用品が安全に使用されるために一定の技術基準を設けて管理されるもので、家庭用のコンセントに接続して使用する電気製品の多くが対象となっています。詳しくは経済産業省のHPを参照ください。  
 まもなくこの電気用品安全法が施行されて5年が経過し、4月1日からは、電気冷蔵庫、電気洗濯機、テレビ受信機、テレビゲーム、音響機器、電子楽器などの製品は、2001年以前に製造・輸入され、「PSE」マークの無い製品の販売が禁止されます。  
 この法律が本格的に施行される今になって、坂本龍一、高中正義、椎名和夫などの蒼々たる音楽家、ミュージシャンらが「日本シンセサイザープログラマー協会」のHPを通じてこの法律の対象機器の緩和を求める署名活動を開始ました。彼らの主張は、1950年代以降に製造されたギターアンプやシンセサイザーなどの電気楽器、電子楽器類はいまだに現役としてスタジオで使われており、ミュージシャンの多くがこうした古い楽器の音色を好んで使っています。この様な機器はビンテージ品として中古市場でも人気商品として流通していて、これが禁止されることは日本の音楽の発展に支障をきたすと訴えています。  確かにデジタル全盛の時代ですが、あえてアナログ録音機や真空管の機材を使って録音されているという話は少なくないのです。実は私も気軽に音楽を聴くときはCDやデジタルなのですが、本気で音楽に浸りたいときには真空管アンプでLPレコードに針を降ろして聴いています。ミュージシャンたちの気持ちは解るのですがどうなるのでしょう。東京・秋葉原の中古オーディオ店では値引き販売が行われていました、思わぬ掘り出し物が手に入るチャンスという見方もありますね。    (田村)

 今週の話題 

「3人娘に救われた日本」
 
 2月10日に見事な開会式で幕を開けた「トリノ冬季オリンピック」が26日に幕を閉じました。イタリアのトリノは、日本との時差が8時間もあるため、日本のテレビで実況放送を見ようとすれば、深夜か早朝になってしまいます。日本の熱心なオリンピックファンが大勢、寝不足になったことでしょう。  
 「オリンピックは参加することに意義がある」とよく言われますが、そう思ったのは開会式だけで、今回ほどメダルが遠かった大会は記憶にありません。後半になっても日本勢はメダルに手が届かず、「色に関係なく5個」という目標達成はおろか、76年インスブルック大会以来30年ぶりの「メダルゼロ」も現実味を帯びる状況でした。72年札幌オリンピックで、金銀銅を独占したジャンプの日の丸飛行隊はどこへ行ってしまったのか。金5銀1銅4のメダルを獲得した98年長野オリンピックの栄光は完全にかすんでしまっていました。  活躍が期待されたスピードスケートや、フリースタイルスキー・モーグルなどはことごとく苦戦でした。最後にメダル獲得の「頼みの綱」フィギアの女子シングル3人娘に日本中のメダルの期待が集中しました。ショートプログラムでは、荒川静香は迫真の演技で3位、村主章枝は4位、安藤美姫は8位につけ最後のフリー演技に臨みました。  
 日本中のメダルの期待を一身に背負って、氷の上に立つプレッシャーは計り知れないものがあったと思います。事前のインタビューでは笑顔で楽しく滑れれば満足だと言っていたのは、自分を押しつぶすプレッシャーを押しのけるには、そういうより他無かったと思います。見事マインドコントロールはできたのでしょうか。  
 日本の「メダルゼロ」の危機を救ったのは、観客も認めた完璧な演技で金メダルを獲得した荒川静香でした。持ち味が異なる3人娘がオリンピックに出ることで、荒川静香の金メダルが生まれたように思います。 本当にご苦労様でした。     (亀井)

 


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