朝日大学ビジネス企画学科~Column(コラム-06/10/16)

 

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10月16日号(第237号)


 身近なビジネス 
「表通りにとびだして」
 現在、「デスノート」という漫画が大ヒットしています。主人公の高校生が凶悪犯をデスノートに書いて抹殺していく話で、11月から映画でも上映されます。 私も昔「ブラックエンジェルズ」にはまり、こういう話は大好きなのですが、こんなに大ヒットすると、ちょっと驚きです。というのは、こういった話はリアリティに欠ける面があり、多くの人に受け入れられないと思っていたからです。
 しかし、10月2日号のAERAで中条省平氏の「今の若者の行動にはリアリティに欠けている、だからこういった話を素直に受け入れられる」という鋭い論説を読んで、目からうろこでした。
 学生に質問すると、自分の興味ある世界のことから離れるとほとんど答えられなくなることが多いのです。あるいは、「それは私に何の関係があるの?」という感じで答えが返ってきます。それはオタク的な学生だけでなくやんちゃな学生でも同様で、社会の現実に目を向けず、居心地のいい自分の周りの世界にどっぷりつかっていて、そこから外れると全然わからなくなってしまうように感じられます。
 自分の世界を大切にすることは悪いことではないと思いますが、社会には自分の価値観に合わないこともたくさんあります。そういった社会の中で、若者が自分の狭い世界の基準で判断していくのは非常に危険ですし、社会に通用する実力を身につけるのは難しいと思います。学生には、ぜひ自分の世界から表通りにとびだして、社会の現実を自分に受け入れ、それをもとに自分の考えや行動を深めていってほしいと思います。 
(村橋)

 パソコンで遊ぼう 
「MNP」

 いよいよ10月24日から「携帯電話番号ポータビリィティ制度」(MNP:Mobile Number Portability)がスタートします。
 今までは携帯電話会社を変更すると携帯電話の番号を変更しなければいけませんでしたが、この制度がスタートした後は、現在自分が使用している電話番号を持ったまま、他の携帯電話会社の携帯電話に機種変更ができるようになります。  
 仕事で携帯電話を使用している人は、他社の魅力的な新型電話機や新サービス、新料金などを横目で見ながら、お客さんからの電話がつながらなくなって迷惑をかけることなどを考えてじっと我慢をしてきたという背景がありました。  
 待望の新制度なのですが、メリットは何といっても携帯の番号が変わらないことですが、デメリットは、移行に伴う料金です。たとえばNTTドコモからKDDIに移行しようとすると番号の持ち出しに2,100円。加入移行に約3,000円、それにプラス電話の購入費用が必要となるようです。ただし、10月23日までに予約をすると2,000円分のポイントがもらえるキャンペーンが行われていて、ちょっとお得かもしれません。  
 もう一つのデメリットは、携帯のメールアドレスは移行できないことです。@マークの後ろのドメイン名は、docomo.ne.jpなどの事業者名になっていますからこれは無理です。  
 電話番号よりメールアドレスの方が重要という人が増えていますから、メールアドレスのポータビリティというか、パソコンのようにプロバイダーと契約して好きなメールアドレスが自由に使えるようになるといいですね。    (田村)

 今週の話題 

「格差社会」
 
 AさんとBさんは、同じ工場でアルバイトとして働いています。両者とも同じ時期にアルバイトを始めたので、共に時給は1000円です。ところが、ある商品を作るのに、Aさんは1時間に平均で10個作りますが、Bさんは5個しか作れません。AさんもBさんも就業時間中、一生懸命に働いているのですが、どうしても生産数に差が出てしまいます。ちなみに、全アルバイトの平均は7個です。半年後、能力評価をもとに時給の改定が行われ、Aさんは1200円に上がりましたが、Bさんは逆に900円に下げられてしまいました。同じように真面目に働いてきた両者ですが、報酬に大きな差が生じてしまいました。これは現在、世間で言われる「不公平な格差」なのでしょうか。
 Aさんの視点では、1時間に倍の商品を作るのだから、時給に差が生じるのは当然のことに見えます。もしかしたら、もっと上がっても良いはずと思うかもしれません。もし時給が1000円のまま据え置かれたり、Bさんと同じレベルでしか増減しなかったりするなら、不満を抱えてアルバイトを止めてしまうかもしれません。平均以上の働きをするアルバイトを失うことは、工場にとって大きな損失です。1200円の時給は仕方ないところです。
 もう一方のBさんの視点ではどうでしょうか。自分なりに一生懸命働いてきたのに、時給が上がるどころか下がってしまい、しかも同じ時期に働き出したAさんは200円も上がっています。このときBさんが考えることは、大方、次の2つのパターンに分かれます。

  1.自分も1時間に10個作れるように工夫や努力をして、次の評価で挽回しよう!
  2.一生懸命やったのに評価されないなんて、こんな工場止めてやる!

 将来的な格差は、1では縮小する方向に進み、2では拡大する方向に進むことになります。結果としての格差は、「工夫や努力」をしようという「意欲」とそれができる「環境(教育や設備など)」の掛け算によって生じます。それぞれには、自分でコントロールできるか否か、という点で決定的な違いがあります。すなわち、意欲は自分でコントロールできますが、環境は自分ではなかなかコントロールすることができません。その点で、不公平という言葉が本当にあてはまるのは「環境」に関する部分です。
  格差を感じたときに、それを生じさせている原因が「意欲」なのか、「環境」なのか、しっかり見極めることができれば、長い目で見て自分自身の格差を縮小できるチャンスは広がります。与えることより与えられることに慣れてしまった社会だからこそ、自らできることを自ら解決していける力を身に付けていくことが大切です。     (常川)


 


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