朝日大学ビジネス企画学科~Column(コラム-06/10/23)

 

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10月23日号(第238号)


 身近なビジネス 
「オシムの言葉」
 日本人初のNBA選手、田臥勇太がトリッキーなパス、ドリブル、シュートを決めます。すると、スーツでびしっと決めた中年の経営社風の男が、見事なダンクシュートを決めてみせ一言「バスケットがうまくてもダメなんだよ。私の場合」。経営者には実務だけでなく情報と知性も必要ということを強調した、ある情報機器メーカーのCMです。
この主張は経営者だけでなく選手やビジネスマン全てに共通することを実績で証明しようとしているサッカー監督がいます。日本代表のイビチャ・オシム監督です。選手の大幅な若返りを図り、すでにアジアカップ本大会出場を決めました。メディアでは、走れ、走れ、の監督として取り上げられています。現在のところ代表チームは爆発的な強さを見せているわけでもありません。また、海外で活躍する有名選手を呼ばないため、代表試合の観客動員数が落ちたとの批判もあります。しかし、彼が本当に求め、実現してきたのは走力やテクニックという実務の上に、知性をあわせ持つサッカーです。
 万年降格争いをしていたJ1のジェフ千葉は、オシムが指揮をはじめた2003年いきなり優勝争いに加わりました。その後ナビスコカップで優勝するなど堂々とした成績をあげ、今や上位チームと変身しています。オシムは海外でも母国旧ユーゴスラビアをワールドカップで活躍させるなど常にチームを強豪に導く実績のある監督です。しかし、それ以上に驚くのは彼に指導を受けた選手が、人が変わったように伸びていくことです。のんびりしたジェフが、今の代表に呼ばれるような若手選手の集団に変身し、スピーディーでスリリングなサッカーを展開するクラブへ変化していく過程は、見ている方にとってもゾクゾクするような驚きでした。
 彼はどの選手にも常に走ることを要求します。しかしそれだけではないのです。まず走り勝つことで、チーム全体が強くなったと自覚させます。その上で走り続けながら選手が自分で考えプレーせざるを得ないような様々な練習を与えます。例えばフルコートでの3対3のゲーム。どんなにうまい選手でも走れば疲れミスも多くなります。それでも勝つためには、相手を注意深く観察し仲間との連携で相手をかわす方法を考え続けなければなりません。考える癖が身につくようになると、サッカーの奥の深さに快感を覚えます。そうした経験を通じて、リスクを負って高い目標に挑戦することのすばらしさに目覚めさせるのです。
 まず行動(走れ)、そして相手を鋭く観察して、自分の頭で考えろ。これがオシムのメッセージです。「アイデアのない人間もサッカーはできるが、サッカー選手にはなれない。」というオシムの言葉のほうが、冒頭の宣伝よりビジネスの本質をついています。サッカー好きの学生は是非木村元彦さんが書いた「オシムの言葉」という本を開いてみて下さい。サッカーが上手く面白くなるだけでなく、ビジネスで成功する秘訣や、より深い生き方まで思いを巡らす道しるべとなるでしょう。    (岩崎)

 パソコンで遊ぼう 
「電子投票導入に加速」

 自民党選挙制度調査会では、電子投票促進のため「電子投票国政選挙導入交付金」制度に関する法案を今国会に提出する動きが活発化してきました。電子投票は、2002年に電子投票特例法で地方選挙に限り導入を許されてきた経緯があり、これまでに岡山県新見市や、岐阜県可児市など10の自治体で13選挙に実施されてきました。
 電子投票と今までの投票とどう違うのか、端的にいうと投票所での投票の仕方が投票用紙にボールペンで候補者の名前を書く作業から、タッチパネルに表示された候補者名を指で触れて選ぶという方法に代わることだといえます。
 では、なぜ電子投票なのでしょうか。一つは投票者の誤記などによる“無効票の低減”です。2001年の参議院選挙では約8%の無効票が発生、誤記や白票が主ですが、この数字は、選挙結果を覆すほどの意味をもち、無効票を減らすことが民意の正確な反映につながる重要なことだといえます。もう一つのメリットは“開票の迅速化” です。2002年6月に岡山県新見市で行われた地方選挙後のレポートでは、12000人余りの市民が電子投票を行いましたが、その開票作業はわずか“25分”と報告されています。そのほかにも“経済上のメリット”が得られ、選挙に携わる公務員の時間外手当などの削減効果も期待されるところです。
 この電子投票の目指すところはやはりインターネットによる投票でしょう。しかしその実現には正確性、安全性、など克服すべき課題が多く残されています。地方選挙からスタートした電子投票システムは、近い将来、国政選挙へと展開が進められています。投票所に出向いてという初歩的段階から、やがてインターネットによる電子投票へと変わる日もそれほど遠くないような気がします。     (大山)

 今週の話題 

「中日堂々とセ・リーグ優勝」
 
 プロ野球中日ドラゴンズのセ・リーグ優勝がやっと決まりました。今年の中日は開幕から投打ががっちりとかみ合い、6月13日に首位に立ってから、一度もその座を他チームに奪われることなく、守りつづけました。8月12日に優勝へのマジックナンバー「40」が点灯、その後阪神の強烈な追い上げにあって優勝の時期が遅れましたが、10月10日に4試合を残して、リーグの頂点に立ちました。  前年の覇者阪神との直接対決で、14勝7敗1引き分けと圧勝し、宿敵巨人に16勝6敗と大勝、全球団に勝ち越した87勝54敗5引き分けの成績は堂々たる優勝と言って良いでしょう。セ・リーグ本拠地球場で最も広いグランドのナゴヤドームでは、風の影響もないため、当り損ねの打球がフェンスを越すことはなく、ゴロがイレギュラーすることもまずありません。問われるのは走攻守、すべての面でバランスの取れた力だと思う。対阪神戦ナゴヤドームで10勝1敗の成績は、すべての面で中日が一枚上手だった結果を示しています。  
 個人タイトルでも中日が圧倒的な強さを見せ付けました。投手部門では最多勝利が17勝の川上、最多セーブが40セーブの岩瀬です。打撃部門では首位打者が3割5分1厘の福留、最多本塁打が47本のウッズ、最多打点が144点のウッズと、中日が独占しました。  
 次は日本一をかけてパ・リーグ優勝の日本ハムファイターズと、初対決で日本シリーズを戦います。両チームともチーム防御率がリーグトップで、強力な抑え投手を擁するなど守りが堅い。また、ともに送りバントを多用するなど、細かい攻めを得意としている。似たもの同士の戦いといえます。このコラムが掲載される日にはナゴヤドームの第1戦、第2戦が終了していますので、日本シリーズの明暗がはっきりしているでしょう。中日が普段どうりの野球をして52年ぶり悲願の日本一になれるように祈っています。    (亀井)


 


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