朝日大学ビジネス企画学科~Column(コラム-06/11/27)

 

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11月27日号(第243号)


 身近なビジネス 
「駅ナカ」
 皆さんは「駅ナカ」をご存知ですか?改札口を入った駅の構内にある商業施設のことです。駅構内といえばキオスク、立ち食いそば屋が定番ですが、ターミナル駅によっては一大商店街を形成しているケースがあります。
 特に品川駅の中にある「エキュート」を中心とした商業施設は最大級でしょう。書店、薬局、コンビニ、そして喫茶店、カレーハウス、回転寿司、居酒屋などの飲食店、そのほかデパ地下か?と見まがうような本格的な洋菓子専門店から総菜屋まであります。駅構内ですからわざわざ切符なり入場券を買って買い物に来る人はまずいないでしょう。まさに品川駅の一日の乗降客数88万人をターゲットにしているわけです。
 乗降客にとって、ともかく便利です。それはそうです、途中下車の必要が無い駅から0分というか駅のなかにあるのですから。私もよく利用しています。居酒屋で飲んでいてもすぐに電車に乗って帰れるという安心感がありますし、終電に乗り遅れる心配もありません。ちょっとした買い物にしろお土産を買うにしろ、また一人で食事するにしても品川駅で済ますかなという気持ちになります。
 ただ、「駅ナカ」を巡り固定資産税強化の動きがあります。通常駅施設はその公共性を考慮して、固定資産税が三分の一に軽減されています。総務省では「駅ナカ」などの商業施設部分については、この軽減措置の対象外にすることを検討しているようです。このことが「駅ナカ」商品の値上がりにつながらないことを祈っています。      (田ノ上)

 パソコンで遊ぼう 
「Windows Vista発売間近」

 マイクロソフトの次期OS「Windows Vista」の発売が、2007年1月末とアナウンスされました。さて、こう言われるとパソコンの購入を考えている人は困ってしまうでしょう、あと数ヶ月購入を思いとどまってVista発売後にプリインストール版を購入しようか、それとも今Windows XP版を買おうか悩むと思います。現時点までの情報を整理してみて私の結論は、よほどの新しもの好きで、お金持ちでないなら待つ必要はありませんから成熟し安価になったWindows XPモデルの購入することをお勧めします。
 その理由①は、Windows Vistaは当初2005年発売予定が大幅に遅れてやっと発売にこぎつけた感じで、Windows XPはWindowsの歴史上、最長寿命のOSになってしまいました。そのため、Windows XP対応のアプリケーションソフトが大きく市場を占めています。ここで新しくVistaが登場してもアプリケーションソフトが急にVista専用となる可能性は低く、当分の間XPとVistaの両方に対応すると考えます。
 理由②は、Vistaがパソコンハードに求める性能で、特に画面表示に関しては現在発売されている標準的な性能のパソコンでは動かないとはいいませんが、快適には動きません。現時点の高性能CPUと最高級クラスのグラフィックカード性能、1GB以上のメモリが求められます。そうなると、XPが快適に動くデスクトップ型のパソコンが液晶ディスプレイ付きで10万円を切る価格なのに対し、Vistaが快適に動くためには5~10万円アップの価格を覚悟する必要があると予想します。
 現在、この様な高性能グラフィックパソコンは超の付くゲームマニアか三次元映像などを使う人達だけが必要としているマニアックな性能です。Vistaが発売されて以降に量産され、価格が下がるのに半年以上の時間は必要だと思います。
 マイクロソフトは、今回もまた「ちょっと格好良く、重くてのろいOS」を発売します。ハードメーカが一生懸命早いパソコンを作って、やっと快適に動くようになると、またOSを重くしてユーザーに新しいパソコンを買ってもらうという手法で巨万の富を手中に収めましたが、いつまでこの手が通用するのか、私たちも良く考えてみましょう。    (田村)

 今週の話題 

「牛丼販売再開」
 
 米国産牛肉の輸入規制が緩和され、約2年半に渡って販売休止を余儀なくされた吉野家の牛丼が、12月から毎日販売されることになりました。当面は午前11時~14時までの限定販売となるようですが、牛丼ファンには待望の瞬間です。
 長期に渡り主力商品を販売休止してきた吉野家ですが、その背景には、同社の牛丼に最適な米国産牛肉を、安易に代替して販売することを拒んできた味へのこだわりがあります。業績低迷や外部批判、他店動向に振り回されることなく、顧客満足を最優先課題とした強い軸を貫いてきました。もちろん代替牛肉を使用して、いち早く顧客が望む商品の販売体制を回復させることも顧客満足の別の在り方です。どちらも顧客志向であることに変わりなく、要はどこに優先性を持たせるかという違いです。
 「うまい、やすい、はやい」、一度は目にしたことのある吉野家のキャッチフレーズです。提供できる価値を平易かつ端的に表したフレーズで、商売人なら誰でも共感できます。「うまい=品質」、「やすい=価格」、「はやい=時間」、と3つの価値の特性をそれぞれ表現しています。3つの価値を高レベルに維持することは、商売継続に欠かせません。私も講義でよく引用することから、充分にその意味を理解していたつもりでしたが、先日雑誌を読んでいて、更に奥深い意味合いがあることを新たに知りました。3つの価値の並べ方にも意味があるということです。私の講義資料を確かめると、「はやい、うまい、やすい」と書いてありました。どうやらこれでは吉野家のキャッチフレーズとして不適切なようです。吉野家がキャッチフレーズで表現している価値は「品質」「価格」「時間」ですが、これらは常に同列ではなく、例えば、品質と価格がトレードオフの関係なら品質、価格と時間なら価格というように、明らかな優先付けがなされているそうです。
 危機に際しても「味へのこだわり」を諦めなかった姿勢は、古くからキャッチフレーズに謳われてきた一貫性のある軸に根拠を見ることができます。デフレ環境下、価格以外の価値の追及にこだわりを持ってきた企業が、現在の勝ち組として位置付けられているような気がします。急激な環境変化においても、ブレない軸を持つことの重要性を認識させられます。振返ってみれば、無意識のうちに「はやい」を最初に記述した私の1番の優先事項はやはり「スピード(時間)」でした。    (常川)


 


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