朝日大学ビジネス企画学科~Column(コラム-07/02/19)

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2月19日号(第255号)


 身近なビジネス 
「挫折を乗り越えて」
 2月になって多くの合同企業説明会が開催されており、2008年3月卒業生(新4年生)の就職活動もいよいよ本格的になってきました。昨年にもまして求人は多くなっており、就職戦線は早期化しています。
 先日、学生に就職指導をしている中で、ある学生から「その説明会には出なければいけませんか。」という質問を受けました。私はそれを聞いて大変残念でした。その学生は就職に苦労するだろうな、とも思いました。なぜなら、その発言の裏には必要なことだけしてればいい、直接効果が見えないことはしたくない、という気持ちがあるように思うからです。こういう気持ちでは就職活動をしてもなかなかうまくいかず、またうまくいかないと挫折して就職活動から逃避してしまうことになりやすいのです。
 ほしいものがコンビニやインターネットで簡単に手に入り、またアルバイトで簡単にお金を手に入れられる時代です。そのため、学生が目先簡単にできることには取り組むが、すぐに効果が見えないことにがんばって挑戦することがなくなっているように思います。ある学生はいみじくもこう言っていました。「自分はこの企業にいく力があるはずだから面倒くさい就職活動をせずに直接内定を獲得した時点に飛べないかな。」就職もゲームやコンビニの延長線上の感覚なのです。
 しかし、社会ではやってみなくてはわからないことが非常に多くあります。ですから、失敗や挫折は避けて通れません。就職活動は思い通りにならないことが多くつらいものです。しかし、就職活動で簡単にうまくいかないことは、それによって自分を見つめなおしたり、どうしたらいいかいろいろ自分で工夫したりすることができ、非常に社会勉強になります。学生の皆さんはぜひこのつらい就職活動を乗り越えて成長していってほしいと思います。 (村橋)

 パソコンで遊ぼう 
「放送持ち株会社」
 2月9日の日本経済新聞のトップに放送持ち株会社の記事が載っていました。ラジオ・テレビなどの放送会社は、国民共有の財産である限られた電波資源を国からの免許によって借り受けて事業を行っています。そのため、諸外国でも外国人が放送局を経営することは許されていませんし、国民であっても誰でも簡単には参入できません。
 この様に、放送局の経営は放送法によって規制されています。その一つが、マスメディア集中排除の原則とよばれるもので、特定の企業が複数の放送局を支配することは厳しく規制され、出資比率なども制限されています。
 しかし、記事によると、アナログ放送からデジタル放送への移行のために巨額の設備投資を行う必要があって、地方放送局などの経営を圧迫しており、持ち株会社を導入して出資による支援体制を整えるというもので、総務省は放送法を改正して規制緩和を進める方針です。
 私は、この記事を読んでデジタル放送への巨額投資は建て前であって、本音の部分が隠されていると思っています。何度かこのコラムでも取り上げましたが、インターネットの急激な普及は、新聞・ラジオ・テレビ・雑誌の旧マスコミ4媒体の経営に激震を与えています。この動きによって、放送局は潰れないという神話が崩れかけていることは事実であって、米国並みに放送局の売り物が雑誌に載ることはないとしても、この規制緩和が放送局の再編に火をつけると思います。
 メディアとして急成長中のインターネットは、新規参入制限も無ければ、保護もされていません。人力検索などユニークなサービスを行っている‘株式会社はてな’が始めた「Rimo(リィモ)」を紹介します。画面左下にマウスを移動すると表示されるリモコンで、音楽・コメディ・アニメ・動物の4つからチャンネルを選ぶと、まるでテレビのようにズーと番組が流れます。気に入らなければ、画面右下にマウスを移動すると表示される矢印で早送りができます。動画素材は「YouTube」なのですが、同じ素材でも使い勝手は全然違います。切磋琢磨は企業を成長させます、試してみてください。 (田村)

 今週の話題 

「現実感」
 東京都心では、今年、まだ初雪を観測していません。
 気象庁の統計が残る1876年から昨年まで、都心での初雪が最も遅かったのは1960年の2月10日でしたが、とうとうそれを超えてしまいました。過去130年間、都心で雪が降らなかったことは1度もないそうです。また雪だけでなく、「冬日」(1日の最低気温が0度未満となる日)も、都心では1日もありません。
 「地球温暖化」という言葉はよく見聞きしますし、それがどのような状況を指すのか、大体は知っていましたが、何となく遠い南極や北極の出来事というイメージが強く、これまで現実感を持つことができませんでした。大変だとは思いつつも、切迫感はなく、自分にはあまり関わりがないものとして、客観的に捉えていました。住んでいる東京で「雪が降らない」「冬日がない」などの現実を目の当たりにした今年、はじめて地球温暖化に対する不安や恐怖を実感しました。突然、地球温暖化と自分との距離が縮まった印象です。身近な生活環境で明らかな変化が生じない限り、物事の重大さを想像したり、その現実味を体感したりするのは、なかなか難しいことですね。
 スケールは大きく異なりますが、学生の就職活動にも共通点を見つけることができます。学生の就職活動を観察していると、早くからそれを現実的な課題として捉え、計画的に準備を整える者、まだまだ遠い未来の課題として悠長に構える者など様々です。就職活動の成否は必ずしも事前の準備によるとは限りませんが、早くから就職を現実的な課題として捉えた者のほうが、有利であることは間違いありません。時間という大きな資源を手にすることができるからです。現時点では具現化していない課題にいち早く気付き、現実感を持って向かい合うことができるポジティブな姿勢が求められます。
 どのような課題についても、いち早く現実感を持ち、手遅れにならないうちの対処を心掛けたいものです。都心における今後の降雪と、本年度の当学科の卒業生全員が無事に就職できることを願わずにはいられません。既に、都心では雪より先に春一番が吹いてしまいましたが。 (常川)

 


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