朝日大学ビジネス企画学科~Column(コラム-07/04/02)

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4月2日号(第261号)


 身近なビジネス 
「うちの会社」
 先日、3年前に卒業したM君から「先生、久しぶりに飲みましょう」という電話がかかってきました。卒業生から声をかけられるということは「通り一遍の教員と学生の関係ではなかったのだなぁ~」と感じ、教員にとって非常にうれしいものです。
 M君はビジネス企画学科の学生ではなかったのですが、かつて私が勤めていたS社への入社を希望していた関係で、AUトレーニングルームでトレーニングをしながら入社試験対策を私と一緒に行っていました。その努力の甲斐あって3年前にS社に見事合格したのです。余談になりますが、その頃は今年よりも就職が厳しい時期でした。
 柳ヶ瀬の居酒屋で久しぶりに会ったM君は「先生、お陰様で3年がたちました。3年の間には、辛いことや嫌になることもあり、会社を辞めてしまおうかと思ったことが何度かありましたが、先生との約束を思い出し何とか今まで勤めることができました。最近ようやく仕事が面白いと思うようになって来ました。まだまだこれからも頑張ります」と言いました。就職するに当たり、私が彼に「何があっても3年間は辞めないでくれ。それが私への恩返しだよ」と言ったことをM君はしっかり覚えていたのです。そして会話の中でM君は、S社のことを「うちの会社は」とか「うちは」とごく自然に言っていました。こういった言い方をM君の口から利くと、M君がひときわ大きく見え「立派なビジネスマンになったなぁ」としみじみと感じました。    (田ノ上)

 パソコンで遊ぼう 
「インターネットも質の戦い」
 
 テレビの視聴率調査で有名なビデオリサーチ社の関連会社でインターネットの動向調査を行っているビデオリサーチインタラクティブ社の発表資料に非常に興味ある記事がありました。消費行動や商品購買に影響の大きい20才から34才までの女性達を「F1層」と呼んで、テレビの視聴率調査でも多くの人が見ているという量だけでなく、F1層が多く見ている番組は聴取質が高い番組として、スポンサーから評価されます。
 ビデオリサーチインタラクティブ社の発表によると、今年2月の1ヶ月間にF1層が家庭のパソコンを使ってインターネットのWebサイトへのアクセス状況を分析したところ、1位「イマージュ」、2位「RAPTY」、3位「@cosme」、4位「ORBIS」、5位「HIRO HIRO’s 料理のページ」と続き、ファッション・化粧品の通販や、化粧品・料理などの口コミサイトの人気が高いことが出ていました。また、興味深いのは大手企業からの情報よりも口コミ情報に人気が集まっています。特に上位にランクされたサイトは、会員同士のコミュニケーション機能が重視されているようです。
 大企業によるテレビCMによる広告が、本当に見て欲しい人達に伝わっているのかという疑問に、ビデオリサーチインタラクティブ社の調査結果は、消費者が欲しい情報はこの様なものだという方向を示しています。数年前までは、インターネットでの調査はインターネットを使う先端的な一部の人達の動きとして、参考データ程度にしか扱われませんでしたが、インターネット人口がここまで増えた現在では、インターネットを使う調査は当たり前の時代になってしまいました。
 アメリカでは、新聞の読者を対象に、読者の目の動きを検出する特殊なメガネをかけてもらって、15分間記事を読んでもらい、新聞紙面の読者とパソコンで新聞記事を読むオンライン読者を比較して、どちらが記事をちゃんと読んでくれるかを調査した結果、新聞紙面を読む読者は記事の62%程度しか読まないのに対し、オンライン読者は記事の77%を読み、調査したオンライン読者の3分の2は全文を読み切っていたそうで、紙の読者よりオンライン読者の方が記事をちゃんと読よんでくれたと報じています。
 メディアが情報を伝達する力を計測する方法としておもしろい実験だと思います。メディアの力を調べる方法を私も考えてみたいと思いました。   (田村)

 3月26日、朝日大学では学位記授与式が行われ、ビジネス企画学科も2期目の卒業生を社会に送り出すことができました。また、就職を希望する学生全員が就職し、就職率100%を2期連続で達成することができました。

 今週の話題 

「ソフトバンクモバイル」
 最近、ソフトバンクモバイル(SBモバイル)のテレビCMを目にする機会が増えました。皆さんはどうでしょうか?携帯電話への本格参入から早くも半年が過ぎようとしていますが、テレビCMでの目立ち度という点では、大手2社を上回っているように思えます。ちなみにそれ以前は、仲間由紀恵さんが出演していたauのテレビCMが印象的でした。
 SBモバイルのテレビCMは、単に目立っているだけでなく、同時期に異なるタイプのCMを何本も流し、いずれも強いインパクトを持っているという点でも注目に値します。「予想外」「ホワイトプラン」をキーワードに外国人や犬を起用したコミカルなタイプ、ブラッドピット、キャメロンディアスと言った大物ハリウッドスターを起用したオシャレなタイプ、ソフトバンクホークスの中心選手を起用した庶民的なタイプなど、いくつも容易に思い出すことができます。それぞれのタイプに相応しい役割とターゲットを分担させ、個々の成功を積み上げてシェア拡大を狙っているのでしょう。
 画期的な傾向は広告に留まらず、製品戦略にも表れています。液晶テレビのブランド力を活かしたアクオスケータイや20色を用意したPANTONEケータイなどです。いずれも勝ち組とされているシャープ製ですね。また、世界的な携帯電話メーカーである韓国サムソン製の機種を発売しているのは国内では同社だけです。詳細は省きますが、業界慣習である機種購入時の販売奨励金制度にも一石を投じています。
 一方で、価格の不当表示問題やナンバーポータビリティ制度におけるシステム障害など、マイナスの話題もたくさんありました。経営者への個人的な評価も分かれるところですが、積極かつ果敢に試行を繰り返す姿勢には、マーケティングに関わる者として共感できます。短期的には成果が得られなくても、長期的にはじわじわと効いてくるでしょう。大手2社にとっては、以前にも増して煩わしい存在になっているのではないでしょうか。
 傍観者としての感心に留まっている私は、現在も安定的なドコモユーザーですが、今後の展開によっては変更も有り得ることです。アップル製の携帯電話は魅力的ですね。今春の当学科卒業生がSBモバイルに就職したこともあり、しばらくは同社から目が離せません。   (常川)

 


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