朝日大学ビジネス企画学科~Column(コラム-07/05/21)

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5月21日号(第268号)


 身近なビジネス 
「保険金不払い問題」
 2002年2月に「不払い」が発覚して以来、国内生損保業界は、「保険金不払い問題」に揺れている。2007年5月現在、生命保険会社37社、損害保険会社27社で不当な不払いが発見されており、社会問題にまで発展している。  金融庁は、これまで数度にわたって業務停止・業務改善命令を発し、「保険金支払い態勢に対する経営陣の認識不足」などを厳しく指摘した。また、支払い管理や顧客への説明、商品開発の見直しなどの具体策を明記した業務改善計画の提出を求めた。この「不払い」が、単なる業務担当者レベルの問題ではなく、「経営レベルの構造的な問題」であることを物語っている。
 では、どのような「不払い」があったのか?大きく分けて、以下の3つに分けられる。 1つは、「正当な理由に基づかずに保険金の支払いを拒絶していたもの」で、最も不適切というべきものである。2つ目は、「支払い漏れ」である。これは、顧客からの請求書類において支払事由に該当していたにもかかわらず、事務ミスなどにより支払が漏れていたものである。3つ目は、保険金等の請求時に、顧客に案内をすれば他の保険金等の支払事由に該当する可能性があったものなどが処理されなかったものである。
 こうしてみると、保険金の支払いに関して、システムやオペレーションを見直すことだけが求められているのではなく、まずは経営姿勢を正し、審査、内部監査体制を整えるなど、企業としての経営管理(ガバナンス)の改善・強化が強く要求されて当然である。
 さらに、問題の背景には、保険商品が複雑すぎて契約者にとってわかりにくいことから、顧客側に保険金の支払いが適切なのか不適切なのかわからないといった事情もある。これまで金融に関する約款、規程類は、「内容はわからなくて当たり前」であったが、今後は、約款の簡素化、顧客への説明・相談体制の強化などが必要不可欠である。
 生損保各社は、これを機に、顧客の声を受け止める姿勢、支払を求める顧客の立場にたったサービス体制を持って、「顧客志向」を実践して欲しい。
 「わかりにくい」が当たり前の保険から、「わかりやすい」保険に転換することは、保険販売の観点からしても、消費者ニーズを捉えたものとしてプラスに寄与すると思われる。
(中畑)

 パソコンで遊ぼう 
「アナログテレビの空地」
 
 2011年7月に地上アナログ放送が終了します。地上デジタル放送は、全てUHF帯域で放送を行いますから、そのアナログ放送が使用していた、1チャンネルから12チャンネルの広大なVHF周波数帯域が、空き地として再開発されます。  
 日本のテレビの場合、1chから3chまでが、90Mhz(メガヘルツ)~108MHzで、4chから12chが170MHz~222Mhzと、VHF-lowとVHF-hightの2つに分かれています。米国では、VHF-lowがFMラジオ帯域として使用されているために、輸出を考慮したFMラジオのほとんどで、テレビの1~3chを聴くことができるのはこのためです。
 アナログテレビ放送が使用していた周波数と、その周辺で他の目的で使用していた周波数を整理すると約130MHzの空き周波数帯域が再利用可能になります。VHF帯域は、移動体通信にとても適していて、小さなアンテナで効率よく通信が行えることから、加入者の増加によって逼迫している携帯電話に割り当てて欲しいという要求が出ていました。
 総務省が発表した利用計画では、携帯電話用に40MHzが割り当てられ第3世代携帯電話で計算すると新たに5,000万人分の利用が可能となるそうで、そんなに日本に人間がいるのかなと思ってしまいます。また、約30MHzが携帯電話向け新サービス(放送?)用に割り当てられ、KDDIやソフトバンクは映像配信の新技術を使う映像配信サービスの企画会社を相次いで設立したそうです。
 そして、警察などが使用する防災無線に約30MHz、交通渋滞などの高度交通情報システム(ITS)用に10MHzが割り当てられます。ITSは、単なる渋滞情報だけでなく、近隣を走行する自動車同士の位置を相互に監視し、道路上の危険を判断してブレーキをかけるなど、事故防止に積極的に関わっていく研究を進めています。
 今後の携帯電話は、どんなサービスを付加して私達から利用料を取ろうとしているのでしょうか。また、自動車もどんどん豪華、高機能化が進んで行くのでしょうか。
 韓国は、地上デジタルテレビの普及遅れを理由に、2010年12月のアナログ放送終了を2年延期する決定をしたそうです。日本のアナログ放送は2011年7月に終了するとは思いますが、その後はどんなデジタル時代がくるのでしょう、楽しみなようで、不安な2012年になりそうです。   (田村)

 今週の話題 

「三つ子の魂百までも」
 先週の月曜日にビジネス企画学科4年生の球技大会でソフトボールをしました。この日は、天気もよく気温もかなり上昇し初夏のような陽気でした。この学年は留学生と女子学生が多いため、どのような試合になるのか少し不安でした。でも、中国は女子ソフトボールチームがオリンピックで好成績を挙げているので大丈夫だろうと軽く考えていました。しかし、いざゲームを始めてみると不安的中。留学生の男女はもとより、日本人男子学生の多くもゲームにならないほどの悲惨なプレイを演出していました。様になっているのはむしろ先生方でした。  ところで、表題の「三つ子の魂百までも」の意味は、ご存知のように『幼い頃(三歳?)に覚えたこと習得したことはいつまでも忘れない(身に付いている)』という意味です。例えば、幼い頃に何度も転びながら乗れるようになった自転車に何十年も乗っていなくても乗ることができるはずです。まさしくこのことです。脳の発育は3歳から10歳くらいが最も著しく、10歳くらいで成人の95%ほどまで発達します。すなわち、いろいろなことを覚えたり習得したりするスキル(技術)のトレーニングには最適な時期なのです。よく耳にする「英才教育」もこの時期から始めないと間に合いません。(ちなみにゴルフのハンディキャップは始めた年齢の半分まで減らすことができるとその関係者の間では言われています)  
 ということで、ソフトボール大会での学生さんたちは、おそらく幼い頃野球やソフトボールといった屋外での遊びの体験が少なかったのではないかと推察します。なぜなら、広々とした場所もなければ友達も少ない、また、そんなことしなくても家には一人で遊べるゲームがあったからではないでしょうか。しかし、サッカーをさせると結構上手な学生さんが多いのは社会情勢(サッカーブーム)も関係しているかも知れません。先生方のご幼少の頃は原っぱで「野球ごっこ」などするしか遊ぶ手段がなかったこととスポーツといえば「野球」が主流だったからでしょうか。  
 いずれにせよ、幼年期、少年少女期は成人になるためのとても大切な時期です。スポーツはもとより芸術、語学・・・すべての面においてこの時期の体験が人生を左右すると言っても過言ではないでしょう。だからといってもう遅いと諦めるのではなく、あのころより吸収力は衰えていますが、様々なことにチャレンジすることは生涯必要だと思います。
(山本)

 


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