朝日大学ビジネス企画学科~Column(コラム-07/06/04)

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6月4日号(第270号)


 身近なビジネス 
「ラテン式愛のわざ」
 ラテンの国々と日本の大きな違い、それは女性に対する男性のアプローチかもしれません。町中を行く女性に対して、周りの男性は熱い視線でゆっくりと上から下まで見つめてあげるのが礼儀です。更に田舎に行くとそのような見知らぬ女性に声をかけるピロポという風習がありました。「あなたの喉はか細く透き通るよう、きっと水を飲めばクリスタルのように輝くのでしょうね。」とか、なんとか。これはセクハラではなく、見つめられなかったり声をかけられなかったりした女性は悲しい気持ちになるそうです。マザー・テレサが言った通り、「愛の反対は無関心」だということでしょう。20年前南米から日本に帰ってしばらくラテン式視線マナーが抜けず苦労しました。  
 最近はちょい悪オヤジだけでなく、日本にもラテン風が上陸しています。現在の豊富な消費生活を考えると、南米の男性のように様々な商品やお店が、我々消費者にむけてラテン風の熱いアプローチをしかけてきます。鮮やかなパッケージ、華麗なCM映像、有名人の推薦、ピロポのような印象的なキャッチフレーズ・・・・。しかし、僕たちが記憶している商品やお店は山のような新商品のうちのごくわずかです。まだまだラテン式は身についていないようです。実は、ラテンの国ではピロポに女性が振り返った後こそが男性のわざの見せ所なのです。  
 イタリアンの名店バッカナーレのボーイ長は修行中の若者に、サービスのコツは「スマイルと愛」とだけ伝えます。テレビドラマ『バンビーノ』の中での話です。自信のなかった若者は、自分がどれだけ料理に愛情を注いでいるか、そうやって作られた料理がどのようにおいしいのかを一生懸命身振り手振りで伝え、ベテランも敬遠する気むずかしいお客からオーダーをもらいます。しかし有頂天の若者に、こゆーいボーイ長は静かに告げます。「それは愛じゃない。自分の気持ちを押しつけただけじゃないの? 」  
 僕もいままで多くのイタリア料理店に行きましたが、店名を記憶しているのは以前紹介したアースマジックだけです。そこで受けたサービスは特別なものではありませんが、店にいる全てのスタッフの暖かい眼差しと、食事の場を楽しい気持ちで過ごしてもらおう、という小さな気遣いの積み重ねほどすがすがしく記憶に残るものはありませんでした。 
 人間が短期間記憶できる事柄は、7±2個と言われています。では、いろいろな事を長いこと覚えていられるのはなぜか? 愛=強い興味があるからです。自分に興味がないことでもその対象からの思いやり=愛を感じたときには、こちら側にも興味が芽生えます。自らへの愛をささやく商品、サービスは多くても、あなたへの思いやりを用意して愛を巧みに伝える商品、サービスはまだまだ少ないのかもしれません。ストーカーとラテン式は違うのです。    (岩崎)

 パソコンで遊ぼう 
「コンビニエンス」
 
 インターネット通販の商品受け取り及び代金決済に新たな動きが起こっています。これまでは宅配便による商品の受け取りがほとんどでした。また代金の決済については、以前はクレジットカードあるいは銀行・郵便振込を利用した決済が多かったのですが、インターネット上に個人のクレジットカード情報を流すことを躊躇する利用者も多く、振込の場合にはわざわざ銀行・郵便局に出向くという不便さがあることから、最近では宅配便の「代引サービス」を採用する通販事業者が増えてきました。ところが自宅で商品を受け取り、代金を支払うためには誰かが自宅に居ることが必要です。勤務先に配達されても受取人本人がその場に居合わせなければ宅配業者も困るでしょう。そこで、通販事業者が考えたのがコンビニエンスストアです。購入者が都合の良い時間に本人が指定したコンビニエンスストアに立ち寄り、商品の受け取り及び代金決済を行うという便利なシステムです。  
 当初は一般小売店が閉まった後でも食品・日用品が購入できる「便利な店」としてスタートしたコンビニエンスストアでしたがその特徴(店舗数、営業時間等)を活かした様々な機能を取り込んできました。単に「物」を販売するだけではなく、様々な「サービス」を商品として扱うことで事業内容の拡大を続けています。コンビニエンスストアに銀行ATMが設置されたのを機に、近くにあった銀行直轄のATMコーナーを撤去する銀行もあります。コンビニエンスストアは文字通り「コンビニエンス(便利さ)を売る店」として様々なサービス業のサテライトに変貌していくようです。   (妹尾)

 今週の話題 

「横綱白鵬が誕生」
 日本相撲協会は夏場所で、二場所連続三度目の優勝を全勝で飾ったモンゴル出身の東大関白鵬の、横綱昇進を理事会の満場一致で決めました。新横綱の誕生は、同じモンゴル出身の朝青龍以来4年4ヶ月ぶりで、69人目の横綱となります。モンゴル出身力士が史上初めて、大相撲の東西の最高位を独占することになりました。
 横綱は現役を退くまでその地位を保証されます。その代償として、出場する際には常に高いレベルの相撲内容・成績が求められます。大関以下の力士は、実力が落ちればそれ相応の番付で相撲を取り続けることができますが、横綱にあってはこれは許されません。そのため怪我等により、若くして引退に追い込まれる横綱も珍しくない過酷な地位です。
 日本相撲協会の使者より、横綱昇進を伝えられた22歳の若い白鵬は「謹んでお受けいたします。横綱の地位を汚さぬよう、精神一到を貫き、相撲道に精進いたします」と力強く口上を述べました。「精神一到」の言葉は、横綱に必要とされる心・技・体の心を強調した言葉で「進んだ道に(気持ちを)集中して、夢をかなえよう」という意味を込めたそうです。史上最も多い32回優勝した大横綱の大鵬に、似た相撲を思わせる新横綱白鵬は朝青龍とともに、今後角界をリードしていくことは間違いありません。
 現在、幕内力士41人のうちモンゴル出身が8人、その他ブルガリア、グルジア、ロシア、韓国出身が一人づつで外国出身力士が12人もいます。相撲は国技ですから日本力士にももっと頑張ってほしいと願わずにはいられません。   (亀井)

 


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