朝日大学ビジネス企画学科~Column(コラム-07/06/11)

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6月11日号(第271号)


 身近なビジネス 
「行動基準はルール」
 今年も2年生の授業でブラザー工業に訪問して見学を行いました。今回もブラザーの再生と進化を学習したのですが、新たな発見がありました。  
 ブラザー工業ではまだ経営改革中の1999年にグローバル憲章の中で、どんなに苦しくても業績を上げるためにルールを破ってはいけない、と決めたのです。コンプライアンスということばが普及しておらず、まだ業績も十分でない時代にこのように決断した経営者は本当にすばらしいと思います。ここで敢えて厳しい道を選んだことによって企業体質が強化され、現在の発展につながったのだと思います。  
 最近、ある大手介護業者が不正行為により指定打ち切りとなる、という事件がありました。背景には介護業界の慢性的な人手不足があるようですが、ルールの重要性について認識が不十分だったように思います。  
 最近では形式にとらわれるのでなく、実質的な内容が重視されています。しかし、柔軟な対応はあくまでルールを守った上での話であるということを忘れてはいけないと思います。そのためには、ルールの意味を理解する常日頃の努力が欠かせません。 (村橋)

 パソコンで遊ぼう 
「ロングテール」
 
 「そんなもん売れるわけないよ!」設立した会社で始めたインターネット販売で妻が画面上に並べた商品を目にしたときの私の第一声です。長年マーケティングに携わってきた経験から出た言葉で、半ば呆れた口調でした。実店舗や設備を必要としないので、とりあえず借金をする必要はなく、お店ごっこを楽しんでくれれば良いかという程度のスタンスで見ていました。
 そんなやりとりを忘れかけた頃、帰宅すると妻が嬉しそうに「初注文が来た!」と切り出してきました。私は内心では嘘だろ?と驚きつつ「1回くらいは奇跡もあるよね!」と商品の梱包作業を続ける妻に平然を装って声を掛けました。ところがその2~3日後、また注文が来ました。それでもまだ「まあ2回くらいは奇跡が・・・」と思いましたが、その数日後には3回目の注文が・・・。結局、開業月だけで5回の注文がありました。その後もコンスタントに月15件以上の注文が続き、決算を迎えてみれば、軽自動車を新車購入できるくらいの利益を確保しました。妻は店舗運営を楽しんでいます。
 妻が扱っている商品は、海外のヴィンテージ雑貨。米国、東欧、北欧のインターネットサイトで見つけ出した雑貨を個人輸入し、自分のインターネット店舗に並べています。彼女から見ればまさに「ヴィンテージ雑貨」でも、私には、ただの古い人形や食器、カード(クリスマスカードなど)にしか見えません。まさか、そんなに売れるとは思いもしませんでした。専門家でもない限り、ほとんどの人は私と同じ考えを持つと思います。
 商品価値を確かに理解できる顧客がごく少数であっても、商売が成立するのがインターネット販売の大きな特徴(=ロングテール)です。秘訣は様々ですが、そのひとつとして挙げられるのが「知らないこと」です。既述したように、ヴィンテージ雑貨販売の成功は、常識や経験にとらわれていた私には絶対に有り得なかったことです。知らない者の意見に耳を傾けることができるかどうかが、ロングテールを実現する重要なポイントです。ITというとどうしても技術力や知識に目が向いてしまいますが、本当の課題は別のところにあることを学びました。技術力や知識だけでは、成功は難しいでしょう。
 知識や常識、経験にとらわれない会社運営で、今年は普通自動車が買えるようになれば良いのですが・・・、妻の自由奔放な手腕に密かに期待しているところです。 (常川)

 今週の話題 

「プロ野球交流戦」
 プロ野球の交流戦が中盤に差しかかっています。2005年からスタートした交流戦は、2年連続で千葉ロッテマリーンズが優勝しています。交流戦を境に、大きく成績を伸ばすチームと落とすチームが現れペナントレースの行方を大きく左右するようになりました。2007年は、昨年までの36試合から24試合へと試合数が減少するため、影響は小さくなるかもしれません。 交流戦の賞金などを負担する特別協賛スポンサーは、日本生命が担当しています。ニュースなどで放送される場合でも、必ず「日本生命セ・パ交流戦」と呼称されます。その広告効果はかなり大きいものがあると言えるでしょう。  
 一方、日本生命には社会人野球のチームもあります。横浜ベイスターズの仁志選手や、中日ドラゴンズの福留選手なども在籍した強豪チームです。社会人野球チームですから、このチームに対しても、一種のスポンサーとなっているといえるでしょう。 つまり、日本生命は野球という競技に関して2種類のスポンサーとなっています。当然ですが、社会人野球のチームがプロ野球の交流戦に出場することはありません。女子駅伝の場合など、大会スポンサーであり、所有チームがその大会にも出場するということがあります。たとえば自動車会社のスズキのケースがあります。スズキのケースも、駅伝という競技に対して2種類のスポンサーとなっています。日本生命のケースと異なるのは、スポンサードする大会に、所有するチームが出場するということです。 交流戦は、アメリカの4大プロスポーツを見ても定着したものであり、日本プロ野球でも続いていくでしょう。交流戦のゲームそのものと共に、2種類のスポンサードが続いていくのかについても注目してみたいと思います。 (林)

 


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