朝日大学ビジネス企画学科~Column(コラム-07/08/06)

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8月6日号(第279号)


 身近なビジネス 
「地域格差と企業」
 この中でマクドナルドは6月20日から地域別価格の導入に踏み切りました。東京、大阪など大都市部では価格を引き上げ、宮城、島根など地方では価格を引き下げました。大都市部では家賃や人件費が高いことを理由としています。  
 日本ではわかりやすさと消費者に対する統一的イメージの形成から全国統一価格が一般的です。そのため、観光地の自動販売機で高い缶ジュースを買うと非常に損をした気分になったものです。しかし、外国では地域別に価格が異なるのが普通です。私も今では観光地価格に抵抗がなくなりました。マクドナルドについても、コストに見合った価格設定という経営の基本に忠実で適切な戦略だと思います。
 しかし、逆に地方が配送コストなどの問題から割高になってしまう場合もあります。経営の原則からいえばこの場合も地域別価格が妥当です。しかし、マクドナルドの地域別価格がこういうものだったら、私はあまりいい感じをもてなかった気がします。
 現在では地域格差が深刻な問題となっています。都市部では人手不足が生じている一方、有効求人倍率が依然0.5を下回っている県があります。地域別価格で問題が解消されるわけではないでしょうが、多くの人が地方の魅力を感じられる社会になるといいと思います。その意味でもマクドナルドのやり方には拍手を送りたいと思います。   (村橋)

 パソコンで遊ぼう 
「ネット販売の要点2」
 
 前回に引き続き、ネットショップ運営の要点を体験者の観点から述べていきたい思います。
 インターネットでショップを運営する利点のひとつとして、「常にお店がオープンしている」ことが挙げられます。店主が寝ていても、外出していても、お店は常に開店状態です。
顧客は、好きな時間に好きなだけ店内を閲覧して、気に入った商品を探し出せるわけです。
 それだけでも充分なのですが、インターネットでは更に見過ごすことのできない大事な特典を得ることができます。それは、「いつ」「誰が」「どのように」お店にアクセスしてきたかの情報を、すべて得られるという点です。実店舗であれば、誰かが店番をしていないと決して得られない情報ですが、ネットショップでは無人店舗でも、しっかりと記録が残されています。この情報の有効な使い道を考えることが、3つ目のポイントです。
 例えば、顧客のショップへのアクセス数は、曜日や時間帯によって大きく異なります。実店舗と同じ感覚で、画面のメンテナンスや新商品のアップロードを行うと、思わぬ機会損失を被ってしまいます。皆がネット閲覧を楽しむ時間(=商品が売れる時間、多くの場合深夜)にお店を閉じて画面メンテナンスを行うようでは、売上は思うように伸ばせません。このような事態は、情報を有効に活用、分析すれば、簡単に防ぐことができます。ネットショップは、確かに無人店舗として放っておけるのですが、だからといって放りっぱなしでは、顧客は寄り付かなくなってしまうのです。
 4つ目のポイントとして最後に挙げておきたいのは、「ネットショップは楽しむもの」ということです。「儲けるな」とは言いませんが、利益第一主義でネットショップを経営するのは非常に難しいことです。誰でも簡単に立ち上げられますが、日々の生活を支える利益をすぐに得られるほど甘い世界ではありません。我が家のネットショップの原点は、主婦である妻が社会との接点を保ち、趣味である雑貨収集を楽しむことの延長線上にあります。彼女が喜ぶのは、購入した顧客からの感謝メールを読む瞬間であり、入金された通帳を眺める瞬間ではありません。利益とは別の価値を見出し、何よりも、楽しみながら気楽に「お店ごっこ」ができるのが、一番の秘訣です。 (常川)

 今週の話題 

「甲子園開幕」
 8月8日に、第89回全国高校野球選手権大会、いわゆる甲子園が開幕します。昨年は早稲田実業高校の劇的な優勝で大会は盛況でしたが、今年も熱戦が繰り広げられるでしょう。  
 甲子園を含めた高校野球のレベルは向上しているように感じます。例えば球速に関して、私が高校生だった10数年前は、140㎞/hの球を投げる投手はごく少数でした。甲子園に出場しても140㎞/hを計測する投手は2、3人だったように記憶しています。  
 ここ数年では、140㎞/hの速球を投げる投手は珍しくありません。150km/hを投げる投手も続々と出現しています。  
 球速だけではなく、プロ野球における高校出身の若い選手の活躍ぶりを見ても、高校野球のレベルアップを実感します。今年も高校出身ルーキーでは東北楽天GE・田中投手、北海道日本ハムファイターズ・吉川投手が活躍しています。  
 レベルアップの要因としてはいくつかの要因が挙げられますが、高校を取り巻く環境の変化もその一つだと考えられます。戦後の学制改革の際「6・3制野球ばかりが上手くなり」という言葉があったそうです。長嶋茂雄氏、野村克也・東北楽天GE監督などがこの学制改革の影響を受けた世代のようです。  
 近年の環境変化としては、学校週5日制の実施が挙げられます。2002年から公立学校で実施されるこの制度は、多くの私立学校でも取り入れられています。この制度により、土日の2日間は、練習試合や遠征に充てることが可能になりました。このため、高校の練習試合の数は格段に増え、他都道府県の強豪校との対戦も増えているものと思われます。  
 また交通網の発達も、高校野球レベルの向上に関係しています。かつて、広島商業・松山商業・柳井高校・西条高校など、瀬戸内地方の高校が立て続けに夏の甲子園で優勝する時代が昭和30年代前半にありました。当時、新幹線は開通しておらず、また高速道路網も現在ほど発達していたわけではなかったため、内海を航路で行き来出来るという交通の便の優位性を生かして、強化に成功したと言えるでしょう。  
 現在は、高速道路網が整備され、新幹線のスピードも向上するなど、交通事情は大幅に改善されています。そして、学校週5日制により、遠征を行う時間は多くあります。そのため、野球部でバスを所有する高校が増加しています。  
 このように、野球そのものだけではなく、野球を取り巻く環境の変化がレベルアップに関係しているものと考えられます。  私の母校も出場する第89回大会、ハイレベルな戦いが期待されます。    (林)

 


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