朝日大学ビジネス企画学科~Column(コラム-07/08/13)

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8月13日号(第280号)


 身近なビジネス 
「時間帯マーケティング」
 「朝専用」の缶コーヒー、「ワンダモーニングショット」がアサヒ飲料から発売されて以来、カゴメの「朝にすっきり野菜と果物」、日本ルナの「コバラ解消 夜中のヨーグルト」など、特定の時間帯向けの用途をアピールする新商品が数多く発売されている。これまで、品質やパッケージにおいて他社との違いをアピールした商品が多かったが、差別化が図り難くなっていることから、利用する時間帯に着目して需要を喚起する動きが相次いでいる。では、一体何が消費者を惹き付けているのであろうか。  
 毎年、授業の一環で、覆面調査として飲料の飲み比べテストを行っているが、ある年にワンダモーニングショットと他社の缶コーヒーとで、どちらが朝飲む缶コーヒーとしてよいかを選択する実験を行ったが、結果は、半々であった。つまり、朝飲む缶コーヒーとして味を識別しているというわけではなく、「朝はこれ」とインプットされると、それを選択したくなるといった、イメージ効果が大きいということがわかった。  
 もっとも、缶コーヒーは朝に約40%の人が飲用するという調査結果もあり、ターゲットの行動分析に基づいて商品開発されたという点は大きなヒット要因ではあるが、利用時間をアピールする点は巧みな演出といえる。  特定の時間帯に着目するのは、ひとつの差別化の新機軸であるが、消費者にとっても、商品選択時の有効な情報である。限定商品が売れると同じように、その時間にお勧めの商品と書かれていれば、消費者はその商品を選択する可能性が高い。
 時間帯マーケティングの根底には、消費者のライフスタイル、行動パターンを的確に捉えた消費シーンの分析がある。消費者が商品を利用するシーンをイメージングできてはじめて、商品が創造できるのであって、そのことは商品開発の定石でもある。   (中畑)

 パソコンで遊ぼう 
「地上デジタルチューナー」
 
 このコラム7月16日号でデジタル放送受信機の普及促進のため録画した番組のコピー制限を大幅に緩和する方針が出されたことを取り上げました。
 この様な省庁が発表する方針は、どの様にして検討され発表されるか、一例をご紹介しましょう。行政省庁が法律案を作ったり、現行法の改正が必要となったり、新たな方針を出す場合には、学識経験者や利害関係にある人達を集めて、審議会・委員会・研究会などの諮問機関を作って検討を依頼します。
 デジタル放送関連の諮問機関は、「情報通信審議会」で、メーカなどの産業界、大学の先生などの学識経験者、消費者団体、権利者団体などで構成されます。この審議会で検討を行い、「答申」と呼ばれる検討結果によって「方針」が出されます。情報通信審議会の内容は担当省庁の総務省のホームページで公開されています。総務省トップページの「組織情報」を選択し、「審議会・委員会・研究会等」を選びます。次に「審議会・委員会」の上から11番目「情報通信審議会」の中に、「平成19年8月2日 情報通信審議会総会」という項目があって、これまでの審議を集約した「答申(案)」をPDFで読むことや、「審議中継」では会議の進行を動画で見ることもできます。(公開期間終了後は見ることができなくなりますが、ご容赦ください)
 中央省庁のお役人は本当にそつの無い文章を書くと感心しながら答申(案)を読んでいると大変興味深い記述がありました。第4次中間答申(案)の5ページ、第4章(1)受信機の普及、②簡易なチューナー等、の中に「2年以内に5000円以下の簡易なチューナーが入手できる環境が望ましい」と書かれています。現在市販されている地上デジタル用チューナーは、2~10万円近い物までメーカや機能によって異なりますが結構高額です。それを5,000円以下にしろと役所に言われて、メーカは「ハイ」と言えばお客は買い控えをして、現行商品は売れ残ります。とはいえ「イヤ」とも言えない苦しい立場です。
 増して2年後にはコピー規制が大幅に緩和されたDVDビデオレコーダが出てくるとなれば、私はじっと待ちます。   (田村)

 今週の話題 

「熱中症にご用心」
 サッカーアジアカップは残念な結果で幕を閉じました。しかし、求めるものはさらに先にあるワールドカップへの出場と好成績です。じっくりオシムサッカーを見守りたいと思います。  
 ところで、東南アジアを中心として開催されたこの大会を多くの方がTVでご覧になられたと思います。今大会は、TV画面からも十分感じとれるほどの高温・多湿の苛酷な環境下での試合でした。敵は相手と気温と湿度でした。一方、国内でも今まさにこの様な環境に近い状況で高校生の全国大会(インターハイ、甲子園大会)が開催されています。アスリートにとってはこの様な暑さや湿度は当然の事として日ごろからトレーニングしているはずです。特に熱中症対策(水分補給)は抜かりがないはずです。選手たちには十分気をつけて競技してもらいたいと思います。  
 ということで今回は熱中症予防、特に、水分補給の原則を簡単に紹介しておきます。水分補給はまず運動する前に行いましょう。汗が出てから出た分を補給するのではなく、汗が出る分を先に補充しておくという考えです。給水の量や時間は競技内容により異なりますが、基本的には汗で失った分を小まめに(20分に一度100~200ccくらい)補給することです。さらに、塩分(ナトリウム)の補充を忘れないでください。市販のスポーツドリンクで対応可能だと思います。(お金がなければ水と塩で十分)  
 もし、熱中症になってしまった場合のために救急処置についても簡単に紹介しておきます。参考にしてください。熱中症の症状には4つあり、その救急処置の方法は次の3つに分類されています。

1.熱失神、熱疲労の場合(症状:めまい、失神、頭痛、吐き気など):涼しい場所に足を高くして寝かせ、水分を補給。手足を抹消から中心部に向けてのマッサージも効果的。 2.熱けいれんの場合(症状:血中の塩分の低下により足、腕などの筋肉に痛みやけいれんが起こる):水分補給だけでは血中の塩分が不足するため生理食塩水(0.9%)を補給。ナトリウムを含んだスポーツドリンクがよい。
3. 熱射病の場合(症状:中枢機能に異常が起こり、意識障害が起こる):一刻も早く病院へ。救急隊が到着するまでに脇の下、足の付け根など太い血管のある部分に氷やアイスパックを当て体温を下げる。生命に危険あり。  

 少し?古い話ですが、私が若かりし頃は「水を飲むな!」「飲むと強くなれない!」と指導者に言われ我慢に我慢を重ねました。でも、時折トイレに行き手洗い用の水を飲んだり(不衛生)、頭から水をかぶっている最中に頬を伝う水を啜ってちゃっかり水分補給していました。夏休みに部活を終えて帰宅すれば、毎日頭がボーとしたり痛かったりしていました。今思えば、毎日軽い熱中症にかかっていたような気がします。よく耐えていたと思います。スポーツ科学が進歩したおかげで、今このような非科学的な指導者はいなくなりました。しかし、この時代に「我慢する」、「耐える」などと言った忍耐力を鍛えられていた気がします。現代の若者のためには、科学的な知識を持ち合わせた上での非科学的なトレーニング(気合だ!・根性だ!)による「心のトレーニング」も時々必要なのかなと思う今日この頃です。   (山本)

 


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