朝日大学ビジネス企画学科~Column(コラム-07/08/20)

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8月20日号(第281号)


 身近なビジネス 
「一瞬の風になれ」
 林先生に薦められて「一瞬の風になれ」と言う本を読みました。この本については林先生もコラムに書かれていますが(7月9日号第276号)、全3巻それこそ寝食を忘れて一気に読んでしまいました。陸上競技の苦しい練習を通して友情を育て、たくましく成長していく様子が生き生きと描かれている青春小説です。中でも100m走と400mリレーの練習と試合の様子が中心になっています。
 私自身中学校から大学まで陸上競技をしており、同じリレー種目の1600mリレー(400m×4)にしばしば出場していました。その時のことを思い出して、自分の事とオーバーラップして感情移入してしまい、ジンと来る場面が度々ありました。
 陸上競技は、一般にリレー種目はともかく、ほかの競技は個人競技の代表のように言われています。しかし私は以前からこれに対して少し抵抗がありました。確かにフラットレース(100m競争、マラソンのように個人で記録を競う競技のこと)では、まさに個人の記録で優劣を競います。しかし良い成績を出すためには、日ごろの苦しい練習を一緒に行い励ましてくれるチームメイト、指導してくれるコーチ、そして、応援してくれる家族なり友達など、協力が不可欠です。高橋尚子選手が「チームQ」でマラソンに取り組んでいることを見てもお分かりになるのではないでしょうか。もちろん競技が始まってしまえば、誰の助けも借りずに自分自身で全力を尽くし結果を出すしかありませんが、けして好記録は自分ひとりの力で出せるものではないのです。
 学校を卒業して30年以上になりますが、一緒にグランドで汗を流した陸上競技部の仲間たちとは今でも心がつながっています。個人競技のようで実は団体競技、陸上競技はそんなスポーツだと思います。
 これはビジネスの社会にもありますよね。華々しい数字を挙げている営業マン。本人はもちろん大変な努力をしているのですが、それを支えている縁の下の力持ちの役割の人がいてはじめて立派な成績が挙げられるわけです。
 皆さんにも「一瞬の風になれ」の一読を是非お薦めします。   (田ノ上)

 パソコンで遊ぼう 
「電子スリ」
 
 日経新聞で「電子スリ」のタイトルに目がとまりました。「スリ」とは、一般的に「人混みの中でポケットから財布を抜き取る」ことをいうのでしょうが、初めて目にする「電子スリ」という活字に、大変興味をそそられました。  
 エディやスイカに代表される電子マネーは、このところ交通系や流通系、さらにサービス系などにおいて急速に普及し始めましたが、この普及を後押ししている背景には、当然ながら現金を持ち歩く必要がなく、買い物での決済でいちいち現金を扱う煩わしさや、盗難とか紛失の危険性を回避できることに最大のメリットがあるからだといえます。ところが、この電子決済においてもやはり、第三者による盗難(=電子スリ)の問題が表面化してきました。
 具体的に「電子スリ」とはどのようなことなのでしょうか。端的にいえば、非接触タイプのICカードから、違法な高出力を備えた偽装読み取り装置を使い、カードにプールされている電子のお金を盗み出す犯罪のことをいいます。街中ですれ違いざまに「スイカ」や「エディ」などのICカードから一瞬のうちに残金が抜き取られるというまさに今までのスリの形態そのものの盗みが行われるということが現実に起こっています。非接触型の電子マネーは特定の無線周波数によって読み取るために、その仕組みを逆手にとり「スル」ことができるのです。さらにやっかいなのは財布をすり盗る場合は目視によって現行犯逮捕できますが、無線を使ったものはその犯罪の立証がきわめて難しいといえます。
 「スイカ」や「エディ」さらに「パスモ」の急速な普及により街中での「電子スリ」が横行するようになることは目に見えています。ちなみにカード残金が平均5,000円として大都市の主要な駅で100人を「スレ」ば、わずかな時間で50万円を手に入れることができるという極めておいしい話を、犯罪者は見逃すことはない筈です。
 今のところはこの犯罪防止にこれといった決め手は見つかっていません。自分の身を自ら護ることしかないこの問題に対して、一日も早い対応策がみつかることを望みます。(大山)

 今週の話題 

「救急救命士について」
 先般、消防官を志望する4年生の学生から、「救急救命士」の資格取得について質問を受けました。今回は、このことについて述べることにします。
 救急救命士とは、厚生労働大臣認定の国家資格で、救急現場および救急車内で、医師の指示のもと、救急救命処置を施すスペシャリストのことです。救急救命士が行う救急救命処置は、救急車内等による搬送途上において、無線等による医師の指示の下に、その症状が著しく悪化するおそれがあり、またはその生命が危険な状態にある傷病者に対して行うものであり、特定の知識および技能を必要とするものです。したがって、そのような知識および技能を習得した者が行うことが望ましく、救急救命士制度が創設されました。
 最近の消防機関では、一定の医療行為が行える高規格型救急車が主流となってきました。しかし、現実には搭載されている医療機器の操作を行える救急救命士の数は、地方になればなるほど不足しているのが現状です。ということから、救急救命士は今後ますます期待される資格だといえます。また、この資格を持っていれば、就職や転職はかなり有利になると考えます。
では、この資格を取得するためには、受験資格が得られればという条件付で、決して難易度の高い試験ではありません。(2006年度の合格率:85.1%)受験資格を得るための代表的なものを二つ紹介します。その一つは、文部科学大臣が指定した学校または厚生労働大臣が指定した救急救命士養成所(一般的には、救急救命士養成専門学校)において、2年以上必要な知識および技能を修得した者。二つ目は、消防法に規定する救急業務に関する講習の課程を修了し、および5年以上(救急活動を行った時間が2,000時間=実務経験)救急活動に従事した者であって、文部科学大臣が指定した学校または厚生労働大臣が指定した救急救命士養成所において、1年以上(現職救急隊員にあっては6ヶ月)必要な知識および技能を修得した者。
したがって、就職については救急救命士養成機関を卒業後、試験に合格し救急救命士になってから、公務員試験に合格し消防署に就職する方法と、公務員試験に合格し、消防署に就職してから救急救命士になる方法があります。賢明な方法として、消防官については公務員試験を先にしたほうがベターかと考えます。  (大杉)

 


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