朝日大学ビジネス企画学科~Column(コラム-07/09/24)

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9月24日号(第286号)


 身近なビジネス 
「ビジネスの原点」
 ゼミ旅行で上海を訪ねました。モダンな高層ビル群と古くからの路地裏が火鍋の具のように入り混じり、車、バイク、自転車、リヤカー、人々のスープであふれかえっています。バス停やビルの壁面、タクシーの中で一日中液晶パネルでCMが流れる街はまるで映画「ブレードランナー」の世界に迷い込んだようです。  
 高級専門店のウインドウはニューヨークやロンドンと遜色ありませんし、ショッピングセンターやコンビニも日本と変わりません。一歩裏へはいると、古い共同住宅からはり出した物干し竿やロープの上に洗濯物があふれ、泥と野菜くずにまみれた小道には露天や物売りが押し合いへしあい、パンツ一枚で黙々と建設資材を運ぶ若者、おじさん、おばさんの声高な駆け引きやうわさ話のささやき、床机に座って動かない老人、全てがなまぐささや香辛料のにおいとともに押し寄せてきます。  
 留学生の仲間が台風で合流できず、言葉もわからず地図もなく豪雨で下半身はぐしょぐしょ、最初はテンション下がりまくりでおっかなびっくり裏道に飛び出したメンバーでしたが、街の熱気に後押されたのか最終日は歩けるだけ歩き回り、身振りと略図だけでタクシーに飛び乗り、ホテルに戻ってくるようになりました。  
 メンバーの活気は街の雰囲気に慣れたことだけでなく買い物からも生まれました。途中半日だけ合流できた留学生が50元(850円)のパンダの人形を20元(340円)に値切り倒したのを見て、みんな交渉する面白さに目覚めます。電卓と視線だけの駆け引きです。言葉を介さないだけ見せかけの恥じらいやためらいに惑わされないためか、売り子さんの本心を示すサインを見落とさないように真剣なコミュニケーションが生まれ、その心地よさがくせになりそうです。
 最初は一人歩きで見つけた珍品の自慢で盛り上がっていましたが、最終日にはいくらまけてもらったかを競い合うようになりました。交渉の場での頭の芯がウワーンとなる感覚が街の喧噪とシンクロして何とも言えない快感です。さらに歩き回っているうちに、商店街から離れた問屋街を見つけた学生は、町中の露天で20元(340円)で売っていた日本でも受けそうなおもちゃを2.5元(45円)で手に入れてきました。仕入れの面白さの発見です。200個日本に持ち帰って売れば6万円の儲けで飛行機代が回収できます。実際このようなミニビジネスをしている日本人旅行者は結構いるそうです。 
 交換や交渉による人々の活力は、社会主義に市場経済を導入した故鄧小平元主席の「豊かになれるものから豊かになれ」との言葉に後押しされ中国全土に広がっていきました。そしてその力は日本から来た学生にも十二分に伝わったようです。   (岩崎)

 パソコンで遊ぼう 
「テレビが見られなくなる?」
 
 テレビジョン電波の地デジ化により携帯電話のワンセグ放送受信機能搭載が当たり前の状況となってきました。VGA液晶画面を搭載した新機種が次々と発売されています。先日も2世代程度旧い機種を使い続けている私を見た息子に、「老眼のお父さんには文字も小さすぎるしそろそろ買い換えたら・・」とからかわれてしまいました。そう言う息子は当然、携帯電話で地デジを楽しんでいます。  
 都市部ではこのように地デジの恩恵を享受している一方、地デジ放送の中継局の設置を現在のペースで進めた場合、4年後のアナログ放送停止時点でテレビジョン放送が受信できなくなる可能性のある家庭が全国で30万~60万世帯あることが発表されました。受信不能となる地域は山間部、離島等の僻地に集中しており、このような地域を多く抱える県では対象世帯数が数千世帯に上るとの報道もあります。テレビジョン放送が大切な情報源・娯楽源となっている僻地で受信不可能になるというのも皮肉な現象です。総務省では、代替手段として衛星放送を利用することを前提に検討を進めていますが、費用負担をどうするかといった検討課題が残っています。また地デジの受信が可能な地域でも地デジ対応の受信機への買い換えが困難な世帯への対応をどうするか・・といった課題もあります。いずれも国あるいは地方自治体として対応をとることが必要であり、そのための予算を組むことも必要となるでしょう。4年間というのは決して長い猶予期間ではありません。国・地方自治体として早期に対応方針を明確にし、「テレビジョン放送が見られなくなる」といった事態が実際に起こらないよう対処を望みたいと思います。    (妹尾)

 今週の話題 

「100歳以上が3万人超」
 「敬老の日」に合わせて総務省が発表した統計調査結果によると、今月15日現在、全国の100歳以上のお年寄りの数が、昨年より3900人多い過去最高の3万7682人となり、初めて3万人を超えました。うち女性は2万7682人で85.7%を占め、男性は4613人と女性の僅か6分の1しかいませんでした。(女性のほうが生命力が強いかな) 老人福祉法が制定された1963年に全国で僅か153人だった100歳以上の高齢者は、81年には1072人と1000人を突破、98年には1万158人と大台に乗り、03年には2万561人に達しています。今年4月から来年3月までに新たに100歳を迎える高齢者が1万7778人もあり、これからもこの増勢は続くものと思われます。
 全体の人口が減り始め、少子高齢化が進む中、65歳以上の高齢者の人口は2744万人で総人口の21.5%に達し、人口、比率とも過去最高を更新しました。80歳以上の人口も713万人と初めて700万人を超えました。
 生産年齢人口(15~64歳)に対する65歳以上の人口の比率(老年人口指数)は33.1です。同指数でみると、70年では10人で1人、95年には5人で1人のお年寄りを支えていたが、今年はついに3人で1人のお年寄りを支える計算になり、働く世代の負担が増していることがうかがえます。
 すでに平均寿命が82歳と、世界一の長寿国になった日本人の長い老後を健やかに暮らしていくための年金や介護、医療などの支えは十分といえるでしょうか。相次ぐ社会保険庁の不祥事だけでなく、年金制度そのものも破綻の危機が近づいてきているような気がします。    (亀井)

 


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