朝日大学ビジネス企画学科~Column(コラム-07/10/29)

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10月29日号(第291号)


 身近なビジネス 
「一歩一歩」
 先日、豊田自動織機元社長の磯谷氏の講演を拝聴する機会がありました。豊田自動織機は最近の10年間で売上、利益とも約2倍に拡大しており、成熟化している業種で驚異的な数字をあげています。  
 豊田自動織機では特に目新しい経営手法を取っているわけでもなく、そのベースはTPSというTQC(全社的品質改善)を取り入れた全員参加、毎日改善の努力です。TQCは1980年代に盛んでしたが、自己目的化してしまうなどの問題があり以前ほど使われなくなっています。しかし、一歩一歩、現場を改善することが企業を強くすることはいつの時代も変わりません。地道に強い企業を作り上げた豊田自動織機の経営は、大きな示唆を与えてくれると思います。  
 これを支えたのが社員を大切にする経営です。人を大切にすることによって社員のやる気をうまく引き出せ、全員参加・毎日改善する心を作ることができるとおっしゃっていました。中でも社員が安心して働ける終身雇用、年功序列を変える必要は全くない、と言い切っておられたのが印象的でした。  
 現在は企業の競争力の源泉として人材、情報、ブランドといった無形資産が注目されています。無形資産はいろいろな過程で作られますが、こういった一歩一歩積み上げた経営資源は他社がまねできず非常に強力な武器となります。学生諸君も最終的に帳尻を合わせることでなく、日々の努力が重要なのだということをぜひ知ってほしいと思います。 (村橋)
 パソコンで遊ぼう 
「タイミング」
 
 以前お知らせした通り、我が家では、ささやかながらネットビジネスを楽しんでいます。前回コラムでその話題を書いてから数ヶ月が経ち、新たな「気付き」がありましたので、数回に渡って「ネットビジネスの要点」として挙げてみようと思います。実務的な側面からのアプローチであり、ネットビジネスを目指す方には参考になると思います。
 一般的にも言われることですが、ビジネスには局面におけるタイミングの良さが求められます。それは「適切なときに適切な措置を講ずる」ことを指しますが、以前より、言葉が抽象的で説明するには不充分だと感じていました。抽象的な理解の上では、リアルタイムにタイミングの良さを評価することは難しく、結果的に、成功すれば「タイミングが絶好だった!」、失敗すれば「タイミングが最悪だった!」と振り返ることになります。失敗した際のタイミングは本当に最悪だったのでしょうか?
 ネットビジネスを営んでいるうちに、「タイミングの良さ」をシンプルかつ具体的に伝えられる言葉が見つかりました。「今やるべきことを先延ばしにしない」です。「タイミングを待つ」「タイミングを計る」などの言葉は、タイミングの良さとは異質なものだと気付いたのです。必ずしも自分の周囲で実感できなくても、世の中ではモノや情報はめまぐるしい速さで着実に流れています。タイミングを待ったり計ったりしているうちにも、周囲のビジネス環境はどんどん変わってしまいます。社会のスピード化に大きく貢献しているインターネットを基盤にしたビジネスであれば、なおさらです。
 インターネット、携帯電話の発展とともに便利になりましたが、人間が感覚的に待つことに耐えられる時間も確実に短くなっています。注文が入った翌日までに商品を発送しないと、顧客の満足や信頼を充分に得ることはできません。それらはリピートされるための必須要件です。自らの都合(面倒だから明日にしよう!忙しいから明日に回そう!など)で今できることを先延ばしにしてしまうのは、ネットビジネスでは致命的です。
 やるべきことが頭に浮かぶのは、まさにその時点でやらなければならないから思いつくのであり、その時こそ絶好のタイミングです。嫌いなことでも面倒なことでも、その時点で確実に処理していくこと、先延ばし・後回しにしないことがネットビジネス成功のひとつのポイントです。    (常川)

 今週の話題 

「日本シリーズ開幕」
 
 野球シーズンも終盤を迎えています。アメリカではワールド・シリーズ、日本では日本シリーズが始まりました。私の注目していた、セントラル・リーグの優勝チームである読売ジャイアンツはクライマックス・シリーズで敗れ、日本シリーズへの進出が叶いませんでした。  
 読売ジャイアンツの敗退から、私は『マネー・ボール』(マイケル・ルイス著、ランダムハウス講談社)という本を思い出しました。メジャーリーグ屈指の低予算チーム、オークランド・アスレチックスの独自の野球観と快進撃を描いた作品です。  
 統計学を重視し、出塁率を重視し、バントや盗塁は得点に貢献しない、と切り捨てます。162試合を戦うシーズンでは、貧乏球団ながら快進撃を続けます。しかしプレーオフで勝利することは出来ません。元メジャーリーガーでもあるゼネラルマネージャーは言い切ります。『私の任務は、チームをプレーオフまで連れてくることなんだ』と。  
 ポストシーズンは短期決戦です。「確率の高いことが起こる」とは限りません。盗塁・ヒット&ランといった「博打」を仕掛けることも必要となるでしょう。  
 日本のプロ野球では、ペナントレースで3位以内に入ればクライマックスシリーズに進出できます。必ずしも優勝をする必要が無く、各チームのチーム作りは変わってくるでしょう。ペナントレースそのものの戦い方も変化してきています。  
 例えば、読売ジャイアンツがペナントレースを制するには、実力のある上原投手が抑えを務めるべきだったのかもしれません。しかし、クライマックス・シリーズでは上原投手は勝負が決した後に登板することとなりました。クライマックス・シリーズに備えたチーム作りとして正しかったのか、疑問が残ります。  
 短期決戦を見据えたチーム作りを行ってきたチームが、もうすぐ明らかになります。
 (林)

 


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