朝日大学ビジネス企画学科~Column(コラム-07/12/24)

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12月24日号(第299号)


 身近なビジネス 
「毎日が戦い」
 先日、学外授業として学生を連れてタイルメーカーの工場見学に行きました。
 初めに、企業の方に案内していただき、実際にタイルを焼きそれをチェックして梱包しているところを見学しました。学生はあまり工場の現場を見た経験がなく、初めて見る設備に興味深く見入っていました。特に、工場には10数名の従業員しかおらず、この人数ですべての設備を制御し、失敗もなく製品ができるところを見て、驚き感動した学生も少なくなかったようです。
 そのあと、社長から会社の現状と取り組みについて説明を受けました。国内需要が減少しているうえに、割安な輸入品との競争を強いられているタイル業界は厳しい環境にあります。ただし、世界全体で見るとタイルの需要は欧米などで増加しています。この企業では、現状を改善するとともに、展示会などいろいろな機会を捉えて情報発信をし、新たなビジネスチャンスに取り組んでいました。
 社長は、この会社が生き残った大きな理由は、「計画をきちんと立て、毎日それを達成するために日々戦い努力してきたことである。」とおっしゃっていました。実際、工場のあちこちに改善事項を書いた張り紙がありました。計画を立てず成り行きで生活を送っている学生、まあいいやで辛い努力から逃げる学生には、いい刺激になったと思います。ビジネスでは常に相手があり、毎日が戦いです。そして、戦いを有利に進めるには適切な計画を作りそれに向かって努力することが欠かせないと思います。     (村橋)
 パソコンで遊ぼう 
「一期一会」
 
 ひと口にネットショップと言っても、世の中には数え切れないほどのWEBサイトがあります。いかに顧客を自分のサイトに誘導してくるかがポイントであることは、前回のコラムで述べました。ただし、ネットショップを継続的に営んで行くためには、それだけでは充分ではありません。顧客に対する意識として、両輪となるもう一方のポイントについても検討しておくことが必要です。「リピーターの獲得」という課題であり、ネットショップでは特に重要です。
 我が家でも顧客誘導の仕組みとして、検索サイトを活用していますが、その効果は限定的です。顧客誘導の仕組みを通じて、我が家のような小規模なサイトにアクセスしてくる顧客は、全体の1~2割程度です。つまり、8割以上はこちらが提供する顧客誘導の仕組み以外の経路を辿って、サイトにアクセスしてくるのです。必然の顧客が1~2割、偶然の顧客が8~9割という状況であり、後者による商品購入がネットショップ成功に大きな影響を与えることは言うまでもありません。一方で、「偶然」は何度も繰り返されるものではありません。顧客による偶然のアクセスは、実は非常に貴重なコミュニケーション機会なのです。このたった1回きりのチャンスを通じて、顧客アクセスの偶然性を必然性に変えて行くことが、ネットショップに安定感をもたらします。なぜなら、「お得意さん=リピーター」は定期的に商品を購入してくれるからです。仮に3ヶ月に1度の頻度で購入するリピーターが100人いれば、1日に1個以上の商品が確実に売れる計算です。ネットショップの経営者には、たまたまアクセスしてきた顧客との僅かなコミュニケーションによって、リピーターを獲得するビジネスセンスが求められます。もちろん、リピーターについては「獲得する」だけでなく、その関係を「維持する」という観点も必要です。
 リピーターを獲得・維持するための要点は、顧客がネットショップを利用した際の「良い体験」に集約されます。「良い体験」の積み重ねが、ネットショップへの信頼感を高める唯一の方法です。商品、サービス、技術など全ての面で、どうすれば顧客の良い体験をサポートできるのか、このことを常に考えながらビジネスを展開すれば、自然にリピーターは増えていきます。常に「一期一会」の精神で顧客に接し、誰一人として「悪い体験」をさせないように気を配ることが大切なのです。     (常川)

 今週の話題 

「年俸高騰」
 
 ロサンゼルス・ドジャースと契約した黒田博樹投手やシカゴ・カブスと契約した福留孝介選手の、大型契約が話題を呼んでいます。国内の球団とは比較にならない額の契約でした。
 その他にもロイヤルズと契約した薮田投手など、来シーズンは15名以上の日本人選手がメジャーリーグに登場することになりそうです。2008年のオフには、ドラゴンズの川上投手や巨人の上原投手と言った選手のFA権取得に伴う移籍が予想され、日本野球の空洞化はますます促進されそうです。  
 ところで先日、気になる新聞広告(健康食品)がありました。「Xという成分は年齢と共に減少していきます。だから、補充しなければならないのです」と言うものでした。広告を出す側は、読者に対して「Xと言う成分が、美容に有効であり、美容を気にしている」と言うことを前提としています。これをプロスポーツ選手の年俸に置き換えてみるとどうでしょうか?
 「成績が良かったから、年俸が上がります」と言った図式は成立するでしょうか。本来は、「成績がチームの収入に反映し、財政基盤が出来た」という前提のとき、年俸が上がると言えます。しかし、親会社による球団赤字の補填が慣例化していたプロ野球では、「成績が年俸に直結する」図式だったと言えます。  
 余談ですが、J2昇格を決めたFC岐阜の契約交渉も難航しているようです。「昇格した(成績が上がった)のに、なぜダウン提示なんだ」と言う思いは選手側には当然あるでしょうが、球団側としては妥当な提示でしょう。  
 黒田投手や福留選手は日本時代の数倍の年俸を得ることになりますが、成績が数倍に伸びることを期待されているわけではありません。年齢や、日米のリーグのレベルを考えると成績を伸ばすことは難しいでしょう。つまり、現状の成績・実力に対して数倍の年俸が支払われると言えそうです。
 選手の年俸(価値)は、リーグや球団の経営力に拠る面が大きいことを改めて教えられたストーブリーグでした。     (林)

 


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