朝日大学ビジネス企画学科~Column(コラム-08/02/25)

コラムに関するご意見はこちらへ→
2月25日号(第308号)


 身近なビジネス 
「2008年のトレンド」
 毎年、電通が消費者調査をもとに市場動向及びトレンドを分析したレポート「消費潮流2008」を発行している。その中に、様々なジャンルの雑誌編集長が選んだ「2008年に新たに流行しそうなもの」が掲載されている。30項目ほど列挙されているが、それを眺めていると、流行しそうなものに共通する1つのキーワードがみてとれた。それは、近年流行しているものがゲームなどの電子機器に多い中、「人に密接に関わるもの」、「人間味を感じさせるもの」が際立っているという点である。例えば、「書道、万年筆、詩などの『手書き』ブーム」、「『篤姫』に代表される男前おんなの登場」、「ヨコ繋がりのホームパーティ」、「おもてなしの心をコンセプトにした国内高級リゾート」などであるが、「人」を中心に据えてビジネスやプライベートの生活を考えようとする流れが色濃くみえる。  
 高度情報社会においては、WebやメールなどのITを駆使して、より効率的で合理的な方法で顧客アプローチする傾向が強くなっているが、まさに、そうしたITの時代だからこそ、「人によるもの」、「温もりのあるもの」が見直されている。メールDMなどは、無機質で何らかの興味が継続しなければメールを開くことすらしなくなってしまう。しかしながら、そうした中で手書きの手紙が年に1回でも手元に届けば、開封しないで捨ててしまう人はごく僅かではないかと思う。  
 また、世の中をリードしていく女性の台頭、表には出ないが、裏で鍵を握る女性の存在も大きくクローズアップされてくる。消費の世界でも、より一層鍵を握るのは女性ということである。
 効率ばかりを求めてきた顧客コンタクトの方法も、限界がきている。もう一度、原点に立ち戻って「人」をキーワードに商品・サービスを組み立ててみると、消費者に受け入れられる可能性が高い。効率性、合理性にプラスして、「人間味」、「体験」、「対面」をうまく組み合わせていくことがポイントとなろう。     (中畑)
 パソコンで遊ぼう 
「ビッグニュース」
 
 今週はIT関連のビッグニュースが相次ぎ発表されました。一つ目は新世代DVD規格をめぐる主導権争いで、東芝がHD-DVDから撤退を表明したことです。このコラムでBlu-ray Disc陣営との規格統合交渉などの話題を取り上げたのはもう3年前になります。両陣営による拡販競争により新世代DVD録画再生機の価格は大幅に安くなりました。Sonyの家庭用ゲーム機「プレイステーション3」の販売低迷がBlu-ray Disc再生機の低価格化に一層貢献しています。
 以前の「βマックス対VHS」のビデオカセット規格争いに代表されるメーカ間の争いは消費者を混乱させることは同じですが、勝ち残ったメーカに大きな利益を与えました。しかし、今回の争いでBlu-ray陣営には大きな利益が落ちてくるのでしょうか、中国・韓国メーカのBlu-ray Disc再生機の価格はすでに1万円を大きく下回るとも伝えられており、日本メーカが世界市場を独占できる技術的優位を持てる期間が益々短くなっているのが現状です。日本国内でのメーカ間争いという小さな視野ではなく世界規模でビジネスを見なくては成功できないという教材になってしまうのでしょうか。
二つ目は、Microsoftが米Yahooを500億ドルで買収するとの発表でした。これが実現すれば世界最大級の企業買収ということになるわけで、巨大企業Microsoftとは言えこの巨大投資は社運を大きく左右する決断があったと見ていました。
次に飛び込んできたMicrosoft のビジネスの根幹である基本ソフト(Windows)のソースコードを公開するとの報道でした。EUから独占禁止法で追いつめられているMicrosoft社としてはこの問題から逃れるための処置と見られていますが、技術情報の無償公開は世界の知恵を集めることができるというメリットもあって、Linuxの様にオープンソース方式によって高度な技術レベルを持つOSが開発されていることも事実なのです。23日の日経新聞の記事にあるようにMicrosoftが収益構造をソフトからネットに軸足を移すとの見方はおもしろい見方ではありますが、そんなに単純ではないと思います。
Microsoftの創業者でカリスマ経営者であったBill Gates 会長が今年7月に同社を退職して慈善活動に専念するとのことで、新経営陣が新たなビジネスの方向性を模索していろいろな動きをするのでしょう、Microsoftよどこへ行く。   (田村)

 今週の話題 

「中東の笛」
  
 この時季、普段なら野球のキャンプ情報くらいしか話題にならないスポーツ業界ですが、今年は北京オリンピックのある年のため少し様子が違うようです。特に、今まであまり脚光を浴びなかったハンドボール界(表現方法に失礼があればお許しください)においてかなり盛り上がっているように感じます。その発端は「中東の笛」と称された審判のアンフェアーなジャッジから始まったようです。ハンドボールの専門家ではありませんが、スポーツ関係者の一人としてできるかぎり中立な立場でゲームを見ても、決して公平なジャッジとは言えないシーンが多々あったような気がします。このことから、日本・韓国が国際ハンドボール連盟(IHF)へのオリンピック予選の再試合要請→承認されたがアジアハンドボール連盟(AHF)がこれを認めず「もし行ったら日本・韓国を除名する」と圧力をかける→しかし、再試合をIHFが承認し実施・・・  というように違った意味での国の威信をかけた戦いがコート外で繰り広げられています。  
話は変わりますが、サッカーの東アジア大会の日本vs中国の試合でも「それはないだろう」というシーンが見られました。私も草サッカーの審判をよくしますので(ライセンス有り)、完璧なジャッジをすることの難しさはよくわかります。しかし、対中国戦のレフェリーではプレイする者は体がいくつあっても足りません。選手生命を奪うようなプレイに対してもっと厳しくジャッジしないとプレイヤーの選手生命を奪うことにもなりかねません。激しいプレイと汚いプレイは意味が違うことをレフェリーもプレイヤーも十分理解してもらいたいものです。  
一方、個人種目である柔道やレスリング競技などの判定にも疑惑の判定がしばしば報道されたことは皆さんの記憶にも新しいところだと思います。陸上競技や水泳など記録を競う競技でないかぎりジャッジの問題は今後も付きまとうことでしょう。  
スポーツに限らず遊びの中にもルールがあります。ルールがなかったらおそらく遊びでも面白くないのではないでしょうか。世の中、生きていくためにもルール(法)があります。大学においてもさまざまなルールがあります。そのルールの下で楽しい学生生活が送れる(プレイできる)のだと私は信じています。それがフェアなプレイかどうかジャッジをするのは教員でも事務職員でもなく学生の皆さん自身ではないでしょうか。
君の持っている笛はどこで作られた笛ですか?  (山本)

 


戻 る

関連記事

  1. 朝日大学ビジネス企画学科~Column(コラム-02/05/20)

  2. 朝日大学ビジネス企画学科~Column(コラム-04/02/23)

  3. 朝日大学ビジネス企画学科~Column(コラム-09/3/9)

  4. 朝日大学ビジネス企画学科~Column(コラム-08/10/27)

  5. 朝日大学ビジネス企画学科~Webマガジン(News&コラム-11/05/16)

  6. 朝日大学ビジネス企画学科~Column(コラム-07/12/31)

  7. 朝日大学ビジネス企画学科~Webマガジン(News&コラム-11/08/08)

  8. 朝日大学ビジネス企画学科~Webマガジン(News&コラム-2014/12/01)

  9. 朝日大学ビジネス企画学科~Webマガジン(News&コラム-2013/7/29)

最近の記事