朝日大学ビジネス企画学科~Column(コラム-08/03/17)

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3月17日号(第311号)


 身近なビジネス 
「二重の基準」
 
 いよいよ4月から金融商品取引法による内部統制が始まります。対象は公開会社のみですので中小企業ではあまり関心がないかもしれませんが、仕事の進め方と関連して大企業ではかなり大きな問題となっています。特に内部統制がどこまで必要となるかがはっきりしていないため仕組みを作るのが難しく、十分な準備ができていない企業も多いようです。
 この準備が進まない原因の1つに、会計監査と同様、内部統制を必要最小限ですませようとしている企業が少なくないことがあげられます。できるだけ作業は少なく、コストもかけないようにする、という考えです。その根底には、内部統制は業績には直接寄与せず、むしろ自分たちの仕事を阻害するという考えがあるように思います。そのため、現場ではマニュアルで定められている手順は建前であって、実際の仕事の進め方は別に決まっているという実質的に二重の基準になっている場合が少なくありません。
 しかし、内部統制はリスクの削減に加え業務の改善、ひいては業績の向上もその目的としていると思います。基準が実質的に二重になっていれば、内部統制を通じて仕事を改善するという動機づけが働かず、本来の内部統制の目的に見合った効果を上げることはできません。確かに外部の基準と今までの仕事のやり方をすり合わせることには大変な労力が必要ですが、そういう仕組みを作ってしまえば現場はわかりやすくなり、むしろ仕事がやりやすくなると思います。
 内部統制の本来の目的を理解し、経営改善につなげる取り組みが求められていると思います。      (村橋)
 パソコンで遊ぼう 
「ネットショップの作り方②」
 
 お店のレイアウト設計について補足します。レイアウト設計に関して最優先すべきは、何がどこにあるのかがわかりやすいことです。ここで言う「何が」とは、単に商品を指すのではなく、「訪問者がやりたいこと」も含みます。注文や支払、発送などの方法について詳しく知りたいときに、それらを説明する頁(画面)がすぐに見つかることです。また、店舗運営者の素性やキャンペーンなどについて、知りたい訪問者もいるでしょう。売るだけに集中すると、「商品」のことしか頭に残らなくなるので注意が必要です。社会的な信用力や馴染みのあるお店ならともかく、たまたま訪れたネットショップで、事前に何も調べず、ダイレクトに商品が購入されることはまずありません。顧客目線を忘れてはいけません。シンプルな画面構成は、画面にわかりやすさを創り出す際の有効な方策のひとつです。説明しすぎ(文字が多すぎる)や色の使いすぎに気をつけて、何がどこにあるのかがわかりやすいレイアウトを心掛けましょう。
 レイアウト設計の次は、これまでより少し楽しい作業が待っています。商品アイテムを撮影して、画像ファイルを作成することです。デジタルカメラはネットショップの必需品です。小さな商品を扱うなら「接写」が得意な製品にするなど、取り扱う商品に適した性能を持つデジタルカメラを用意しましょう。ネットショップは実店舗と異なり、顧客は商品を直接手に取ることができません。このことは、常に頭に置いておくべきです。商品撮影は楽しい作業ですが、一方で、画像は商品の特徴を正確かつ魅力的にアピールする重要な役割を負っています。画像の良し悪しが、ネットショップの売り上げを左右すると言っても過言ではありません。見栄え良く撮影する(=デザイン性)ことも大切ですが、商品の特徴を端的に表現する(=機能性)ことも並列して考えるようにしましょう。「届いた商品が、画像とは全く違う」のでは、お店の信用力はガタ落ちです。その顧客は2度と訪問してくれません。一般的には、全体像の1枚に加えて、その拡大バージョンと撮影角度の違うバージョンを数枚用意しておくことが多いようです。と言っても、画像が多すぎるのも問題であり、1商品につき3~5枚程度が適当です。雑誌などの撮影方法を参考にしながら、アイデアや創造力を駆使して、いろいろな点で効果的な画像を作成しましょう。
 次回に続く。    (常川)
  *GO : 「ネットショップの作り方③」はここをCLICK!

 今週の話題 

「不惑」
 いよいよ、野球シーズンの開幕が迫ってきました。選抜高校野球が3月22日開幕します。プロ野球はパシフィック・リーグが3月20日に開幕です(岐阜県大学野球も、3月29日に開幕します)。  
 野球シーズンを前に各チームとも調整に余念が無いわけですが、ベテランである桑田真澄選手(ピッツバーグ・パイレーツ)、清原和博選手(オリックス・バファローズ)もメジャー昇格と、故障からの復活を賭けて戦っています。  
 その2人を取り上げた『不惑』と言う本を最近読みました。清原選手、桑田選手(パイレーツ)は不惑と言われる40歳を迎えます。この2人は、まだ15歳だったPL学園高校1年生の夏に鮮烈な印象を残し、甲子園で優勝しました。3年生の夏にも劇的な優勝を飾り、プロ入りの経緯や、プロ入り後の活躍も含め、20年以上もヒーローであり続けた2人だと言えるでしょう。  
 『不惑』は、その2人と同じ年(学年)の9人へのインタビューによって構成されたものです。副題は“桑田・清原と戦った男たち”です。直接対戦していない方のインタビューも含まれています。同じチームだった元選手へのインタビューも含まれています。9人は全員引退しています。それでも“戦った男たち”とあるのは、15歳の鮮烈な夏から、不惑と言われる40歳を迎える現在まで、野球に関わり続ける限り、桑田選手・清原選手の存在が巨大なものだったからだと言えるでしょう。桑田選手・清原選手が引退した時、9人の戦いは新たな局面を迎えるのでしょうか。  
 この本は、引退後のセカンド・キャリアの観点からも、プロ・スポーツ選手の苦悩やライフ・スタイルの変化を捉えた貴重な一冊です。スポーツに関心がある方には一読をお勧めします。    (林)

 


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