朝日大学ビジネス企画学科~Column(コラム-08/05/19)

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5月19日号(第320号)


 身近なビジネス 
「モニター制度を体験」
 ものづくり振興の一貫として「モニター制度」の実施を進めている岐阜県からの依頼により2年生の専門演習で商品モニター(製品テスト)を実施した。第1回目の今回は、美濃和紙を使った「水うちわ」という商品であった。一般には、工芸品として販売されているものであるが、モニターがどのように評価するのか、商品・デザイン評価、パッケージ評価、価格評価、購入意向、改善点、商品に対する要望など、数項目に渡って具体的にアンケートを行なった。
 結果については公表できないので、ここでは製品テストの方法について、簡単に整理してみることにした。
 通常、製品テストは目的や方法によって、「観察法」と「テスト法」に分けられ、今回のような「テスト法」は製品や広告などを消費者に提示してその反応を調べる形で行なわれる。その商品が「新商品」であれば、品質や機能について消費者の評価レベルを測定して、発売後の市場での受容可能性とその市場の大きさを推定できる。一方、「現行商品」であれば、競合製品と比較して品質面で改良すべき点があるかどうか、さらにどの商品属性を改善すべきかを知ることができる。
 こうしたテストを実施するときには、実施前に十分注意しなければならない点がある。   それは、販売ターゲットとなる層にモニターを実施しなければ、何の意味もないということである。今回の場合、6,000円を越える工芸品の評価において、学生から得た評価にどれだけ現実性があるか疑問である。したがって、今回は学生が自分の父母や祖父母、教職員にアンケートを依頼する形で実施したが、このようなごく当たり前のことが理解できていない企業も多い。商品やサービスは生活の一部として存在するのであって、その利用シーン(シチュエーション)に関係のない対象から得た評価は無意味だということを認識しておくべきである。     (中畑)

 パソコンで遊ぼう 
「ネットショップの作り方⑤」
 
 ネットショップのマーケティング戦略のお話を進める前に、マーケティング自体について少し解説しておきます。マーケティングとは簡単に言えば、モノやサービスをお客様に買ってもらうための作戦を考え、実践することです。ショップに商品をただ並べても、売れ行きは運任せ、なかなか売れません。チラシを配ったり、価格を下げたり、おまけをつけたり、広告を出したり、お店を綺麗に改装したり・・・、これすべて売れやすくするための人為的な作戦なんですね。将来、自分がお店を持ったときのことを想像してください。お客様が一人も来ない店の奥で、1日中、何もしないでじっと座っているなんてできないでしょ??いくら我慢しても、いずれショップ存続についての心配が頭から離れなくなります。経営者は心配で居ても立ってもいられなくなり、お客様を呼ぶために、きっと何らかの作戦を考えて、実践することでしょう。作戦すなわちマーケティング戦略を考えるんですね。効果的な戦略であれば、ショップにたくさんのお客様が集まりますが、そうでなければ寂しいままです。マーケティングの良し悪しで、ショップの将来が決まってくるのです。ネットショップもお店である以上、マーケティング戦略は大切です。わざわざ、追い込まれるまで待つ必要はありません。余裕のあるうちに効果的なマーケティング戦略を考えて、楽しいショップ経営を目指していきたいところです。
 マーケティング戦略は、ショップにたくさんのお客様を集めることを目的としますが、ここでは2つの視点に分けて考えます。ひとつは「選ばれない要因を除く視点」、もうひとつは「選ばれる要因を加える視点」です。前者は守りのマーケティング、後者は攻めのマーケティングです。まず守りのマーケティングについて、見ていきます。
 実店舗の例を挙げて検討するほうが、わかりやすいでしょう。お腹が空いたときに、同じような料理を同じような価格で提供するレストランを通りの両側に見つけたとします。一方は店周りがよく掃除されており、店内も清潔なのですが、もう一方は入り口にゴミが散らかっており、そのためか店内も何となく不潔に見えます。あなたは、どちらのレストランに入りますか?どうしてそちらを選ぶのでしょうか?簡単な問題ですが、素直な気持ちで考えてみてください。話の途中ながら、紙面が足りません。続きは次回に。 常川)
  *GO : 「ネットショップの作り方⑥」はここをCLICK!

 今週の話題 

「一流選手≠一流指導者?」
 スポーツ界では「一流選手は一流の指導者になれない!」とよく言われます。その理由として、昔はオリンピック選手やプロ野球のスター選手といった一流選手がそのままそれぞれの競技の監督(指導者)になることが多かったため、プレイヤーとして素晴らしいセンスや感覚は持ち合わせているにもかかわらず、それらを他のプレイヤーに伝える能力や指導法を持ち合わせていなかったためです。このため選手育成やチーム作りがうまくできませんでした。一方で、一流選手やいいチームを作り上げることが上手な指導者が一流選手でない場合が多かったことからこのように言われているのだと思います。(一流選手になれないことを悟ったとき、指導者への道を選んだ指導者も多かったかもしれません。)
 ところで、「今年の東北楽天ゴールデンイーグルスは強いねぇ~。名古屋グランパスエイトも調子いいねぇ~。」と言う声が雑踏から聞こえているのは私だけでしょうか。楽天で指揮を執っている野村監督は、入団テストを受けてようやくプロ野球選手になった(なれた)人です。ちなみに。この世代は、長島茂雄選手(元ジャイアンツ監督)や王貞治選手(現ソフトバンク監督)といった超エリートプレイヤーが多くいた時代です。そんな世代で、パシフィックリーグで本塁打王や三冠王のタイトルを奪取したこともある偉大な一流選手です。皆さんには「いつもぼやいてるおもしろい監督」と受け取られているかもしれませんね。一方、今シーズンからグランパスで指揮を執っているストイコビッチ監督は旧ユーゴスラビア出身のサッカー界の超一流選手です。ワールドカップには二度も出場し、1990年のイタリア大会ではベスト11にも選出されている超スーパースターでしたが、政治に振り回されて満足にサッカーができないとてもつらい時代がありました。(ちなみに、その時の指揮官は前日本代表監督のオシムさんでした。)その後、名古屋グランパスエイトで活躍していたことをご存知の方も多いと思います。
 今回はこの二人の監督のように、一流選手であった者が指導者としてもきちんと結果を残すことができているその訳を解明することはしませんが、私の思いは「一流の指導者は一流の選手であることが望ましい」ということです。なぜなら、一流の世界を体験していなければ、一流の世界を語れない(指導・アドバイスできない)からです。幸い、本学の体育会の指導者の方々は、一流選手であった方(現役の方も)が多くおられます。本学体育会の指導者の方々の素晴らしい指導がこれから実を結ぶことを期待しています。 
(山本)

 


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