朝日大学ビジネス企画学科~Column(コラム-08/06/09)

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6月9日号(第323号)


 身近なビジネス 
「中間管理職の復権」
 トヨタ自動車で昨年大規模な人事制度改革が行われました。1989年に現場の効率化とスピードアップをねらいとして組織のフラット化を行いましたが、今回の組織改革ではグループをいくつかの小集団に分け、その小集団にリーダーを置きました。  
 組織のフラット化では中間管理職を除くことで意思決定の迅速化と柔軟化が図られ、現在のスピード化社会に適した仕組みを作り上げることができ、大きな成果をあげました。また、中間管理職の給料を抑制することで人件費の削減にも成功しました。このようにフラット化は大きな効果を生んだのですが、失ったものも大きかったのです。 フラット化のために、社員同士のコミュニケーションが減少し、いままで生かされていた情報や知恵が必ずしも生かされなくなるという問題が起こるようになりました。なかなか結果が表面に現れてこないのでおろそかにされがちです。しかし、少しずつ仕事がうまくいかなくなり、企業の競争力を低下させ、気がついたときは重大な問題が起こってしまいます。
 今回の改革は、フラット化は維持しつつも、小集団とリーダーを作ることでコミュニケーションを増やし、効果的な情報交換やアイディア創出を図る仕組みといえます。このような取り組みは他の大企業でも行われ始められています。就職が売り手市場になり企業が人材の確保に苦労しているために、企業の人材育成がより重要になっているのでしょう。  トヨタ自動車の仕組みは、多くの企業のベンチマークとなる成果を上げてきました。今回の組織改革も同じような結果を生むことができるか、注目されます。     (村橋)

 パソコンで遊ぼう 
「ネットショップの作り方⑥」
 
 店周りが清潔なレストランAと、ゴミが散らかっているレストランBのお話の続きです。同じような料理をほぼ同じ価格で提供するなら、レストランAのほうがより多くのお客様を集めることができるでしょう。単純にキレイだからです。顧客としては、レストランは食事を摂る場所ですから、なるべくなら、ゴミが散らかっていたり、テーブルが汚れていたり、不潔なほうは選びたくないですよね。「レストラン=清潔、キレイ」という結びつきは、誰もが連想するいわば常識要件です。ですから、「不潔」「汚い」「臭い」などのキーワードをお客様に連想させるレストランは、それだけで対象外、選ぶ以前の段階で不適格となってしまいます。いくら美味しい料理を作る自信があっても、最初の段階でお客様が選んでくれなければ、その価値は伝わりません。レストランの店主として、料理の腕前だけに目を向けているようでは、成功は望めないのです。きちんと掃除して、お店の清潔感を保つことにも注力すべきです。もちろん清潔感だけでなく、他にもレストランとして最低限整えておくべき要件はたくさんあります。全てについて、漏れなく充足しておかなければ、お客様から選ばれない可能性は嫌でも高まります。何だか大変ですね。
 別の話ですが、携帯電話の端末メーカーは大変です。昔は通話だけで良かったものが、メール、インターネット、ゲーム、カメラ、音楽、液晶画質、テレビなど、新たな機能がどんどん増えていくからです。新たな機能は、そのうち必須要件となり、携帯電話の端末として最低限備えておくべきもの(付いていることが当たり前の要件)となっていきます。今さら、メール機能が付いていない携帯電話なんて、選びたくないですよね。でも、メール機能が付いていることは、今どき、端末選びの決め手にはなりませんよね。レストラン選びでも、清潔感は一番のセールスポイントにはなりません。このように特別なセールスポイントではないけれど選ばれるためには欠かせない、という要件がそれぞれの商売にはあります。積極的に選ばれるためではなく、「選ばれない可能性を失くす」という視点です。
 前置きが長くなりました。ネットショップでも、最低限備えておくべき要件をいくつか挙げることができます。いくつか考えてみてください。次回に続く。      (常川)
  *GO :「ネットショップの作り方⑦」はここをCLICK!

 今週の話題 

「大学野球選手権開幕」
 6月10日から、全日本大学野球選手権大会が開幕します。全国の26連盟の代表チームが神宮球場を主な会場として、トーナメント戦を戦います。  
 この大会は、高校野球で言えば夏の甲子園に相当する大会です。高校サッカー言えば、冬の選手権でしょうか。全連盟から代表チームが出場し、日本一を決定します。  大学野球の全国大会には、明治神宮野球大会もあります。こちらは、各連盟から代表校を選出するわけではありません。全国で10代表と言う狭き門です。高校野球で言えば、春の選抜大会に相当すると言えます。  
 しかし、「夏の甲子園」に相当する大会とは言え、一般的な関心や観客動員には大きな違いがあります。昨年は早稲田大学の斎藤祐樹投手の活躍・人気もあり、多くの観客を集めたものの、例年の大学選手権はスタンドに空席が目立つ状況です。「見る」スポーツとしての大学選手権の位置付けはまだまだ低い状況です。  
 原因としては、高校野球と比較してテレビ中継が少ないことや、広範囲から部員が集まり地域との関係が薄まること、リーグ戦での優勝が重視される傾向があったこと、などが挙げられそうです。  
 一方、大学野球の競技人口・参加校数は年々増加しており、「する」スポーツとしての大学選手権の位置付けは向上しています。原因としては、少子化にも関わらず高校野球人口が増加していることや、特色ある大学作りに迫られる中、スポーツに力を入れる大学が増えていること、などが挙げられそうです。  
 参加校数が増え、熾烈になった各リーグ戦(一部予選トーナメント)を勝ち抜いた代表校による熱戦が期待されます。朝日大学野球部も、来年の出場・活躍を目指し日々の練習に取り組んでいきます。     (林)

 


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