朝日大学ビジネス企画学科~Column(コラム-08/09/22)

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9月22日号(第338号)


 身近なビジネス 
「本当は怖い金融の医学」
 今年の夏はひどい夏ばてに悩まされました。やっと体調が戻ってきましたが、抜かないでいた親知らずのまわりの歯ぐきがうずいています。体の弱い部分はなかなか回復しません。体調不良のまま、経済情勢と地元の発展について地域の経営者の方むけに出来の悪い講演をしました。しばらくして地元で食事をしていると講演をお聞きになった方から、アメリカの金融危機で持っている株を売るべきかどうか聞かれました。難しい話はわからないから、どうしたらいいかだけ知りたいとの質問です。 
 世の中では、人は色々な商品やサービスを取引することで収入を得ています。この取引の反対側には必ずお金の流れがあります。世の中をウラ側から見ると人間の血液のようにお金が循環しているわけです。このお金という血液の心臓にあたるのが銀行で血液を作る骨髄にあたるのが日本銀行です。普段心臓を意識しないように社会生活で銀行は目立ちませんが、そこでお金を送り出し回せなくなると、経済活動もすべて止まってしまいます。ここまでは良く聞く話です。
 証券会社や保険会社は銀行(心臓)ではないのですがたくさんお金が流れるという意味では血管です。健康な血管は血圧の上下や脈拍が速くなってたくさん血液が流れても対応力があります。つまり、法律でお客様の預けた財産と会社の資金が混じらないよう分別管理が義務づけられ、たとえ倒産しても預けた財産は守られるようになっています。
 しかし経済活動が複雑になり、将来のリスクに備えたいと考える人が増えるにつれて、証券会社や保険会社は高度な金融取引(スワップやオプション)を自己資金で行い、その取引量を何兆円という巨額にふくらませました。つまり何かのショックが加わると破裂しやすい動脈瘤のような会社が出てきました。これを手術で切り取るか(倒産)、補助的な手段で切らずに何とか助けるか(公的資金という補強剤で破裂を防ぎ、時間をかけて肥大を小さくするか)を各国は真剣に考えています。世の中全体が死んでは元も子もないので、国民の税金である公的資金を投入することもありです。
 アメリカで動脈瘤ができた原因は、経済生活での不規則な生活習慣つまり「貧しい人でも新しい仕組みのローンで持ち家が持てますよ。」という甘い誘いに人々が乗せられたサブプライムローンにあります。(「掛け金が少なくてもしっかり年金がもらえますよ。」とか似たような事を日本の政治家と金融機関が言い出すと、日本でも動脈瘤ができます。)
 結果として日本にもその影響が及んでいますが、一度体調を崩すと以前から悪かったところも痛み出します。ご質問へのアドバイスは、1.その株式会社がもともと弱みがあるかチェックし、弱かったら今は良くても売ること。です。しかし僕の親知らずもそうですが、医者に抜けと言われてもなかなか踏み切れません。そこで第二のアドバイスは、過去痛くなったときどのように直ったか(直らなかったか)を思い出すことです。日本では97年から98年にかけて金融の動脈瘤が破裂しかけました。その時の事を調べてみることです。痛みが増すのは大体、決算期の関係で11月、2月、そして5月です。     (岩崎)

 パソコンで遊ぼう 
「ネットショップの作り方⑪」
 
 ~前回(作り方⑩)から続く~
 そもそも、ネット閲覧が行われる理由は、一次的には、何かの情報を見たり読んだりするためですよね。情報内容を深く掘りさげる、コメントを書く、商品を購入する、リンクにアクセスする、などは、いずれも見たり読んだりした後で行われる二次的な行動です。まず情報を受ける、そして主体的な行動を起こす、という順番です。
 例えば、新聞社のサイトなら、つい1時間前に見たとしても、今アクセスすれば、新しく情報が更新されているかもしれません。気になるニュースがある場合なんか、30分毎にアクセスしてしまうかもしれません。実際にアクセスしてみると、更新されていることもあれば、更新されていないこともあります。今までの経験に照らせば、新しいニュースが入っていたり、内容が詳しくなっていたり、半日も経てば、情報は確実に更新されています。アクセスしているうちに、新聞社サイトの更新周期について、だいたいの見当がついてくるんですね。同様に、お気に入りのサイトなら、何回もアクセスしますから、無意識のうちに更新周期の感覚が、ある程度、つかめるようになってくるものです。「あっ、そろそろ情報が更新されている頃かな?」と思い出したときに、アクセスしようという気になるんです。案の定、アクセスしてみたら新しい情報がありました。内容が魅力的かどうかはともかく、読んでみる気は起きます。そのとき、たまたま興味がないジャンルの情報だったとしても、更新されているという意識は保たれるので、少し経ったらまたアクセスしてみよう、という気持ちは継続します。
  一方、更新が行われてなかった場合はどうでしょうか。どれも前に見たり読んだりしたことのある情報ばかり、何となく、つまらない気分にさせられます。しばらくして、「そろそろかな!」と思い出して、またアクセスしてみたけれど、まだ情報は更新されていません。動きがないサイトほど、つまらないものはないと思いませんか。何らかの新しい要素があるからこそ、そのサイトに何回もアクセスする気が起きるんです。ブログが流行っているのは、見る側にとっても、頻繁かつ周期的に文字情報(日記)が更新されていて、読むの(=内容の更新)が楽しみだからなんですね。
 ~次回に続く~    (常川)
*最初から読みたいあなたへ:「ネットショップの作り方①」はここをCLICK!

 今週の話題 

「既視感」
 ある光景を以前にも見たことがあるように感じるが、はっきりとは思い出せない。このような「デジャヴ」あるいは「既視感」という言葉を思い出すとき、少し嬉しくなる。どうにか思い出そうとするとき頭の中が活性化されて、少し熱くなるような感覚が好きである。
 私が担当する「起業アイディア」という授業で、異質なもの同士を結び付けてみることで、意識の糸を手繰り寄せて、ひらめきを生むトレーニングを紹介している。日常の至る所で、無理やりにこの既視感を湧き起こし、ひらめきを絞り出すトレーニングを心がけている。
 輸入汚染米(事故米)の不正転売問題が注目されている。この報道に接したとき、またデジャヴを感じた。「おぬしも悪よのう」「お代官様ほどでは」という時代劇の場面に重なり合う。いつの時代の劇も、見えない黒い力に苦しめられるのが市民であるのは、皮肉な共通点である。ご老公一行は、本当の大物黒幕の悪事を暴くまで、長逗留するのであるが、この現代劇の結末やいかに。再発防止策などでお茶を濁して、締まらない幕閉めで終わらないことを、つい期待してしまう。    (横井)


 


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