朝日大学ビジネス企画学科~Column(コラム-08/09/8)
パソコンで遊ぼう |
「地デジ・チューナー」
7月4日から地上デジタル放送に関する新ルール「ダビング10」がスタートし、地上デジタル放送の技術的なベースが整い、総務省・テレビ局は本格的普及キャンペーンを開始しました。 私もこれを機会に地上デジタル放送受信機を使ってみようと各メーカーのHPなどを調べたところ、パソコン周辺機器メーカーI・O DATAから発売された「 地上デジタルチューナー HVT-100」に目がとまりました。このチューナーはビデオ・音声出力として、背面にD4端子とS端子、黄白赤のおなじみの出力が付いているシンプルな構成です。おもしろいのはD4端子に専用の変換ケーブルを使用すると、一般的なパソコン用ディスプレーが直接接続することができて、このチューナーと使い古しのディスプレーだけで地デジテレビができてしまうことです。チューナーと変換ケーブルの合計が18,500円の投資でした。 ほぼ同等の価格で、パソコン用地デジキャプチャー機器も購入できるのですが、パソコンの性能やビデオカードとディスプレーが基準を満たしていないとダメなどの制限もあり面倒です、それよりもテレビを見るだけでパソコンの電源を入れておくことは省エネに反することで私には抵抗がありました。 設置は思った以上に簡単で、本体に付属のB-CASカードと呼ばれるカードを挿入し、D4端子に専用変換ケーブルとパソコン用ディスプレーを接続、そしてアンテナと電源を接続して終了です。その後、画面の指示に従ってチューナーを設置する岐阜県を登録するだけで簡単に地上デジタル放送が受信できてしまいました。画質は専用ハイビジョンテレビ約200万画素の4分の1ですから同等とは言えませんが、雨が降るとテレビ画面にも雨が降る我が家のアナログテレビと比較すると十分に鮮明に受信できて満足できるレベルです。 次に、このチューナーのアナログ出力を同じI・O DATA製アナログテレビキャプチャー GV-MVP/GXに接続してダビング10がどう動作するのかを調べようと試みたのですが、何の支障もなく録画できて、CMカットなどの編集もできてしまいました。この様なことができて良いのか、現時点では不明です調査を行ってまたお知らせします。 (田村)
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今週の話題 |
「オリンピックの効果」
前回の私のコラムでは、「今回のオリンピックにはあまり関心がない」などと言っていたにもかかわらず、やはり気になり、夜はTVの前に座っていました。ところで、あれから2週間経った閉幕後の国内のスポーツに異変が起きているのをご存知ですか? 少し紹介したいと思います。 まず、連日TV出演で忙しかった「女子ソフトボール」です。2日で3試合、合計400球以上投げた上野投手を一目見ようと、彼女の所属する「ルネサス高崎」の女子日本リーグの試合の前売り券が即日完売という異例(関係者の方には失礼と存じますが)の事態が起こったのです。このほか、北京オリンピックのメンバーの所属するチームの試合でも今までにない反響のようです。ちなみに、私も数年前まで岐阜県のソフトボール協会のお手伝いをしていたのでその実態はよく知っています。スタンドにはチーム及びソフトボール協会関係者と無理やりチケットを購入させられた少年団や地域のクラブチームの人たちが観戦している程度でした。 次に、太田雄貴選手が銀メダルを獲った「フェンシング」です。彼が北京でのインタビューの際、「フェンシングを始めてみたいけど、どこに連絡したらいいの?」という問いに対して「(日本フェンシング)協会に問い合わせて」と言ったのが発端となり、今まで1日に数件であった問い合わせが1日に数10件を越えているとのことです。ちなみに、この太田選手は2002年には最年少(17歳:高校2年生)でのフルーレ種目における全日本選手権優勝者です。また、この時の女子フルーレの優勝者は本学経営学部新井祐子先生でした。 もう一つ、残念ながらメダルは逃したものの最後まで国民(私)に期待を持たせてくれた「女子サッカー」です。過日、代表選手を中心としたメンバーで東西対抗戦が開催されました。なんと、ここでも普段の観客数を大幅に上回る観客を動員したとのことです。正直言って、女子サッカーの東西対抗戦があることを私は知りませんでした(関係者の皆さんごめんなさい)。ニュースで報道されることも過去にはなかったと思います。 以上の異変は、世界の頂点あるいはその付近まで達した選手やチームがその種目(団体)を活性化させる可能性があることを証明する出来事だと思います。従来、底辺(一般競技者・愛好家)を拡大し、そこから頂点を目指すエリート選手を育成するというピラミッド型のシステムというのがスポーツ団体における一般的な組織図でした。確かに、この手法も重要かつ必要ですが、マイナーな競技ほど人集めが困難で、団体の存続(資金難)が危ぶまれるのが現実です。すなわち、上述したような選手やチームが出現した時こそ、その注目度を大いに活用して「頂上から土台に向けてのピラミッド作り」といった組織作りも一つかなと、オリンピック後の国内のスポーツを見ていて思いました。 (山本)
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