朝日大学ビジネス企画学科~Column(コラム-08/12/29)
パソコンで遊ぼう |
「Wiiの間チャンネル」
新聞、雑誌、インターネットニュース等々、何をみても景気後退に関連する記事があふれています。今年のクリスマスは自宅でささやかにということで「うちこもり」という聞きなれない言葉まで現れました。このような折、任天堂が電通と提携して家庭用ゲーム機Wii向けの動画配信サービス「Wiiの間チャンネル」を来春からスタートすると発表しました。「Wiiの間」とは「Wii」と「お茶の間」を組み合わせた造語とか。「お茶の間」というのは家族団欒を象徴する言葉でもあり、任天堂はWiiとテレビジョンを囲んだ家族団欒の場を提供しますよ・・ということでしょうが、「うちこもり」をせざるを得ない社会情勢の中、少々皮肉なネーミングになってしまったな・・と感じるのは私だけでしょうか。 Wii向けの動画配信については既に富士ソフトがオンデマンド方式(視聴希望者が見たい番組を有料でダウンロードする方式)での映画・アニメーションの配信をアナウンスしており、来年1月末にはスタートすることになっています。「Wiiの間チャンネル」も当面は無料コンテンツの配信のみ行うものの、夏ごろには有料コンテンツの配信をスタートする予定で、コンテンツの内容については特定の分野に限定せず、幅広いジャンル・ターゲットを狙っていくとしています。Wiiは既に全世界で約3500万台(今年9月時点の実績)の出荷が行われており、そのインターネット端末としての機能を生かしたコンテンツ配信事業は魅力ある分野です。従来は主にビジネス向けのソルーションサービスを事業としてきた富士ソフトがWii向けの動画配信に乗り出したのもそのことを現わしているといえるでしょう。当面続くであろう景気低迷の中、うちこもり状態の視聴者がお金を払ってでも利用したい魅力あるコンテンツとは・・。 学生の皆さん、何か提案はありませんか。 (妹尾)
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今週の話題 |
「体・技・心」
「先生、間違えてるよ。『心技体』でしょ。」という声が聞こえてくるような気がしますが、いいえ、私の気持ちの中では間違ってはいません。と言うことで、本コラムではこの語順に拘ってみました。 そもそもこの「心技体」という言葉は柔道、剣道などの武道系のスポーツで多く用いられています。「心(精神)」を重んじる日本古来の武士道を反映するかのように、まずは「心」、次に「技術」、最後に「体力」と言う順に重み付けがされているのではないかと勝手に解釈しています。あるいは「技を習得し、体を鍛えることは、これすなわち『心』を鍛えるための修練である。」と言うことかもしれません。 では、なぜ、あえて「体技心」と題したか? それは「やる気はあるが、体がついてこない」と言う最近の自分の体力の衰えから、自分なりに「心技体」の重み付けを考えた結論です。例えば、ゴルフのドライバーショットで遠くへ飛ばしたいという気持ち(心)が十分あり、かつ、技術(技)もそれなりにあったとしましょう。しかしながら、どんなに頑張っても筋力(体)が衰えていては思った飛距離が得られません。この時、求める飛距離を得るために何を改善すればよいかは皆さんもお分かりですね。そうです、速いヘッドスピードを得るための筋力(体力)を鍛えることがかなり重要なことなのです。すなわち、まず十分な体力(体)が必要であり、次にその体力を有効活用してパフォーマンスに結びつけるための技術(技)が必要となり、最後にこれらをコントロールする強い精神力(心)が必要なのです。以上のことから、まずは体力と言うことでこの「体・技・心」と言う語順に拘りました。 ところで、ヒトの筋力発揮の限界を「生理的限界(電気刺激により強制的に発揮させる)」と呼んでいます(ちなみに、ヒトは普段の生活ではこの生理的限界のおよそ20~30%の筋力しか使っていません)。また、ヒトが自分の意思で最大に努力した際の力発揮は、実は、「心理的限界(生理的限界まで力発揮すると、筋の断裂がおきる可能性があるので、それを回避するための自己防衛システム)」と言って生理的限界のおよそ70%しか発揮していないのです。いくら頑張る気もち(心)が強くても、もともとの筋力(体力)がなければ発揮できる力も小さいということになります。 以上のスポーツ科学の立場からも、まずは体力増強(体)が必要であることが分かって頂けたでしょうか。そして、メンタルトレーニング(心)により心理的限界を高め、より高いパフォーマンスを追及することができます。 ドライバーショット300ヤード目指して今日から筋トレだ! (山本)
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