朝日大学ビジネス企画学科~Column(コラム-09/1/12)

コラムに関するご意見はこちらへ→
1月12日号(第354号)


 身近なビジネス 
「悩みと本当の知識」
 あけましておめでとうございます。新年は今年の抱負を考えるのが普通ですが、それでは代わり映えがしません。そこで、去年まで深く悩んだことは何か? それをどう解決したか? を具体的にメモしてもらい、「あるある」と言い合いながら、学生と話し合ってみました。すると面白いことが見えてきました。悩んだ経験が知識をホンモノにするのです。  
 カッコいいので中学生でこっそりたばこを覚えたA君。息切れがしたり服が臭くなったりしたのですが、やめられずに困っていました。ある日、保健室で「たばこ1本で人生1分30秒寿命が縮まる」という記事を読み、その知識の恐怖を活かして禁煙を決意しそれ以来1本も吸っていません。僕も同じ記事を知っていますが、やめたいと体が感じないので記事の知識は無駄知識のままです。もったいないことです。  
 部活中に肩を痛め大会直前にボールを投げられなくなったB君。肩の治療法の情報を必死で集めリハビリしたが間に合わず、医者からは投げられなくなるかも知れないと言われ、野球を辞めることを考えました。しかし、仲間が「辞めるな。」と励まし続けてくれ、リハビリを続ける気持ちがわき上がり、3ヶ月後には直すことができ次の大会に間に合いました。リハビリの知識だけでなく、「一人で乗り越えられない課題を克服するため、チームや組織は作られる。」というビジネスの知識も、同時に忘れられない知識として身についたのです。  
 サッカーで部員個人の目標が優勝だったり、楽しむことだったりバラバラ。大会直前になると、勝ちたい、長くサッカーを続けたいと思っている一部メンバーだけで練習している雰囲気になり、チームが空中分解したC君。その時はどう解決して良いのかわからず本当に悔しい思いをしたそうですが、これこそ大学で学ぶ、「経営理念の共有化」という知識そのものです。その時どうやったらうまくいったのかを考えながら、組織行動やリーダーシップを学べば、次には使えるホンモノの知識が手に入ります。仲間とは一緒と思っていたのに実は違う夢を見ていることは、仕事、恋人、親子、友人関係など、一生のうちで何度も経験することです。解決方法を知らないと、別れがやってきます。  
 クイズ番組の秀才チームのように、クイズの答えや漢字を記憶していることが知識ではありません。苦労してその解決方法を体で体験していて、その解決法を言葉に置きかえる事ができること、が知識です。個人で悩んで見つけた解決法(暗黙知)が、メンバーに言葉で伝えられる(形式知)と、チームや組織に知識がたまっていき、同じ悩みを持った他の仲間が本当の知識を得やすくなっていくのです。こうした知識の流れの活発な企業やチームが、優良企業、優秀チームとなっていきます。    (岩崎)

 パソコンで遊ぼう 
「Windows Vista④」
 
 ~前回③から続く~
 Windows Vistaを使いこなす特集、Vistaを少しでも高速化したいという学生の願いをかなえるための使いこなしテクニック第4回目です。
 前回は「Aero(エアロ)」を使用しながら「無駄な視覚効果をOFFにする」ことでVistaパソコンの反応を早くするテクニックを紹介しました。
 今回はVistaの電源投入時の立ち上がり、つまりシャットダウンした状態からWordなどのアプリケーションソフトが使用可能になるまでの時間を短縮することに焦点をしぼってレポートしたいと思います。
 マイクロソフトのホームページには、Windows XPとVistaを比較するページが有って、絶対的にVistaが優れていて高速であると書かれています。USBメモリーなどのフラシュメモリーをVistaパソコンに装着することで新機能であるReadyBoostを使用し、アプリケーションソフトが立ち上あがる時間を短縮できるそうで、Vista SP1(サービスパック1)をインストールすることにより、より効果を発揮できると書かれています。
 ReadyBoost による効果を確認するために、HPやPanasonicなど3種類のVistaプリインストールのパソコンを使用し、5種類のメーカーや容量の異なるUSBメモリーを使ってテストを行いました。パソコンのOSはVista SP1に更新したのは当然です。
 さあ、これでテストを行うのですが、Vistaの場合には「SuperFetch」と呼ばれる学習機能を持ったメモリー管理機能がユーザーの操作パターンに従ってメインメモリーを管理するために、組あわせ毎に単純に立ち上がりのスピードを測ればよいというわけにはいかないというのです。
 そこで、Word、Excel、Windows Mailのアプリケーションソフトを使用順序と作成するデータなどを決めて、各々の組あわせで同条件になる様に考慮してテストを行ったのですが、明確にReadyBoostによる高速化を確認することはできなかったのです。 そこで、雑誌やインターネットの記事からReadyBoost機能による高速化の記事を探したのですが、その結果メインメモリー256MBのパソコンに1GBのUSBメモリーを使用した時に高速化の効果が出たという記事を見つけることができました。
 Microsoftのホームページでも書かれている例もメインメモリー256MBのパソコンだけです。現在Vistaプリインストールパソコンとして販売されているパソコンのほとんどはメインメモリーに1GB装着されていますから、高速化できる条件に合わずReadyBoost機能による高速化効果は期待できないと私は思っています。マイクロソフト社はどの様な条件で効果があるのかを公表し、ユーザーが誤解する表現は避ける責任があると思います。
 もし、ReadyBoostによって高速化できたという方は、どの様な条件でできたのか是非私に教えてください。 ~次回に続く~ (田村)
*最初から読みたいあなたへ:「Windows Vista①」はここをCLICK!

 今週の話題 

「エスカレータの安全対策②」
 先回のコラムでは、エスカレータ利用者に対する「歩行禁止」の注意表示について書いた。エスカレータでの「歩行禁止」表示が増えていることは、利用者同士の接触事故防止のほかにも、別の背景がある。  
 最近は、地下鉄が地下の深いルートで建設され、駅ではとても長いエスカレータが設置されることがある。長いエスカレータで勢いよく駆け下りると、エスカレータに想定以上の大きな荷重がかかり、これをセンサーが「異常」と検知して緊急停止することがある。この緊急停止の際、利用者が転倒して死傷する事故が発生する。
 エスカレータのメーカーや保守会社は、エスカレータに多数の人が乗っている場合には、歩く程度の負荷でも、緊急停止したり、荷重に耐えられずスリップしたりすることがあると説明する。そして、メーカーが指示する使用上の注意を守って利用しない場合は、万が一事故が起きても、メーカーの責任ではなく、施設管理者と利用者との責任であると主張する。つまり、「歩行禁止」の注意表示は、エスカレータのメーカーの立場からのリスク対策にもなっている。使用上の注意を事細かに(ときには過剰に)表示することによって利用者に責任を移転する方法は、日本のエスカレータだけでなく、米国などのPL法対策など、広く行われている。このように、被害防止よりむしろ事故発生時の法的責任の回避に主眼が置かれている場合も多い。
 エスカレータで、急ぐ人のために片側を空けて一列に乗ることは、英国の地下鉄など、他国でも一般的に行われており、決して日本だけの特殊な使用方法ではない。製品を設計・製造するにあたっては、このような一般的な使用方法に耐え得る安全性を具える必要である。注意表示による利用者への責任移転に頼り過ぎず、安全設計という基本を忘れないようにしたい。   (横井)


 


戻 る

関連記事

  1. 朝日大学ビジネス企画学科~Webマガジン(News&コラム-11/12/12)

  2. 朝日大学ビジネス企画学科~Column(コラム-06/01/23)

  3. 朝日大学ビジネス企画学科~Webマガジン(News&コラム-10/07/05)

  4. 朝日大学ビジネス企画学科~Column(コラム-04/01/19)

  5. 朝日大学ビジネス企画学科~Webマガジン(News&コラム-10/04/12)

  6. 朝日大学ビジネス企画学科~Webマガジン(News&コラム-2014/9/22)

  7. 朝日大学ビジネス企画学科~Column(コラム-08/06/30)

  8. 朝日大学ビジネス企画学科~Column(コラム-04/07/19)

  9. 朝日大学ビジネス企画学科~Column(コラム-05/12/5)

最近の記事