朝日大学ビジネス企画学科~Column(コラム-09/1/19)

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1月19日号(第355号)


 身近なビジネス 
「しかられ上手」
 教員という仕事柄、注意したりしかったりすることが多いのですが、上手に行うことは難しいもので、私もあまり得意ではありません。注意したり、しかったりするのが難しいのは、その場で状況に応じた対応が要求され、やり直しがきかないためです。注意の仕方やしかり方の巧拙が、学生の指導に大きく影響しますので、私も上手な人を見習ったり、本を読んだりしていろいろ研究します。  
 上手にしかるなあと私が思う人は、自分が注意されたりしかられたりしたときの対応が上手です。しかられ上手な人が注意したりしかったりするときは、必ずしもきつい言い方ではないのですが、相手が自分から行動を改めようとすることが多いのです。
 注意されたり、しかられたりしたときの対応がうまいということは、「うまく聞き流して自分が傷つかないようにする」ことではありません。注意や叱責をうまく利用して自分がこれからうまくできるようにしているのです。これによって、自分のダメージも少なくなり、しかった相手もしかってよかったといい気分になります。こういうしかられ方ができれば、意識して計算しなくても、ツボにうまくはまったしかり方ができるのだと思います。
 私は、注意されたりしかられたりすると自分を防衛してしまいがちで、うまく注意されたりしかられたりできなかったように思います。教員は他人から注意されたりしかられたりすることは少ないのですが、そういう機会をうまく生かして上手にしかれるように努力していきたいと思います。    (村橋)

 パソコンで遊ぼう 
「はじめての競売物件調査」
 
 年末・年始と故郷の親元に帰ってきました。地元の地方紙に目に通していると裁判所の競売物件情報を見つけました。いずれは故郷に帰って生活することになるし、そのためには住む場所を確保しておくことが必要かな・・と考えていたこともあり、内容を見ていくと興味をひく物件があります。さらに詳しい情報を手に入れるためには裁判所に出向いて書類の閲覧が必要と考えましたが、お正月休みのことでもありそれ以上の調査はできないまま岐阜の我が家に帰ってきました。  
 我が家に帰ってからもどうにもこの物件が気になります。しかしこれまで裁判所による競売について詳しく調べたこともありません。そこでインターネットを使って入手できる情報がないかと調べていくと、最高裁事務総局が運営している不動産競売物件情報サイト(BIT)が見つかりました。このサイトでは各地の地方裁判所毎の競売物件に関する情報と、個々の物件について3点セットと呼ばれる「物件明細書」「現況調査報告書」「評価書」のコピーをPDFファイルとしてダウンロードできる仕組みになっています。つまり裁判所まで出向かなくても閲覧書類に記載されている情報は入手できるということです。さらに、過去の競売に関する入札状況あるいは落札価格等のデータも検索することが可能です。  
 このシステムは私のように遠隔地の競売物件に興味を持つ個人にとってはとても便利です。もちろん最終的な結論を出すためには現地を見ることが必要ですがとりあえず選択範囲を絞り込んでいく上では大いに役立ちます。その他にも、競売物件の購入に関するアドバイスを与えてくれるサイトも多く、色々と学習させてもらいました。今回の物件に対して入札するかどうかは未だ決めていませんが、良い勉強の機会になったと感じています。   (妹尾)

 今週の話題 

「オリンピックの身代金」
 最近、『オリンピックの身代金』(奥田英朗著)という小説を読みました。  1964年の東京オリンピックが、日本という国にとって大きな“祭り”であるが故に妨害することで社会への抵抗を示そうとする一人の青年を中心にストーリーは展開していきます。  
 『オリンピックの身代金』から伝わってくることは、オリンピックの存在感の大きさとオリンピックに高揚する当時の“空気”です。1975年生まれの私にとって、東京オリンピックが日本という国・国民にとって極めて大きな出来事・存在であり高揚した雰囲気があった(らしい)ということが、この小説から伝わってくるように思います。  
 大きなスポーツイベントとしては、2002年のワールドカップもありますが、どうやら全く存在感としては違ったようです。  
 東京オリンピック当時、幼児であった作者は取材を進めていく中で、当時の日本を再発見したのではないでしょうか。それぞれの登場人物が世相を反映する役割を与えられ、当時の“空気”を見事に伝えている小説です。高度経済成長、ビートルズに代表される若者文化、新幹線・首都高速の開通、団地族の出現、カラーテレビの普及、相続税の高騰による東京の町並みの変化、建設ラッシュ、東京と地方の格差拡大などが、物語の構成要素として散りばめられています。そしてこれらは東京オリンピックの構成要素でもあったのです。  
 2016年に東京で再びオリンピックが開催されることがあれば、1964年のオリンピックは印象の薄いものになってしまうでしょう。もう二度とやってこない時代に、二つとない存在感を持ったオリンピックがあったことを、作者は見事に伝えています。 『オリンピックの身代金』、スポーツを取り巻く“時代”を伝えてくれる小説として秀逸なものだと感じました。 (林)


 


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